92 / 275
2
しおりを挟む
「乾杯」
冷えたスプマンテが、喉を潤す。
茹で海老のマリネとカプレーゼを食べながら、白ワインを頂いた。
マリネのソースを、パンにつけると美味しい。
「パンだけ食べると物足りないが、ソースをつけると別物だ」
「友達がパスタを断って、パンを2つにしろって言った意味が解ります」
ワインを飲みながら、料理を食べて、ソースをパンで味わう。
至福の時間だった。
デザートの代わりに、極甘のワインを頂く。
「聞いて欲しい、お話があります」
そういって、智貴の現状について説明をした。
勿論、具体的な事は一部ボカシたが、彼が置かれている現状を話した。
「私は医者ではないので、診断は出来ません。
ただ経験から言えば、危険な状態になる入り口に立っていますね。
失礼だが、ご関係は伺って宜しいですか?」
説明しなければ、正しい答えは得られないだろう。
「元夫です。去年、離婚しました」
「余計に危険です。
一人だと、歯止めになる人がいない」
「そうなんです、ここ半年で随分と疲れています」
「お医者様なら、自分で判ってるはずです。
後は、本人の踏ん切りだけでしょう」
自分なりに考えたプランを話した。
色々とアドバイスをくれる、それがすごく参考になった。
「紗栄子さんを口説きたかったが、この件が片付くまで保留します。
ただお食事に誘うのは、いいですか?」
「申し訳ないです。
お食事で良ければ、私はまたご一緒したいです」
そう返事をすると、彼は微笑んだ。
私は課題を与えられた生徒のように、目の前の問題に取り組む決意をした。
冷えたスプマンテが、喉を潤す。
茹で海老のマリネとカプレーゼを食べながら、白ワインを頂いた。
マリネのソースを、パンにつけると美味しい。
「パンだけ食べると物足りないが、ソースをつけると別物だ」
「友達がパスタを断って、パンを2つにしろって言った意味が解ります」
ワインを飲みながら、料理を食べて、ソースをパンで味わう。
至福の時間だった。
デザートの代わりに、極甘のワインを頂く。
「聞いて欲しい、お話があります」
そういって、智貴の現状について説明をした。
勿論、具体的な事は一部ボカシたが、彼が置かれている現状を話した。
「私は医者ではないので、診断は出来ません。
ただ経験から言えば、危険な状態になる入り口に立っていますね。
失礼だが、ご関係は伺って宜しいですか?」
説明しなければ、正しい答えは得られないだろう。
「元夫です。去年、離婚しました」
「余計に危険です。
一人だと、歯止めになる人がいない」
「そうなんです、ここ半年で随分と疲れています」
「お医者様なら、自分で判ってるはずです。
後は、本人の踏ん切りだけでしょう」
自分なりに考えたプランを話した。
色々とアドバイスをくれる、それがすごく参考になった。
「紗栄子さんを口説きたかったが、この件が片付くまで保留します。
ただお食事に誘うのは、いいですか?」
「申し訳ないです。
お食事で良ければ、私はまたご一緒したいです」
そう返事をすると、彼は微笑んだ。
私は課題を与えられた生徒のように、目の前の問題に取り組む決意をした。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
完結【R―18】様々な情事 短編集
秋刀魚妹子
恋愛
本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。
タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。
好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。
基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。
同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。
※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。
※ 更新は不定期です。
それでは、楽しんで頂けたら幸いです。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる