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彼が縦に動いて、私の中を出し入れしていた。
だんだんと早くなってる。

「はああ、いい」
「気持ちいい、出していいよ」

Mの字に開かれた接合部が、出し入れでジュブジュブ音を立てている。
愛液が漏れて、お尻まで伝っていた。

「厭らしい子だ」

「もう許して」
彼が強く打ち付けてきて、私はイッた。
合わせるように動きを止めて、一番奥に熱い精液が流し込まれた。

「ああ、出てる」

「紗栄子が締め付けるから」
彼が上体を被せてきて、抱きしめられてキスをしてくる。
イッた直後なので、脳が溶けて朦朧としていた。

「離れないで」

「重くない?」

「大丈夫、刺さってるのがいいの」
私は脚を彼の太腿に絡めて、熱い杭を自分の奥で確かめた。

「奥がギュッと締め付けてる」

「智貴を確かめてるの」

「どう?」

「うん、元気」

「時間はたっぷりある。一旦、離れるね」
私は、絡めた脚を離してあげた。
熱い杭が抜かれて、一人取り残された。

彼はベッドルームのガラス戸を開けて、露天風呂に入った。
私に手招きしている。
起き上がって、ヨロヨロと外に出る。
かけ湯してから、湯船に入った。

遠くで鳴いている、鳥の声が聞こえた。

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