【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

３

「紗栄子、帰らなかったんだ。
先に入れって言うから、怖くなって帰るかと思ってた」
智貴は、ホッとした顔だった。

「今日は、覚悟してきたの。帰ったりしないよ」

シャワーヘッドを掴んで、全身に温水を当てた。
ボディソープを泡立てた海綿スポンジで、彼が優しく洗ってくれる。
ゴシゴシ洗わないところが、女慣れしてると感じた。
私にスポンジを渡すと、素手で胸を丸く持ち上げるように洗ってくれる。

「紗栄子、着痩せしてる。
胸、結構あるんだね」

濡れたまま抱き締められて、キスされた。
ファーストキスから逢う度にキスしているが、今日はレベルが違う。
舌を絡めて、離してくれない。
脚に力が入らなくなる、彼にしがみついた。

バスルームから出て、部屋のベッドに腰掛けた。
二人とも、全裸だ。

「紗栄子、優しくするから俺に任せてくれる？」
私は声に出さず、コクンと頭を下げた。

彼のキスが私を溶かす。
唇から耳、首筋から胸に。
両手で胸を揉まれて乳首にキスされると、身体に電気が走った。

私の膝を掴んで、脚を左右に開いた彼が中央の花弁に舌を這わせる。
腰が抜けたのか、脚に力が入らない。
もう彼がするままに、身体を預けた。

花芯にキスをされながら、彼を迎え入れる入り口を指で刺激された。
体の奥が熱くなり、中が湿ってくる。

「紗栄子の身体が、俺を欲しがっている」

「智貴がいじめるから、体が熱くなった」

「虐めてないよ、紗栄子は嫌がらなかった」

「恥ずかしいけど、我慢してた」

「我慢しなくていい。声を聞かせて」