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第3章 Sophomore
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「舞美、振袖が本当に似合ってる。君は美しいよ」
俺が彼女の家を訪ねると、舞美がドアを開けて迎えてくれた。
黒地に白✕金の花絵柄が華やかな存在感を放つ振袖は、彼女を引き立てている。
髪をアップに纏めて、うなじを出しているのが色っぽい。
「どう? 見直した?」
「綺麗になってるとは思ったけど、俺の想像以上だった」
「海人もスーツが似合ってる、一緒に写真を撮ろうね」
玄関を出て自然光の中で二人並んでいるところを、母親がiPhoneで撮影してくれる。
彼女と両親が並んでいるところは、俺が撮影した。
晴着の撮影は、前撮りで年末に終わらせたようだ。
「督木君、これから家族で食事に行くから一緒に行かないか?」
「海人、一緒に行こう」
舞美と両親に誘われて、お寿司を食べることになった。
「せっかくのお誘いですから、ご一緒させて頂きます」
そう返事するしかない。
直ぐにタクシーが呼ばれて、有名ホテルの個室宴会場に連れて行かれる。
部屋にはカウンターがあり、職人さんがいた。
舞美の家族は全てお任せで注文するようだが、俺はどうするか問われる。
「せっかくの機会ですから、生もの以外でお願い出来ますか?
UAEの王族が大学のルームメイトなんです。
生ものが食べられないから、前回来日した時に寿司は遠慮したんですよ。
今日は、勉強させて下さい」
「お客様の希望は、わかりました。精一杯、仕事をさせて頂きます」
職人さんの返事に俺はほっとした。
「Faruqって、王族なの?」
「本人は端くれだと言ってる。ただ、付き合ってる彼女は本物の王族らしい」
「素敵、王族同士の恋ね」
「春休みに、二人一緒に来日するんだ。舞美も一緒に会えるよ」
俺たちが話していると、寿司が提供される。
まずは茹でた車海老を頂く、口いっぱいに甘味が広がった。
ツメが塗られた煮蛤が美味い。
お茶で口を爽やかにすると、次を待つ。
炙り鯖、蛸、蝦蛄、煮穴子、蒸し鮑、鳥貝と食べ続ける。
かんぴょう巻き、玉子が出て一通り食べ終わった。
「無理言ってすみません。お寿司は、素晴らしかったです」
「生魚を酢で締めたものや昆布締めが大丈夫なら、もっと種類を増やせます。
私も勉強しておきますね」
職人さんは素晴らしい人だった。是非、ここにFaruqを連れて来たい。
「友人が来日したら、必ず連れて来ます。彼の来日が決まったら、予約しますね」
「私も同席したい。海人、いいよね」
「勿論、一緒にいて欲しい」
俺と舞美の会話をご両親はにこやかな表情で見守っている。
食事の会計は、両親がしてくれた。
俺は感謝の言葉を述べて、御馳走になった。
俺が彼女の家を訪ねると、舞美がドアを開けて迎えてくれた。
黒地に白✕金の花絵柄が華やかな存在感を放つ振袖は、彼女を引き立てている。
髪をアップに纏めて、うなじを出しているのが色っぽい。
「どう? 見直した?」
「綺麗になってるとは思ったけど、俺の想像以上だった」
「海人もスーツが似合ってる、一緒に写真を撮ろうね」
玄関を出て自然光の中で二人並んでいるところを、母親がiPhoneで撮影してくれる。
彼女と両親が並んでいるところは、俺が撮影した。
晴着の撮影は、前撮りで年末に終わらせたようだ。
「督木君、これから家族で食事に行くから一緒に行かないか?」
「海人、一緒に行こう」
舞美と両親に誘われて、お寿司を食べることになった。
「せっかくのお誘いですから、ご一緒させて頂きます」
そう返事するしかない。
直ぐにタクシーが呼ばれて、有名ホテルの個室宴会場に連れて行かれる。
部屋にはカウンターがあり、職人さんがいた。
舞美の家族は全てお任せで注文するようだが、俺はどうするか問われる。
「せっかくの機会ですから、生もの以外でお願い出来ますか?
UAEの王族が大学のルームメイトなんです。
生ものが食べられないから、前回来日した時に寿司は遠慮したんですよ。
今日は、勉強させて下さい」
「お客様の希望は、わかりました。精一杯、仕事をさせて頂きます」
職人さんの返事に俺はほっとした。
「Faruqって、王族なの?」
「本人は端くれだと言ってる。ただ、付き合ってる彼女は本物の王族らしい」
「素敵、王族同士の恋ね」
「春休みに、二人一緒に来日するんだ。舞美も一緒に会えるよ」
俺たちが話していると、寿司が提供される。
まずは茹でた車海老を頂く、口いっぱいに甘味が広がった。
ツメが塗られた煮蛤が美味い。
お茶で口を爽やかにすると、次を待つ。
炙り鯖、蛸、蝦蛄、煮穴子、蒸し鮑、鳥貝と食べ続ける。
かんぴょう巻き、玉子が出て一通り食べ終わった。
「無理言ってすみません。お寿司は、素晴らしかったです」
「生魚を酢で締めたものや昆布締めが大丈夫なら、もっと種類を増やせます。
私も勉強しておきますね」
職人さんは素晴らしい人だった。是非、ここにFaruqを連れて来たい。
「友人が来日したら、必ず連れて来ます。彼の来日が決まったら、予約しますね」
「私も同席したい。海人、いいよね」
「勿論、一緒にいて欲しい」
俺と舞美の会話をご両親はにこやかな表情で見守っている。
食事の会計は、両親がしてくれた。
俺は感謝の言葉を述べて、御馳走になった。
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