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第3章 Sophomore
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しおりを挟む「今度は、Amatoから誘ってね」
俺が服を着て帰ろうとすると、Chloéから話しかけられた。
どうやらOnenightには、したくない様子だ。
「俺が誘ったら、ChloéはOKなの?」
「先約や体調の問題が無ければ、断らないわ。
ただAmatoは色々と事情が有るでしょ、だから気が向いた時でいいの」
「それじゃタイミングが合えば誘うよ。今日は最高だった、おやすみ」
パーティーに行ったメンバーは、まだ帰って来てない。
今のうちに、自転車に乗って自分の寮に帰った。
****
日曜日は、昼前に起きた。
週末は色々と有ったが、月曜日の講義は待ってくれない。
ランチを食べたら、予習に取り掛かることにする。
カフェテリアに行くと、Cynthia、Minju、Marikaに囲まれた。
「Amato、最近は私たちと遊んでくれないね」
Cynthiaが不満そうな顔で聞いてくる。
「彼女が MinnesotaのSt. Cloud Universityに留学したんだ。
週末は逢いに行ってきたから、今日は予習しないと講義について行けなくなる」
「だから一人なの? Aurelijaは?」
俺の答えに食いついてくる。
「彼女とは、ただの友達に戻ったよ」
「どうして? 何があった?」
「彼女に恋人が出来たんだ。
お互いにパートナーがいれば、別れるのが当然だろ」
唖然とする3人を無視して、俺はBarbara Ann Cochran図書館に向かった。
15分の休憩を挟んで6時間、マクロ経済学と会計学など大量の資料と格闘した。
パンクしそうな頭を抱えて、部屋に戻る。
もうFaruqが帰って来ていて、今は予習の最中のようだ。
夕食は、こっちで売ってる日清ラ王の袋麺にする。
大きめの電気鍋を買ったから、部屋のキッチンで作れるようになった。
「Faruq、味噌ラーメン食うか?」
「いいね、俺のも頼むわ」
アメリカで売ってるラ王は、味噌、醤油味は畜産フリーになっている。
つまりベジタリアンやハラールでも大丈夫。
非常食として箱で買って、キッチンに常備してある。
トッピングにコンビーフを焼豚の代わりに乗せて、刻みネギをかけたら出来上がり。
俺は七味唐辛子、Faruqはドバイから持ち込んでるMixspiceをかけて食うのがいつもの事だった。
「やっぱり、Amatoが作ってくれる飯は一番美味い」
「彼女が作ってくれるのが一番だろ」
「お嬢様だから、料理なんかしたことが無いんだ」
「Faruqがお嬢さんって言うぐらいだから、金持ちなんだな」
「ああ、彼女は王族だ」
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