133 / 169
第3章 Sophomore
3
しおりを挟む
Sophomoreの学科登録の前に、Academic Adviserと面談した。
俺が考えた登録科目を提示すると、すんなり認められる。
1年分を纏めてスケジュールを組んだが、特に問題は無いようだ。
マクロ経済学、会計学など、Business必修を中心に登録を予定している。
土曜日に行われる、留学生交流会の準備に参加する。
石田先輩の話では、日本人は一人しか入学予定者はいないとの事だった。
「今年は女子一人だけなの、円安だと厳しいね」
「卒業した男子校で留学経験を話したけど、みんな内向きだった」
「留学したら遊べないもん、課題に追われて1週間が終わる」
石田先輩が夢も希望も無い事を言った。
「先輩はモテるでしょ、誘いも多いんじゃないですか?」
「私って臆病なの、なかなか相手を信じ切れない」
「女性は慎重なくらいがいいんじゃないですか?」
「安全を考えるとそうだね、でも海人君なら遊んでもいいかな」
「そんなことを言うと本気にしますよ」
売り言葉に買い言葉になってしまった、舞美から先輩には注意する様に言われていたのに。
これ以上話すのを切り上げて、当日は出席する事にして席を立った。
夜は、Aurelijaと一緒にカレーを作る。
Faruqがハラールチキンを持って来て3人分を作る予定だったが、Cynthia、Marika、Manju、Jackieまで呼んでいた。
結局、野菜を買い足す羽目になり、キッチンルームの大鍋で煮込む。
電気炊飯器2台でご飯を炊き上げた。
さすがに悪いと思ったのか、4人は手分けして春雨のサラダを作っている。
「Amatoのカレーが旨くなってる」
俺のカレーを何度も食べていた、Faruqが驚いている。
「これぐらい辛い方が、私は好き」
Minjuは辛さの変化に敏感だ。
「ガラムマサラを替えたんだ。母が使ってるのを持って来た」
俺は種明かしをする。
「Amatoのmomは料理が上手いからな」
Faruqは納得したようだ。
語学学校からの留学生仲間と一緒に食事すると楽しいけれど、自分の交際範囲の狭さを感じる。
アメリカ人の友人はBraydenぐらいで、他にはArtGangの仲間、Soroityの知り合いぐらいしか交流が無い。
せっかくアメリカで留学しているんだから、自分とは全く違う考え方の友人が欲しい。
もっと時間を作って、新しい事にも挑戦していこう。
あえて口には出さないが、Sophomoreの目標が出来た。
俺が考えた登録科目を提示すると、すんなり認められる。
1年分を纏めてスケジュールを組んだが、特に問題は無いようだ。
マクロ経済学、会計学など、Business必修を中心に登録を予定している。
土曜日に行われる、留学生交流会の準備に参加する。
石田先輩の話では、日本人は一人しか入学予定者はいないとの事だった。
「今年は女子一人だけなの、円安だと厳しいね」
「卒業した男子校で留学経験を話したけど、みんな内向きだった」
「留学したら遊べないもん、課題に追われて1週間が終わる」
石田先輩が夢も希望も無い事を言った。
「先輩はモテるでしょ、誘いも多いんじゃないですか?」
「私って臆病なの、なかなか相手を信じ切れない」
「女性は慎重なくらいがいいんじゃないですか?」
「安全を考えるとそうだね、でも海人君なら遊んでもいいかな」
「そんなことを言うと本気にしますよ」
売り言葉に買い言葉になってしまった、舞美から先輩には注意する様に言われていたのに。
これ以上話すのを切り上げて、当日は出席する事にして席を立った。
夜は、Aurelijaと一緒にカレーを作る。
Faruqがハラールチキンを持って来て3人分を作る予定だったが、Cynthia、Marika、Manju、Jackieまで呼んでいた。
結局、野菜を買い足す羽目になり、キッチンルームの大鍋で煮込む。
電気炊飯器2台でご飯を炊き上げた。
さすがに悪いと思ったのか、4人は手分けして春雨のサラダを作っている。
「Amatoのカレーが旨くなってる」
俺のカレーを何度も食べていた、Faruqが驚いている。
「これぐらい辛い方が、私は好き」
Minjuは辛さの変化に敏感だ。
「ガラムマサラを替えたんだ。母が使ってるのを持って来た」
俺は種明かしをする。
「Amatoのmomは料理が上手いからな」
Faruqは納得したようだ。
語学学校からの留学生仲間と一緒に食事すると楽しいけれど、自分の交際範囲の狭さを感じる。
アメリカ人の友人はBraydenぐらいで、他にはArtGangの仲間、Soroityの知り合いぐらいしか交流が無い。
せっかくアメリカで留学しているんだから、自分とは全く違う考え方の友人が欲しい。
もっと時間を作って、新しい事にも挑戦していこう。
あえて口には出さないが、Sophomoreの目標が出来た。
2
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる