女難の男、アメリカを行く

灰色 猫

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第3章 Sophomore

21 *

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「海人、入れるね」

俺をフェラで責め続けた舞美は、欲しくなったようだ。
ショーツを脱いで俺の上に乗ってくる。
肉棒を掴んで自分の中心に当てたら、ゆっくりと腰を降ろした。

「あぁ、入ってきた」
反りあがるように背筋を伸ばした舞美は、腰を前後に振り始める。
手を掴んで欲しがるので、恋人繋ぎで支えてやった。

「ああ、いい」「奥に当たるの」「大きいのが刺さってる」
俺の上で動いている彼女の中から、蜜が溢れて俺の下半身を濡らす。
もう少しで絶頂になりそうだ。

「海人、イッちゃうよ」
舞美は胸を揺らして、上下に飛び跳ねるように動いている。

「ああ、ダメ」
突然、動きが止まって下半身を締め付けてきた。俺も我慢を辞める。
タイミングを合わせるように、射精した。

「中に出てる」
肉棒から発射の脈動を感じたのだろう、ますます強く締め付けていた。
快感で体の力が抜けたのか、俺に覆いかぶさってくる。
受け止めるように、彼女を抱きしめた。
疲れているのか、舞美はなかなか起き上がらない。

「今までで一番、感じちゃった。起き上がれないほど、疲れたの」
やっと意識を取り戻して、絞り出すように言った。

「今日の舞美は、積極的だった、何かあった?」

「Aurelijaに相談したんだ、私たちの事」

「俺たちの事?」

「私がアメリカに留学したら、海人はどうするの?」

「Aurelijaとは別れると思う。
元々、彼女は俺と一緒にいることで煩わしい誘いを断っていた。
俺は男除けだったんだ」

「彼女、美人だもんね」

「舞美は、強くなった」

「海人といる為には、強くなきゃやっていけない。
欲望にも正直になるの」

元気を取り戻した舞美と俺は、吹っ切ったように愛し合った。
たぶん彼女は俺に決断を迫る為に、攻撃的になったんだと思う。
アメリカに出発寸前まで、俺たちは一緒にいた。

****

「8月11日にMinneapolisで待ってる」

「ビーチに連れて行ってね」

「ああ、スプリエル湖のビーチに行こう」

8月16日は、舞美が交換留学するSt. Cloud UniversityのMove  in 入寮  DAYだ。
14日に彼女の両親が訪米してくる。
それまでの3日間を、二人で一緒に旅行する予定になっていた。

「仕事、頑張ってね」

「ああ、舞美と遊ぶために全部終らせるよ」
俺は舞美が訪米するまでの10日間で、Brayden、Faruqと一緒にWisconsinを廻る。
ドバイや日本で売れそうな商品を探しまわる予定だ。
Braydenが事前に州の農政局を訪ねて、有力Factoryのピックアップをしてある。

俺は、羽田からデルタ航空の直行便でMinneapolisに旅立った。

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