女難の男、アメリカを行く

灰色　猫

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第３章　Sophomore

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４日間の視察を終えて、金曜日の夜にBraydenと俺、舞美と３人で外食をすることになった。
彼のリクエストは、日本で食べられるアメリカンフードだ。
舞美が選んだ店は、ファッションビルに併設されたレストランだった。

「ここは大学の仲間と来る店なの。
グリル料理のコースに飲み放題が付いているから、アメリカ人でもお腹いっぱいになるよ」
予約席に案内されて、直ぐにスパークリングワインとアミューズが提供される。

「Brayden、日本視察を無事に終わることが出来たことに、乾杯」

「「乾杯」」

「ありがとう、Amatoのお陰だ」

「まだドバイ視察が残ってる、来週も頑張ろう」

「そうだな、ところで二人の関係は？」

「幼なじみだ」

タイミングよく、コブサラダと若鶏のローストが運ばれてきた。
飲み物をビールに切り替えて、料理と合わせる。

「日本の食事は盛り付けが美しいし、美味い。
McDonald'sでも、Subwayでも、アメリカとは違うんだ」
Braydenは違いに驚いていた。
飲み放題なので、ビールやワインを飲んで食べた。

「Mamiの英語は、完璧だ」

「９月から、MinnesotaのSt. Cloud Universityに交換留学に行くんです」

「週末なら、Amatoが会いに行ける距離だね」

「150マイルもあるんだ、簡単に言うな」

「車を買えよ」

「そのつもりだ」

舞美を自宅まで送って行って、電車で家まで帰る。
空いた車内で、Braydenから言われた。

「Mamiがいるのに、よくAurelijaと付き合ってるな。
俺だったら、Cherylシェリルに殺されちゃうよ」

「考えてるよ」
それしか、答えられなかった。

翌日は、原宿にBraydenの彼女と妹の為にお土産を買いに出かけた。
もちろん、舞美について来て貰う。

「Amatoがプレゼントしてくれたワンピースは、妹のお気に入りなんだ」
舞美にワンピースを着たMarciaマーシャの画像を見せた。

「あれは、私が選んだの。今度の分は、もう選んであるわよ」
ファッションビルに並ぶショップから、選んだ店に入って行く。

「どう？、似合うと思うけど」
秋物のシャツワンピース、ウエストのベルトで調節が出来る。
Blueのチェック、無地のBeigeベージュ、迷うところだ。

「Cherylには、これかな？」
大人っぽいBlackのコンビネーションワンピース、Oliveも捨てがたい。
Braydenは舞美から値段を聞いて、２枚づつ計４枚を購入した。

「Mami、ありがとう。
君がいなければ、選べなかったよ」

「二人が着てくれれば、嬉しい。アメリカに留学したら、彼女たちに会いに行きたい」

「歓迎するよ、是非、うちに来てくれ」

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