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第2章 Freshman
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春休みの10日間は、会社設立の手続きに追われた。
俺とBraydenは、大学のEdward Ullman School of Businessによる指導に沿って書類を作成していく。
何度、大学と州政府、Factoryを往復しただろう、手直しの連続だった。
やっと出来上がった書類を司法事務所に持ち込んで、登記をお願いする。
会社名はNielsen Trading LLC、起業が簡単で家族経営レベルの規模に向いているので合同会社組織を選択した。
出資比率はNielsen家が50%、Cheese Factoryが25%、督木家が25%ということになっている。
最後の週末に、蓮央兄貴が渡米して来た。
販売契約を正式に結んで、会社が動き出す。
俺たちが作った会社の登記簿を、兄貴はまじまじと確認していた。
「海人、大学の援助も有っただろうがよくやった。
初めての経験で大変だっただろう」
あれだけメールでダメ出ししていた兄貴が、褒めてくれる。
「俺一人だったら、無理だった。
Braydenと二人だったから、最後までやり通せたよ」
「仲間って大事だ、これからも協力して頑張れ」
兄貴にFaruqの話をした。
一度本人に会いたいので、日本に招待するように言われた。
俺とBuraydenで、ドバイを訪問するのも良いと勧められる。
特に海外に出たことが無いBuraydenは、連れて行くべきだと強調していた。
「ただ生産の事だけを考えていては、周りが見えなくなる。
商品を買う消費者の目線で考えると、また別の答えが出ることも有るんだ」
兄貴は、Braydenに外から農場の事を考えるように話している。
静かに話を聞いていた父親も納得の表情だった。
「君と知り合った事で、息子は大きく成長したよ。
ありがとう」
「俺こそ色々と経験することが出来て、ありがたいです」
俺も父親に感謝を伝えた。
春休み最後の日曜日、俺たちは大学に戻った。
ドバイから戻って来ていたFaruqと、3人で話をする。
「無事に会社が出来たんだな、おめでとう」
「ありがとう、それで向こうはどうだった?」
俺はドバイでの結果が気になっていた。
「Cheeseの評判は上々だ。
ただもっとバリエーションが欲しいので、他の工房のCheeseも取り扱いたい」
Faruqがドバイのショッピングモールの動画を見せてくれる。
テナントは高級食材のセレクトショップのようで、ハラール食材とそれ以外がキチンと仕分けされていた。
「この冷蔵ショーケースいっぱいに、Cheeseを並べたい」
画像を見せながら、説明される。
結構な広さで、バリエーションを求めるのが判った。
「窓口をBuraydenの会社に任せたい、どうだ?」
「ありがたいけど、直ぐには返事が出来ないよ」
「俺も直ぐには動けないから、夏休みに一緒に動かないか?」
Faruqの提案に、俺たちは乗るしか無かった。
俺とBraydenは、大学のEdward Ullman School of Businessによる指導に沿って書類を作成していく。
何度、大学と州政府、Factoryを往復しただろう、手直しの連続だった。
やっと出来上がった書類を司法事務所に持ち込んで、登記をお願いする。
会社名はNielsen Trading LLC、起業が簡単で家族経営レベルの規模に向いているので合同会社組織を選択した。
出資比率はNielsen家が50%、Cheese Factoryが25%、督木家が25%ということになっている。
最後の週末に、蓮央兄貴が渡米して来た。
販売契約を正式に結んで、会社が動き出す。
俺たちが作った会社の登記簿を、兄貴はまじまじと確認していた。
「海人、大学の援助も有っただろうがよくやった。
初めての経験で大変だっただろう」
あれだけメールでダメ出ししていた兄貴が、褒めてくれる。
「俺一人だったら、無理だった。
Braydenと二人だったから、最後までやり通せたよ」
「仲間って大事だ、これからも協力して頑張れ」
兄貴にFaruqの話をした。
一度本人に会いたいので、日本に招待するように言われた。
俺とBuraydenで、ドバイを訪問するのも良いと勧められる。
特に海外に出たことが無いBuraydenは、連れて行くべきだと強調していた。
「ただ生産の事だけを考えていては、周りが見えなくなる。
商品を買う消費者の目線で考えると、また別の答えが出ることも有るんだ」
兄貴は、Braydenに外から農場の事を考えるように話している。
静かに話を聞いていた父親も納得の表情だった。
「君と知り合った事で、息子は大きく成長したよ。
ありがとう」
「俺こそ色々と経験することが出来て、ありがたいです」
俺も父親に感謝を伝えた。
春休み最後の日曜日、俺たちは大学に戻った。
ドバイから戻って来ていたFaruqと、3人で話をする。
「無事に会社が出来たんだな、おめでとう」
「ありがとう、それで向こうはどうだった?」
俺はドバイでの結果が気になっていた。
「Cheeseの評判は上々だ。
ただもっとバリエーションが欲しいので、他の工房のCheeseも取り扱いたい」
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画像を見せながら、説明される。
結構な広さで、バリエーションを求めるのが判った。
「窓口をBuraydenの会社に任せたい、どうだ?」
「ありがたいけど、直ぐには返事が出来ないよ」
「俺も直ぐには動けないから、夏休みに一緒に動かないか?」
Faruqの提案に、俺たちは乗るしか無かった。
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