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第2章 Freshman

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大学生活にも慣れてきたのか、中間テストは波乱なく終わった。
普段から勉強する癖がついているせいで、一通り復習するだけで不安は無い。
やるべき事をこなせば、結果はついてきた。

それでも、試験最終日になると疲労困憊だ。
睡眠不足とストレスで、部屋に戻ると死んだように眠った。
iPhoneの電源を切っていたせいで、起こされることも無く5時間も寝ていたようだ。
シャワーを浴びて、iPhoneに電源を入れるとメッセージが入っていた。
直ぐにAurelijaに電話をする。

「AmatoがiPhoneの電源を切っていたから、他の女と寝てるのかと思った」

「寝てる間に無意識で切ってたんだ、それくらい疲れてた」

「国際センターでパーティーがあるの、一緒に行かない?」

「行こう、気分を切り替えたい」

タートルネックセーターにツイードジャケットを合わせる。
足元はレッドウィングできめた。
Aurelijaを迎えに行くと、予想通りベルベットワンピースを着ていた。

「Amatoからのプレゼントだから、みんなに披露したい」

「綺麗だよ、みんなビックリすると思う」

「驚かせたいわ」
彼女は、不敵な笑みをもらしていた。

国際センターに着くと、学生証で留学生のチェックを受ける。
受付が終わると会場に入った。
もっとラフな格好かと思ったが、みんなそれなりに着飾っている。

「Amatoは相変わらずオシャレだけど、派手な女と一緒なのね」
早速、Cynthiaに絡まれる。

「Amatoのお母様が、私にドレスをプレゼントしてくださったの。
せっかくだから、着て来たわ」
Aurelijaだって、負けてない。

「Amato、本当の話なの?」

「ああ、間違い無い」
俺が返事をすると、CynthiaだけではなくMinjuも驚いていた。
彼女は、カナダ人留学生たちから囲まれている。
クラシックなドレスが好きなのは、何処の女性でも一緒のようだ。

「春休みは、どこかに行くの?」
Cynthiaたちから聞かれた。

「春休みは、親の仕事を手伝うんだ。
Wisconsin州政府の事務所や大学のビジネススクールを訪問する事に、追われているよ」

「留学生ビザで働くことは出来ないよね?」

「だから、大学のビジネススクールの指導を受けて起業するんだ。
起業は大学の成果になるから、俺はインターシップで働くことになる」

「相変わらず、忙しいのね」

「ああ、Aurelijaと一緒にいることも難しい。
International dayまでには片付けて、みんなと楽しみたいよ」

「私たちも、色々と考えてる」

「それは、楽しみだ」

Aurelijaをほっとけないので、適当なところで話を切り上げた。

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