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第2章 Freshman
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月曜日、俺とBraydenは大学内のEdward Ullman School of Businessを訪問した。
学生用窓口で受付をすると、奥の部屋に案内される。
中ではアドバイザーが起業を歓迎してくれて、これからやるべき事やスケジュールを考えてくれた。
二人一緒に、指導教授に会うよう勧められる。
時間が取れる木曜日に、再度訪問して話を聞くことになった。
部屋に戻って、蓮央兄貴に今日の出来事を報告する。
メールを送ったら、Faruqに聞かれた。
「何やら、アメリカ人と面白そうな事をやってるようだな。
俺にも話を聞かせろ」
俺の事には、ほとんど口出ししない奴にしては珍しい。
「まずは、これを食べてみろ」
テストのつもりで、冷蔵庫からCheeseを出して一切れ渡した。
「旨味が濃いな、大好きな味だ。これがどうした?」
奴は舌が肥えている、褒めるとなればCheeseは本物だ。
「俺とBraydenで、Cheeseを日本に輸出する会社を作ってる」
聞いた瞬間、Faruqの眼が輝いた。
「俺も話に乗せてくれ。これを母国で売りたい」
「ドバイには、アラブ諸国やヨーロッパ、オーストラリアからCheeseは大量に入ってるだろ」
「だからこそ余計に、アメリカ産は珍しいのさ」
「Cheese Factoryは紹介してやる。そこから先は自分で交渉しろ」
俺は、まずBraydenに紹介してやる事にした。
木曜日、Edward Ullman School of Businessを再訪した。
予約済みだったので直ぐに案内されて、指導教授に引き合わされる。
「一応、話は聞いている。
輸出専門商社を起業する事で、間違いないかね?」
「日本の食品商社から、契約の話が来ています。
Cheese Factoryと商社の間に入って、輸出手続き、商品出荷をする会社を設立したい。
日本の商社から来ている販売契約の提案書が、こちらになります」
Braydenが教授に書類を見せると、中身を確認する様に読んでいる。
「これは、驚いた。
今から売り込みをするんじゃなくて、もう販売ルートが出来ている。
夢のような起業プランを持ってくる学生に、ちょっと飽き飽きしていたところだ」
「輸出相手のKashiragi Trading Incが、私の父親が経営する会社になります」
俺が会社の全容を英訳した書類を、教授に差し出した。
「話の全容が見えてきた。
君(Brayden)がCheeseFactoryの窓口になって、君(Amato)が日本側の窓口になる。
お互いの利害を調整して、輸出業務をする会社を設立するという訳だな」
教授は俺たちの話を理解して、必要な手続きの方法を指導してくれることになった。
さらに州政府の産業振興部を訪ねるように、指導された。
Wisconsinは乳製品の出荷には熱心で、このプランは補助金の対象になる可能性がある。
詳しい話を聞くために、州都Madisonに行かなければならない。
また時間を取られることが増えてしまった。
学生用窓口で受付をすると、奥の部屋に案内される。
中ではアドバイザーが起業を歓迎してくれて、これからやるべき事やスケジュールを考えてくれた。
二人一緒に、指導教授に会うよう勧められる。
時間が取れる木曜日に、再度訪問して話を聞くことになった。
部屋に戻って、蓮央兄貴に今日の出来事を報告する。
メールを送ったら、Faruqに聞かれた。
「何やら、アメリカ人と面白そうな事をやってるようだな。
俺にも話を聞かせろ」
俺の事には、ほとんど口出ししない奴にしては珍しい。
「まずは、これを食べてみろ」
テストのつもりで、冷蔵庫からCheeseを出して一切れ渡した。
「旨味が濃いな、大好きな味だ。これがどうした?」
奴は舌が肥えている、褒めるとなればCheeseは本物だ。
「俺とBraydenで、Cheeseを日本に輸出する会社を作ってる」
聞いた瞬間、Faruqの眼が輝いた。
「俺も話に乗せてくれ。これを母国で売りたい」
「ドバイには、アラブ諸国やヨーロッパ、オーストラリアからCheeseは大量に入ってるだろ」
「だからこそ余計に、アメリカ産は珍しいのさ」
「Cheese Factoryは紹介してやる。そこから先は自分で交渉しろ」
俺は、まずBraydenに紹介してやる事にした。
木曜日、Edward Ullman School of Businessを再訪した。
予約済みだったので直ぐに案内されて、指導教授に引き合わされる。
「一応、話は聞いている。
輸出専門商社を起業する事で、間違いないかね?」
「日本の食品商社から、契約の話が来ています。
Cheese Factoryと商社の間に入って、輸出手続き、商品出荷をする会社を設立したい。
日本の商社から来ている販売契約の提案書が、こちらになります」
Braydenが教授に書類を見せると、中身を確認する様に読んでいる。
「これは、驚いた。
今から売り込みをするんじゃなくて、もう販売ルートが出来ている。
夢のような起業プランを持ってくる学生に、ちょっと飽き飽きしていたところだ」
「輸出相手のKashiragi Trading Incが、私の父親が経営する会社になります」
俺が会社の全容を英訳した書類を、教授に差し出した。
「話の全容が見えてきた。
君(Brayden)がCheeseFactoryの窓口になって、君(Amato)が日本側の窓口になる。
お互いの利害を調整して、輸出業務をする会社を設立するという訳だな」
教授は俺たちの話を理解して、必要な手続きの方法を指導してくれることになった。
さらに州政府の産業振興部を訪ねるように、指導された。
Wisconsinは乳製品の出荷には熱心で、このプランは補助金の対象になる可能性がある。
詳しい話を聞くために、州都Madisonに行かなければならない。
また時間を取られることが増えてしまった。
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