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第2章 Freshman
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「もう、起きるの?」
俺はAurelijaにkissをして、ベッドから降りる。
暖房が入ってるが寒い、急いで服を着こむ。
「今日中に、書を書きあげる。
そのために、午前中に地質学を予習しておくんだ」
名残惜しいが、彼女を振り切るように部屋を出た。
ランドリールームで洗濯しながら、タイマーを掛けて部屋で予習をする。
資料読みを30ページも出す教授が憎らしい、判らない単語を調べながら読み込むしかない。
普段使わない専門用語は、アメリカ人でも大変なはずだ。
コーヒーにシリアルバーを齧りながら、3時間ぶっ続けで頑張る。
「朝から、頑張ってるな。
Amatoは何でも抱え込み過ぎなんだ、半分以上は人の為だろう」
Faruqは痛いところを突いてくる、俺の事を良く見ていた。
Aurelijaとコーヒーショップでランチしてから、ArtGangのスタジオに入った。
俺専用の机で、本番前の練習をする。
Sororityからのリクエストは行書体だ、一番書き慣れているので助かった。
半紙で1単語づつ練習しながら、集中していく。
気迫が満ちたら半切に一気に書き上げる、2枚目を書き終えるまで気持ちは続いていた。
【Beauty is a weapon of women, attire is wisdom, the humility is elegant.】
美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。
2回目は3枚に分けて書いた、こっちの方がバランスがいい。
「素敵な言葉ね、私も欲しいよ」
先輩のChloeだった。
「Sororityからの注文なんです」
「あの女どもが好みそうな言葉だわ」
Chloeは、なかなか辛辣だ。
半切一枚3行にして書いてみた、文字は小さいが一番好きな出来だった。
「先輩にプレゼントします、随分と応援してもらったから」
「口説いてる?」
「その気は無いですが、Coco Chanelの言葉は先輩にこそ似合います」
出来上がった作品を持って、Sororityのクラブハウスを訪ねた。
さすがに顔を覚えられたのか、直ぐにサロンに通される。
「2枚と3枚に書いてみた。
バランスを考えたら、どうしても3枚の方がいいんだ。
両方置いていくから、好きな方を飾ってくれ」
「素晴らしい、想像以上よ」
部長のEdith の言葉に、みんなが頷いていた。
金曜日、週末最後の講義が終わりカフェテリアに行くと、ValerieとClariceに拉致られる。
Aurelijaも後ろからついて来ていた。
クラブハウスに入ると、真正面に俺の書が掛かっている。
金属のフレームに半切りアクリル3枚の立派な額装がされていた。
「こんなに綺麗に飾ってくれて、ありがとう」
「いや、Amatoのお陰だよ。メンバーみんな喜んでる」
俺は、肩の荷が一つ降ろすことが出来た。
俺はAurelijaにkissをして、ベッドから降りる。
暖房が入ってるが寒い、急いで服を着こむ。
「今日中に、書を書きあげる。
そのために、午前中に地質学を予習しておくんだ」
名残惜しいが、彼女を振り切るように部屋を出た。
ランドリールームで洗濯しながら、タイマーを掛けて部屋で予習をする。
資料読みを30ページも出す教授が憎らしい、判らない単語を調べながら読み込むしかない。
普段使わない専門用語は、アメリカ人でも大変なはずだ。
コーヒーにシリアルバーを齧りながら、3時間ぶっ続けで頑張る。
「朝から、頑張ってるな。
Amatoは何でも抱え込み過ぎなんだ、半分以上は人の為だろう」
Faruqは痛いところを突いてくる、俺の事を良く見ていた。
Aurelijaとコーヒーショップでランチしてから、ArtGangのスタジオに入った。
俺専用の机で、本番前の練習をする。
Sororityからのリクエストは行書体だ、一番書き慣れているので助かった。
半紙で1単語づつ練習しながら、集中していく。
気迫が満ちたら半切に一気に書き上げる、2枚目を書き終えるまで気持ちは続いていた。
【Beauty is a weapon of women, attire is wisdom, the humility is elegant.】
美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。
2回目は3枚に分けて書いた、こっちの方がバランスがいい。
「素敵な言葉ね、私も欲しいよ」
先輩のChloeだった。
「Sororityからの注文なんです」
「あの女どもが好みそうな言葉だわ」
Chloeは、なかなか辛辣だ。
半切一枚3行にして書いてみた、文字は小さいが一番好きな出来だった。
「先輩にプレゼントします、随分と応援してもらったから」
「口説いてる?」
「その気は無いですが、Coco Chanelの言葉は先輩にこそ似合います」
出来上がった作品を持って、Sororityのクラブハウスを訪ねた。
さすがに顔を覚えられたのか、直ぐにサロンに通される。
「2枚と3枚に書いてみた。
バランスを考えたら、どうしても3枚の方がいいんだ。
両方置いていくから、好きな方を飾ってくれ」
「素晴らしい、想像以上よ」
部長のEdith の言葉に、みんなが頷いていた。
金曜日、週末最後の講義が終わりカフェテリアに行くと、ValerieとClariceに拉致られる。
Aurelijaも後ろからついて来ていた。
クラブハウスに入ると、真正面に俺の書が掛かっている。
金属のフレームに半切りアクリル3枚の立派な額装がされていた。
「こんなに綺麗に飾ってくれて、ありがとう」
「いや、Amatoのお陰だよ。メンバーみんな喜んでる」
俺は、肩の荷が一つ降ろすことが出来た。
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