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第2章 Freshman
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Artの最終授業で、Arielと会った。
彼女が考えた書体を見せて貰う、絵筆で描かれた小文字26字はなかなか力強い。
「私なりに、Bestを尽くしたわ」
「味がある文字だ、Arielの気持ちが文字に出ていて力強い」
Coco Chanelの言葉を、彼女が考えた書体で書いてみる。
単語ごとに区切って半紙に書いていく、それをArielが見ていた。
「書道筆は絵筆とは、考え方から違う。
書道筆は文字を書く、つまり線を書くことに特化している。
だから、同じ書体でも全く出来上がりが違ってくることは理解してくれ」
半紙で80分間練習をしてから、最後の10分で半切(35×136cm)に横書きで書いていく。
手本に書いたものを見ながら、一気に書き上げる。
【 Endowments are those born with. Talent, what you draw 】
「美しいわ、私が考えた文字が作品になってる」
「Arielの協力が無かったら、出来ない作品だ。さあネームを入れよう」
「怖いわ、作品を汚しそう」
落ち着かせるために、半紙で練習させる。
普段から絵を書いているだけに、毛筆でもちゃんとサインは書くことが出来た。
「大丈夫、上手いよ」
俺が褒めると、作品に恐る恐る自分の名前を書いた。
続けて俺が漢字で名前を入れて、白文と朱文の落款印を押す。
Arielが共作に至った経過をレポートにして、自分が考えた書体のデザインをつけた。
作品に彼女の書類を付けて、二人で教授に提出する。
「面白いね。君は漢字でも、Alphabetでも書けるんだね」
「書道の基本は、手本通りに書くことから始まります。
一文字ずつ違う漢字と違ってAlphabetは文字の組み合わせですから、書体があれば書くことが出来る。
この作品は彼女の書体が出来た時点で、ほぼ完成したんです」
「なるほど、それなら共作と認めよう」
教授の了解が得られて、作品の提出が認められた。
終わってから、カフェテリアで話す。
「Sororityのメンバーが心配する程、頑張ったんだな」
「図書館でCalligraphyの本をいっぱい調べたわ。
彼方のタッチを考えて、あの書体に行き着いたの」
「君の努力に答えたい。
Finalが終われば、もう少し練習して君が好きな言葉を書くよ」
Arielと約束をして、部屋に戻った。
部屋で明日の予習をしていると、Cynthia達に呼び出される。
談話室に行くと、3人娘がいた。
「誰よ、Sororityの女と一緒だったでしょ」
「Artの授業で共作したんだ。作品提出したので、お祝いしただけだよ」
iPhoneで撮った作品の画面を見せた。
「彼女が考えた書体で、俺が書いた。それ以外特別な意図は無いよ」
「Amatoがそう思っても、向こうはそうじゃないかもしれないよ」
Minjuが怖いことを言った。
彼女が考えた書体を見せて貰う、絵筆で描かれた小文字26字はなかなか力強い。
「私なりに、Bestを尽くしたわ」
「味がある文字だ、Arielの気持ちが文字に出ていて力強い」
Coco Chanelの言葉を、彼女が考えた書体で書いてみる。
単語ごとに区切って半紙に書いていく、それをArielが見ていた。
「書道筆は絵筆とは、考え方から違う。
書道筆は文字を書く、つまり線を書くことに特化している。
だから、同じ書体でも全く出来上がりが違ってくることは理解してくれ」
半紙で80分間練習をしてから、最後の10分で半切(35×136cm)に横書きで書いていく。
手本に書いたものを見ながら、一気に書き上げる。
【 Endowments are those born with. Talent, what you draw 】
「美しいわ、私が考えた文字が作品になってる」
「Arielの協力が無かったら、出来ない作品だ。さあネームを入れよう」
「怖いわ、作品を汚しそう」
落ち着かせるために、半紙で練習させる。
普段から絵を書いているだけに、毛筆でもちゃんとサインは書くことが出来た。
「大丈夫、上手いよ」
俺が褒めると、作品に恐る恐る自分の名前を書いた。
続けて俺が漢字で名前を入れて、白文と朱文の落款印を押す。
Arielが共作に至った経過をレポートにして、自分が考えた書体のデザインをつけた。
作品に彼女の書類を付けて、二人で教授に提出する。
「面白いね。君は漢字でも、Alphabetでも書けるんだね」
「書道の基本は、手本通りに書くことから始まります。
一文字ずつ違う漢字と違ってAlphabetは文字の組み合わせですから、書体があれば書くことが出来る。
この作品は彼女の書体が出来た時点で、ほぼ完成したんです」
「なるほど、それなら共作と認めよう」
教授の了解が得られて、作品の提出が認められた。
終わってから、カフェテリアで話す。
「Sororityのメンバーが心配する程、頑張ったんだな」
「図書館でCalligraphyの本をいっぱい調べたわ。
彼方のタッチを考えて、あの書体に行き着いたの」
「君の努力に答えたい。
Finalが終われば、もう少し練習して君が好きな言葉を書くよ」
Arielと約束をして、部屋に戻った。
部屋で明日の予習をしていると、Cynthia達に呼び出される。
談話室に行くと、3人娘がいた。
「誰よ、Sororityの女と一緒だったでしょ」
「Artの授業で共作したんだ。作品提出したので、お祝いしただけだよ」
iPhoneで撮った作品の画面を見せた。
「彼女が考えた書体で、俺が書いた。それ以外特別な意図は無いよ」
「Amatoがそう思っても、向こうはそうじゃないかもしれないよ」
Minjuが怖いことを言った。
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