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第2章 Freshman

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「パスタを作るのね、大好きよ」

Aurelijaは、俺がキッチンルームに持ち込んだ材料を見ていた。
ベーコンを角切りにして、ほうれん草を半分に切れば下ごしらえは終わる。
フライパンにベーコンを入れ、加熱して油を出す。
油が出たら、チューブのニンニクを入れて十分に香りを出していく。
ほうれん草の茎部分をフライパンで十分に炒めて、しんなりしたらバター、めんつゆを投入する。
バターが溶けたら火を止めて、パスタを茹でる。
茹で汁を入れて、溶けたバター、めんつゆを馴染ませていく。
パスタの茹で上がり30秒前に、ほうれん草の葉を入れて一緒に茹であげる。
フライパンにパスタとほうれん草を入れて、かき混ぜれば出来上がり。
仕上げに刻み海苔を、パラパラとかけた。

「美味しい、今までに食べた事が無い味だわ」

「日本では一般的なバター醤油パスタだ、家でよく食べていた」
醤油の代わりにめんつゆを使うのが、母親から教わったテクニックだ。
鰹出汁が入っているので、味に深みが出る。

「ベーコン代わりにマッシュルームを入れたパスタを、Faruqに食わせたら大喜びしてたよ」

「それも美味しそう、キノコも大好き」
彼女が喜んでくれたので、作った甲斐があった。
キッチンルームを片付けて、掃除をしてから出る。

「Amatoって、真面目だね」

「日本には、使う前より美しくっていう言葉があるんだ」

「素敵ね、私たちとは思想が違うわ」

「日本人でも一部の人間だけど、俺はそう躾けられた」

部屋の中に入ると、何故か彼女を意識してしまう。
Faruqが使えと言った二人掛けソファに、彼女を案内して座らせた。
俺が隣に座ると、いい感じの距離になる。
目が合った途端にkissしてしまう、そこからはもう歯止めがかからない。
彼女を脚の上に乗せて向かい合う、お互いに上に着ているものを脱がせ合った。

「Aurelija、キレイだ」
上半身裸になった彼女は、肌がピンクに上気している。

「Amato、肩の筋肉が盛り上がってる。
可愛いのに、中身は本物の男だね」
俺の身体を褒めてくれる。

「トレーニングで3kg増えたんだ。君こそ、少し増えてもいいんじゃない?」

「ロシア人は、いつか必ず太るの。今だけでも、スリムでいたいよ」
彼女は笑いながら、言っていた。

ベッドを高い位置にセットしてるので、俺が先に上がる。
折り畳みスツールに脚を掛けた、彼女の手を引いて登って貰った。

「Amatoの匂いがする」
ベッドに上がって来た彼女が、俺の枕に顔を埋めている。
俺は彼女のジーンズを引き抜く、恥ずかしがって毛布に包まっていた。

「嫌なら、何もしないけど」

「抱き合って、眠りたい」

「いいよ、おやすみ」
意地になった俺は、彼女にkissをして抱きしめた。

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