40 / 149
第2章 Freshman
15
しおりを挟む
8月最後の週末は、大学の講義開始に向けて準備をする予定だった。
が、土曜日の朝から、ルームメイトのChrisが部屋を引っ越しをしている。
どうやらFraternityという男子社交クラブに入る為に、入会を目指す仲間と同室になるようだ。
土曜日の午後は、国際センターで開催された留学生交流会にJackie、Furuq、Cynthia、Minju、Marikaと6人で参加した。
Aurelijaが参加してないのは気になったが、あれから連絡は無い。
どっちにしても彼女が心開くまでは、俺からのアプローチは控えておく。
「初めまして、sophomoreの石田 彩音です。後輩が二人も入って来て、嬉しい」
「督木海人です、よろしくお願いします」
「藤林 茉莉花です、お姉様がいるのは頼りになります、仲良くして下さい」
もう一人、日本人の先輩がいるようだが、インターシップに出ていた。
「International Dayのイベントでは、各国の料理を作るの。
去年は、私と男子の先輩二人で肉じゃがを作った。今年は二人共、戦力として考えておくからね」
彩音先輩は大学内で食品を配布しているFOOD PANTRYや、古着を無料で貰えるFree Closet、日用品や学用品を配布しているSustainability Officeなどを教えてくれた。
Jackie、Furuq、Cynthia、Minjuも先輩たちと交流出来て、色々とネットワークを広げたようだ。
みんなで夕食を取りながら、情報交換をした。
「Amato、ルームメイトが引っ越したらしいな」
「ああ、一人だと他人に気を使わなくて済むよ.
このまま、ずっと一人にしてくれないかな」
「俺が引っ越して来たら、ダメかな?」
「いや、変な奴が入ってくるより、Faruqなら安心だ」
「じゃあ、寮長に掛け合ってみる」
Faruqは、前からルームメイトに不満だった。
日曜日の午前中、留学生仲間が集まってFaruqの引っ越しを手伝った。
相変わらず持ち物全てに金が掛かってる、ゲームPCにゲーミングモニター、キーボードにマウスまで一流品だ。
奨学金を貰ってギリギリの生活をしている学生からしたら、嫌な奴に違いない。
本人はまったく悪気はないのが、余計にイラつくはずだ。
2時間で大体の引っ越しは終了、Faruqのおごりでベトナム料理店でランチを食べた。
午後は書道具バッグを持って、ArtGangのスタジオを訪問した。
久しぶりの書道は、自分でも驚くほど腕が落ちている。
練習用の半紙が真っ黒になるほど、書き散らかす。
半紙ですらここでは手に入らないので、大事に使っていくしかない。
1時間ほど練習して、最後にアルファベットで俺とFaruqの名前を半紙に書き上げた。
全然不満だが、ドアに貼る名札だと割り切る。
スタジオが気に入ったので、ArtGangに入部届を書いて出した。
が、土曜日の朝から、ルームメイトのChrisが部屋を引っ越しをしている。
どうやらFraternityという男子社交クラブに入る為に、入会を目指す仲間と同室になるようだ。
土曜日の午後は、国際センターで開催された留学生交流会にJackie、Furuq、Cynthia、Minju、Marikaと6人で参加した。
Aurelijaが参加してないのは気になったが、あれから連絡は無い。
どっちにしても彼女が心開くまでは、俺からのアプローチは控えておく。
「初めまして、sophomoreの石田 彩音です。後輩が二人も入って来て、嬉しい」
「督木海人です、よろしくお願いします」
「藤林 茉莉花です、お姉様がいるのは頼りになります、仲良くして下さい」
もう一人、日本人の先輩がいるようだが、インターシップに出ていた。
「International Dayのイベントでは、各国の料理を作るの。
去年は、私と男子の先輩二人で肉じゃがを作った。今年は二人共、戦力として考えておくからね」
彩音先輩は大学内で食品を配布しているFOOD PANTRYや、古着を無料で貰えるFree Closet、日用品や学用品を配布しているSustainability Officeなどを教えてくれた。
Jackie、Furuq、Cynthia、Minjuも先輩たちと交流出来て、色々とネットワークを広げたようだ。
みんなで夕食を取りながら、情報交換をした。
「Amato、ルームメイトが引っ越したらしいな」
「ああ、一人だと他人に気を使わなくて済むよ.
このまま、ずっと一人にしてくれないかな」
「俺が引っ越して来たら、ダメかな?」
「いや、変な奴が入ってくるより、Faruqなら安心だ」
「じゃあ、寮長に掛け合ってみる」
Faruqは、前からルームメイトに不満だった。
日曜日の午前中、留学生仲間が集まってFaruqの引っ越しを手伝った。
相変わらず持ち物全てに金が掛かってる、ゲームPCにゲーミングモニター、キーボードにマウスまで一流品だ。
奨学金を貰ってギリギリの生活をしている学生からしたら、嫌な奴に違いない。
本人はまったく悪気はないのが、余計にイラつくはずだ。
2時間で大体の引っ越しは終了、Faruqのおごりでベトナム料理店でランチを食べた。
午後は書道具バッグを持って、ArtGangのスタジオを訪問した。
久しぶりの書道は、自分でも驚くほど腕が落ちている。
練習用の半紙が真っ黒になるほど、書き散らかす。
半紙ですらここでは手に入らないので、大事に使っていくしかない。
1時間ほど練習して、最後にアルファベットで俺とFaruqの名前を半紙に書き上げた。
全然不満だが、ドアに貼る名札だと割り切る。
スタジオが気に入ったので、ArtGangに入部届を書いて出した。
3
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
男女貞操逆転世界で、自己肯定感低めのお人好し男が、自分も周りも幸せにするお話
カムラ
ファンタジー
※下の方に感想を送る際の注意事項などがございます!
お気に入り登録は積極的にしていただけると嬉しいです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あらすじ
学生時代、冤罪によってセクハラの罪を着せられ、肩身の狭い人生を送ってきた30歳の男、大野真人(おおのまさと)。
ある日仕事を終え、1人暮らしのアパートに戻り眠りについた。
そこで不思議な夢を見たと思ったら、目を覚ますと全く知らない場所だった。
混乱していると部屋の扉が開き、そこには目を見張るほどの美女がいて…!?
これは自己肯定感が低いお人好し男が、転生した男女貞操逆転世界で幸せになるお話。
※本番はまぁまぁ先ですが、#6くらいから結構Hな描写が増えます。
割とガッツリ性描写は書いてますので、苦手な方は気をつけて!
♡つきの話は性描写ありです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誤字報告、明らかな矛盾点、良かったよ!、続きが気になる! みたいな感想は大歓迎です!
どんどん送ってください!
逆に、否定的な感想は書かないようにお願いします。
受け取り手によって変わりそうな箇所などは報告しなくて大丈夫です!(言い回しとか、言葉の意味の違いとか)
作者のモチベを上げてくれるような感想お待ちしております!
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる