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第2章 Freshman

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「Amatoとデート出来るなんて思って無かった」

3件のメールの中で一番早かった、Aurelija の誘いに乗る事にする。
彼女の部屋まで迎えに行くと、タンクトップにショートパンツ姿で出て来た。

「挑発的だね、そのスタイルで行くの?」

「プールサイドパーティーだもん、絶対落とされるよ。
ドレスなんか着てられないでしょ」

「プールで濡れた君を、連れて帰るのが俺の役目だな」

「何で私を選んだの? 日本の彼女がバレたからCynthiaにフラれた?」

「君の誘いが一番早かったからだ、Cynthiaの誘いには断りのメッセージをしたよ」
話ながら会場に着くと、入場の列が続いていた。
8月の終わりとはいえ、Superiorシューピアリアの夜は冷える。
これでプールに落ちるなんて正気じゃないと思うが、飛び込む奴らがいるのは確かだ。
プールサイドに用意されたフードを貰い、空いた席を探しているとNicoll たち南米娘たちと出会う。
相変わらず、過激なほどのファッションには驚かされる。
どう見てもプールに入る気満々だろう。

「Amato、今日はCynthiaじゃないんだ」

「仲は良いけど、彼女じゃない。今日はAurelijaと一緒だ」

「だったら私にもチャンスがある?」

「ダメよ、Amatoには日本に彼女がいるんだから」
横からAurelijaが口を出す。

「彼女のいる男とデートしてるのはあんたでしょ」
俺を巡って女が喧嘩するのはまずいので、引き離すしかない。
Nicoll に断って、反対側のプールサイドにAurelijaと二人で移動した。
プールサイドにDJ が出てきて、ブースからダンスミュージックを流し始める。
会場は一気に盛り上がり、密着するほどこみ合っていた。

30分ほど踊っていたら、さすがに熱くなる。
ダンスフロアを抜け出して、椅子席で座って話す。

「Amatoのお母さまから頂いた、紫の扇子が素敵だった。
とても使えないから、飾ってるよ」

「俺がAurelijaの事を話した印象で、母は紫の扇子を選んでる。
本当は矢車菊の扇子を探したけど無かったので、花の色で紫にしたって言ってた」

「エストニアの花を探してくれただけでも、感動だわ」

「母は、俺を溺愛してるんだ。
10人分全部、個人に合わせたセレクトをしている」

「本当に愛されてるのね」
俺たちが話している間にプールサイドは盛り上がり、飛び込む連中が出て来た。
DJ が更に煽り、4~50人が飛び込んでいる。

「プールに入るかい?」

「一緒に入ろう、中でkissしたい」
プールの中を見ると多くの男女が抱き合ってkissしていた。
ここまで挑発されては尻込みできない。
Aurelijaが飛び込んだのに続いて、俺もプールに飛び込んだ。
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