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第2章 Freshman
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Move in Dayも最終日。
ホテルを出て、Home Goodsで鍵付きチェストを購入する。
その後、Best Buyに行って象印のIH炊飯器を手に入れた。
JUWに到着すると学生寮に続く道は大渋滞しており、Book Storeで買い物したい舞美と母親を先に降ろす。
寮の前に着くまで30分も待たされたが、無事にチェストと炊飯器を部屋に運びこむ。
そこは、ルームメイトが引っ越しの最中だった。
「Chris Bassittです。コンピュターサイエンスを専攻する、よろしく」
「Amato Kashiragiです。日本人から来た、よろしく頼む」
彼が手を出してきたので、握手した。
Chrisは、俺より少し小柄の白人で印象はオタクっぽい。
今日は彼の引越しが優先するので、チェストは邪魔にならない場所に置いておく。
俺の荷物を入れてきたキャリーケースを、部屋から持ち出す。
空のキャリーは、両親と舞美のお土産でいっぱいになるようだ。
「JUWって、スクールカラーが青なんだね。黄色のロゴとの組み合わせが素敵」
「マスコットがELK、ここらの森に棲んでる鹿なんだ」
舞美は、Champion社製のフーデットスウェットが気に入ったようだ。
Go!ELKとプリントされたTシャツと、マスコットの人形も一緒に買っている。
俺がBook Storeに来る途中にも、鹿の着ぐるみのマスコットが大学内をうろついていた。
新入生や家族から大人気で、ツーショットを求められて愛想を振りまいている。
買ったものを車まで運ぶ、その間も舞美は俺の腕にぶら下がっていた。
もう誰に見られても言い訳が効かないので、俺も開き直るしかない。
駐車場に行くと、そこは学生と家族の別れで悲しい空気が流れている。
みんながハグやkissで別れを惜しむ。
俺は親父と握手をして、母から抱きしめられた。
「体に気をつけるのよ、ドラッグやお酒は手を出してはダメ。
判った?」
「分かってる、気をつけるよ」
「女には気をつけて、私の言いつけを守る。
判った?」
舞美は、俺に無理を言う。
「出来るだけ、頑張ってみる」
返事が気に入らなかったのか、親が見ている前で抱きついてkissしてくる。
受けて立つと長いkissになった。
「じゃあ、さよなら。正月明けには帰るから。
みんなは、アメリカ旅行を楽しんで」
Minneapolisで一泊してNew Yorkに行く、両親と舞美に別れの言葉を告げた。
親父が運転するSUVが帰って行くのを、見えなくなるまで見送った。
「彼女が居たのなら、教えて欲しかった」
「可愛い彼女と別れが惜しかったわね」
寮に戻ると、一階で3人娘に捕まった。
嫌味を言われるのは覚悟のうえだ、沈黙を守るしかない。
「Amatoにあんなに可愛い彼女がいるって、判っただけでも良かったわ」
3人は、もう騙されないぞっていう顔をした。
ホテルを出て、Home Goodsで鍵付きチェストを購入する。
その後、Best Buyに行って象印のIH炊飯器を手に入れた。
JUWに到着すると学生寮に続く道は大渋滞しており、Book Storeで買い物したい舞美と母親を先に降ろす。
寮の前に着くまで30分も待たされたが、無事にチェストと炊飯器を部屋に運びこむ。
そこは、ルームメイトが引っ越しの最中だった。
「Chris Bassittです。コンピュターサイエンスを専攻する、よろしく」
「Amato Kashiragiです。日本人から来た、よろしく頼む」
彼が手を出してきたので、握手した。
Chrisは、俺より少し小柄の白人で印象はオタクっぽい。
今日は彼の引越しが優先するので、チェストは邪魔にならない場所に置いておく。
俺の荷物を入れてきたキャリーケースを、部屋から持ち出す。
空のキャリーは、両親と舞美のお土産でいっぱいになるようだ。
「JUWって、スクールカラーが青なんだね。黄色のロゴとの組み合わせが素敵」
「マスコットがELK、ここらの森に棲んでる鹿なんだ」
舞美は、Champion社製のフーデットスウェットが気に入ったようだ。
Go!ELKとプリントされたTシャツと、マスコットの人形も一緒に買っている。
俺がBook Storeに来る途中にも、鹿の着ぐるみのマスコットが大学内をうろついていた。
新入生や家族から大人気で、ツーショットを求められて愛想を振りまいている。
買ったものを車まで運ぶ、その間も舞美は俺の腕にぶら下がっていた。
もう誰に見られても言い訳が効かないので、俺も開き直るしかない。
駐車場に行くと、そこは学生と家族の別れで悲しい空気が流れている。
みんながハグやkissで別れを惜しむ。
俺は親父と握手をして、母から抱きしめられた。
「体に気をつけるのよ、ドラッグやお酒は手を出してはダメ。
判った?」
「分かってる、気をつけるよ」
「女には気をつけて、私の言いつけを守る。
判った?」
舞美は、俺に無理を言う。
「出来るだけ、頑張ってみる」
返事が気に入らなかったのか、親が見ている前で抱きついてkissしてくる。
受けて立つと長いkissになった。
「じゃあ、さよなら。正月明けには帰るから。
みんなは、アメリカ旅行を楽しんで」
Minneapolisで一泊してNew Yorkに行く、両親と舞美に別れの言葉を告げた。
親父が運転するSUVが帰って行くのを、見えなくなるまで見送った。
「彼女が居たのなら、教えて欲しかった」
「可愛い彼女と別れが惜しかったわね」
寮に戻ると、一階で3人娘に捕まった。
嫌味を言われるのは覚悟のうえだ、沈黙を守るしかない。
「Amatoにあんなに可愛い彼女がいるって、判っただけでも良かったわ」
3人は、もう騙されないぞっていう顔をした。
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