女難の男、アメリカを行く

７ ＊

二人でシャワーを浴びて、ラブホテルを出た。
帰り道でお土産を買う為に車を走らせていると、舞美が話し出す。

「アメリカに行っても、恋人は作らないでね」

「約束は出来ないよ」

「私は待たせられないんでしょ、向こうの女だって同じじゃない」

「好きな子が出来るかもしれないだろ」

「好きな子とsexするなって言ってるわけじゃない。
恋人にしないでって、言ってるの」

「どう違うんだよ」

「恋人じゃなければ、私と海人がsexしても浮気じゃないわ」

「これからも俺とする気かよ」

「私がsexしたい時はして」

「それでいいの？」

「私は海人のセフレでいいよ、その代わり向こうの女も同じ扱いね」

「まだ知り合ってもいない女の話だろ」

「海人はモテるもん、直ぐに女が出来るよ」

「心配しないでいいって。
日本人の男は、向こうの女には相手にされないよ」

いつの事か判らない話をしていると、埼玉郊外で有名なPatisserie洋菓子店に到着した。
母が喜びそうなスイーツを、家族の分まで買い求める。
舞美もお土産に家族の分まで、買っていた。

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アメリカに出発する直前に、大学生になった佐倉舞美から渋谷駅のシティホテルに呼び出された。
俺がロビーに行くと舞美が待っていて、エレベーターで部屋に向かう。

「海人、髪を切ったんだ」

「ああ、向こうの美容師は信用出来ないからな。
帰ってくるまでサロンには行けないから、思い切って短くしたんだ」

「素敵、大人っぽい。
誕生日にプレゼントした、G-SHOCKを使ってるのね」

「アメリカに持っていくよ、日本時間も一緒に表示されるから便利なんだ」

部屋に入った途端、舞美が俺に抱きついて来てkissを欲しがる。
唇を合わせると、彼女の服を脱がせてベッドになだれ込んだ。
貪るように舞美の身体を求める。
応えるような彼女の嬌声が、ますます俺をその気にさせた。

「海人の思い出を刻みつけて」

彼女の願いを叶えるように、２回続けて舞美の中に愛を注そそいだ。
猛り狂った身体に冷水のシャワーを浴びる。
やっと落ち着いて、ベッドで舞美を抱きしめた。

「今日の海人、いつもと違ってた」

「アメリカに行くのは嬉しいけど、不安も有ったんだ。
舞美のお陰で吹っ切れたよ」

「お正月には帰るんでしょう？」

「Christmas 休暇明けの閑散期に、１週間ほど戻ってくる」

「帰ってきたら、また相手をしてあげる。
それを楽しみに頑張って ！」