（完結） 転生して１６歳から人生やり直し

恋バナで盛り上がってみた

『帰り道、彼女が腕を組んできた。
突然の事で、俺は戸惑った。
肘が彼女の胸に当たる、その柔らかい感触が脳を直撃した。
言葉が出ない。
結局、二人とも無言のまま駅まで歩いた。
この１０分ぐらいが、永遠の様に長く感じた。
俺の初デートの思い出だ』

『素敵、可愛い思い出だね』

『そう？　胸の大きな女がやる手じゃない？』

『狙ってやるほどの胸が無い』
女の子も、下ネタは好きだ。

『彼女、よっぽど南城君が大好きなんだね』

『どうだろ。
幼馴染だから、俺の過去を知り過ぎてる』
俺は全然知らないから、ハンデがあるって言いたいが止めた。

『私の思い出は、初デートを逃した話だ。
男子が映画に行かないかって、誘ってきた。
すぐにＯＫすればいいのに、タイトルを聞いた。
もう、観ちゃったって言ったら、じゃあ、もういいと断られた』
会長が、キレイな文法で話した。

『男が出した勇気を潰した』

『悪気は無かったんだ』

『好きな人だったの？』

『いや、意識して無かった』

『会長、鈍感過ぎるでしょ』
みんながツッコんだ。

恋の話は、女子の大好物。
英語の上達に、もってこいだ。