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第十二章 新機軸
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「それでは、お手本を見せてもらいましょう」
俺と月奈、沙織と美那がペアになってランウェイを歩く。
座って観ている人たちが、嬉しそうだった。
「小柄なモデルさんたち、月奈のウォーキングを見たでしょう。
真凛と一緒でも、堂々と歩いていた」
「みんな、応募するくらいだから理想のモデルとかいるでしょう。
気持ちだけでも、成りきってください」
「TVカメラも着てますよ。さあ、歩いてみましょう」
音楽が鳴って、ウォーキングが始まった。
1回目より、ずいぶん良い。
「みんな音楽聞こえてる?リズムに全然乗ってない」
「明日は会場いっぱいの人が見ています。私を見て、そんな気持ちになって」
「恥ずかしいとか思ってる人は帰っていい」
講師の指導に熱が入ってきた。
午前中の練習が終わり、昼食の休憩だ。
俺が推薦した子がやってきた。
「私を推薦してくれて、ありがとうございます」
「君の笑顔が見たかったから」
「上手く笑えないんです」
「音楽に乗ればいい。
イヤホンで音楽聞きながら、遊びに行くようなイメージ」
「やってみます」
返事は力強かった。
午後も、何本歩いたか判らないほど練習していた。
「さあ、ラストいくよ」
講師の声が響く。
みんな疲れのピークで、無駄な力が入ってない。
歩きはいいが、笑顔が消えていた。
「笑って、最高の笑顔を出して」講師の絶叫が聞こえる。
リハーサルは終わった。
モデルが集められて、solemnityの加山社長が話をした。
「皆さん、リハーサルお疲れ様でした。
明日着ていただく衣装は、倒産騒ぎで日の目を見なかった春夏コレクションです。
聖苑さんが全量買い上げてくれたので、市場には出回っておりません。
この配送センターが稼働したら、ECサイトでoutlet商品として販売予定です。
明日、皆さんが無事にステージを終えたら、着た衣装はプレゼントします。
頑張ってください」
歓声が上がって、みんな喜んでいた。
「明日に備えて、今日はゆっくりしてください」
最後に、講師が優しい言葉をかけていた。
俺と月奈、沙織と美那がペアになってランウェイを歩く。
座って観ている人たちが、嬉しそうだった。
「小柄なモデルさんたち、月奈のウォーキングを見たでしょう。
真凛と一緒でも、堂々と歩いていた」
「みんな、応募するくらいだから理想のモデルとかいるでしょう。
気持ちだけでも、成りきってください」
「TVカメラも着てますよ。さあ、歩いてみましょう」
音楽が鳴って、ウォーキングが始まった。
1回目より、ずいぶん良い。
「みんな音楽聞こえてる?リズムに全然乗ってない」
「明日は会場いっぱいの人が見ています。私を見て、そんな気持ちになって」
「恥ずかしいとか思ってる人は帰っていい」
講師の指導に熱が入ってきた。
午前中の練習が終わり、昼食の休憩だ。
俺が推薦した子がやってきた。
「私を推薦してくれて、ありがとうございます」
「君の笑顔が見たかったから」
「上手く笑えないんです」
「音楽に乗ればいい。
イヤホンで音楽聞きながら、遊びに行くようなイメージ」
「やってみます」
返事は力強かった。
午後も、何本歩いたか判らないほど練習していた。
「さあ、ラストいくよ」
講師の声が響く。
みんな疲れのピークで、無駄な力が入ってない。
歩きはいいが、笑顔が消えていた。
「笑って、最高の笑顔を出して」講師の絶叫が聞こえる。
リハーサルは終わった。
モデルが集められて、solemnityの加山社長が話をした。
「皆さん、リハーサルお疲れ様でした。
明日着ていただく衣装は、倒産騒ぎで日の目を見なかった春夏コレクションです。
聖苑さんが全量買い上げてくれたので、市場には出回っておりません。
この配送センターが稼働したら、ECサイトでoutlet商品として販売予定です。
明日、皆さんが無事にステージを終えたら、着た衣装はプレゼントします。
頑張ってください」
歓声が上がって、みんな喜んでいた。
「明日に備えて、今日はゆっくりしてください」
最後に、講師が優しい言葉をかけていた。
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