176 / 322
第十章 成長
19
しおりを挟む
ユニット明けMCに、九州出身のメンバーが呼ばれる。
一人ずつ感想を話していく。
「遥先輩が、付きっきりで教えてくれました。
とことん練習したので、ステージでは楽しく踊れました」
沙織は自信溢れるコメントだった。
「堂々としてる」親父が珍しく口を開いた。
「帰ってきたら何も出来ないほど、練習してるから」
「蒼海が一緒に居てくれるから、安心してる」母が俺に向かって言った。
後半は、12人チームが交代で楽曲を披露していく。
連続で12曲披露した後、全員で1曲披露して終了した。
アンコールの声が響き、ペンライトの波が揺れる。
アンコール明けは、シングルメドレーだ。
16人が交代しながら、ひたすら歌い続ける。
周りはどんどん交代出来るが、千鶴や寧々は出突っ張りだ。
途中、九州出身のメンバーにセンターを譲ってやっと捌けていた。
最後に全員で歌って、コンサートは終了した。
2日目、今日も家族と聖苑で関係者席にいた。
1日目と同じようにスタートしたが、ユニットは全ての楽曲が前日と違っていた。
沙織は4人ユニットのセンターで、他3人はほぼバックダンサー扱いだ。
間奏になって、バックダンサーにも見せ場がやってくる。
中でも最後に踊ったメンバーが、圧巻だった。
10秒に賭ける、それを体現したのは植木遥だった。
「あの人、上手いね」姉でも判るようだ。
「沙織の師匠だ。
選抜メンバーが研究生のバックダンサーで出るだけでも異例なんだ」
その後は、曲を昨日と替えて披露していく。
最後は全員で歌って終了した。
「沙織、結構出てたね」母と姉が話している。
アンコールが始まって、ペンライトの波が揺れる。
シングルメドレーが続く。
沙織は選抜メンバーに混じっても、ちゃんと踊れていた。
最後は、全員が並んで挨拶をして終わった。
家族全員で楽屋裏で待っていると、沙織が出てきた。
真っ直ぐ母に駆け寄り、抱きついた。
「どうだった?」
「とっても良かった」母はまた泣いていた。
「沙織があんなに踊れるって、ビックリしたよ」
姉が興奮して話していた。
植木遙が出てきて、沙織が家族に紹介した。
「私の師匠の植木遥さん。
私が踊れるようになったのは、遥先輩のおかげなの」
「ありがとうございます」両親が頭を下げた。
「私も真凛ちゃんにお世話になったし、お互い様です」
後でホテルに沙織が来て、家族みんなで食事をした。
スタジアムコンサートで再会を約束して、家族は帰っていった。
一人ずつ感想を話していく。
「遥先輩が、付きっきりで教えてくれました。
とことん練習したので、ステージでは楽しく踊れました」
沙織は自信溢れるコメントだった。
「堂々としてる」親父が珍しく口を開いた。
「帰ってきたら何も出来ないほど、練習してるから」
「蒼海が一緒に居てくれるから、安心してる」母が俺に向かって言った。
後半は、12人チームが交代で楽曲を披露していく。
連続で12曲披露した後、全員で1曲披露して終了した。
アンコールの声が響き、ペンライトの波が揺れる。
アンコール明けは、シングルメドレーだ。
16人が交代しながら、ひたすら歌い続ける。
周りはどんどん交代出来るが、千鶴や寧々は出突っ張りだ。
途中、九州出身のメンバーにセンターを譲ってやっと捌けていた。
最後に全員で歌って、コンサートは終了した。
2日目、今日も家族と聖苑で関係者席にいた。
1日目と同じようにスタートしたが、ユニットは全ての楽曲が前日と違っていた。
沙織は4人ユニットのセンターで、他3人はほぼバックダンサー扱いだ。
間奏になって、バックダンサーにも見せ場がやってくる。
中でも最後に踊ったメンバーが、圧巻だった。
10秒に賭ける、それを体現したのは植木遥だった。
「あの人、上手いね」姉でも判るようだ。
「沙織の師匠だ。
選抜メンバーが研究生のバックダンサーで出るだけでも異例なんだ」
その後は、曲を昨日と替えて披露していく。
最後は全員で歌って終了した。
「沙織、結構出てたね」母と姉が話している。
アンコールが始まって、ペンライトの波が揺れる。
シングルメドレーが続く。
沙織は選抜メンバーに混じっても、ちゃんと踊れていた。
最後は、全員が並んで挨拶をして終わった。
家族全員で楽屋裏で待っていると、沙織が出てきた。
真っ直ぐ母に駆け寄り、抱きついた。
「どうだった?」
「とっても良かった」母はまた泣いていた。
「沙織があんなに踊れるって、ビックリしたよ」
姉が興奮して話していた。
植木遙が出てきて、沙織が家族に紹介した。
「私の師匠の植木遥さん。
私が踊れるようになったのは、遥先輩のおかげなの」
「ありがとうございます」両親が頭を下げた。
「私も真凛ちゃんにお世話になったし、お互い様です」
後でホテルに沙織が来て、家族みんなで食事をした。
スタジアムコンサートで再会を約束して、家族は帰っていった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
40
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる