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第十章 成長
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「沙織ちゃんが、真凛ちゃんより大好きなお兄ちゃんって誰?」
「誰って、俺だよ」
SNSのトピックに向かって、拓海が言ってる。
net上では、沙織の発言が最後まで聞けなかった不満が渦巻いていた。
MCは恐ろしい、ちょっと個人名を出しただけでトピックになる。
1時間もしないうちに、拓海の写真がUPされていた。
両親と拓海が泊まるホテルに着いた、1時間後に沙織がやってきた。
ホテルのレストランで、家族揃って久しぶりの食事会をする。
「あんなにいっぱい歌うんだね、途中から身体の心配しちゃった」
母が言っている。
「スタジアムコンサートだと3時間以上で、もっとたくさん歌うよ。
今日は拓海兄さんが見えたところで、スイッチが入った。
気持ちよく、踊れた」
「踊りながら、よく俺が見えるな?」
「すぐわかった、顔って言うより全体のシルエットかな」
「MCはハラハラした、真凛以外の家族の話は止めておけ」
「わかった、気をつける」
「遥に弟子入りして、ビックリするほど上達してる」
「今日は、遥先輩が褒めてくれた」
沙織は母と一緒に泊まると言い出して、その日はホテルに泊まった。
俺は翌朝、沙織の制服とカバンをホテルに届ける羽目になった。
……
コンタクトレンズのwebドラマ第4弾が公開された。
夕方の通学路を、沙織と男子が駅に向かって歩いている。
男子はファッション誌の専属モデル、武内貴史だった。
雑誌のコンテストからデビューして、ドラマにも出演している若手のホープだ。
二人は楽しそうに笑ったり、ふざけて小突きあったり、仲良く帰って行った。
早速、net上は大騒ぎだ。
「二人とも制服姿がカッコいい」
「これってカップル?」
「仲良すぎ、沙織ちゃん嬉しそうだった」
「武内くんと仲良くしないで」
映像が美しいのが、三角流だ。
受け取る側が想像する余地がたっぷりあって、飽きさせない。
続きが気になる、展開だった。
「誰って、俺だよ」
SNSのトピックに向かって、拓海が言ってる。
net上では、沙織の発言が最後まで聞けなかった不満が渦巻いていた。
MCは恐ろしい、ちょっと個人名を出しただけでトピックになる。
1時間もしないうちに、拓海の写真がUPされていた。
両親と拓海が泊まるホテルに着いた、1時間後に沙織がやってきた。
ホテルのレストランで、家族揃って久しぶりの食事会をする。
「あんなにいっぱい歌うんだね、途中から身体の心配しちゃった」
母が言っている。
「スタジアムコンサートだと3時間以上で、もっとたくさん歌うよ。
今日は拓海兄さんが見えたところで、スイッチが入った。
気持ちよく、踊れた」
「踊りながら、よく俺が見えるな?」
「すぐわかった、顔って言うより全体のシルエットかな」
「MCはハラハラした、真凛以外の家族の話は止めておけ」
「わかった、気をつける」
「遥に弟子入りして、ビックリするほど上達してる」
「今日は、遥先輩が褒めてくれた」
沙織は母と一緒に泊まると言い出して、その日はホテルに泊まった。
俺は翌朝、沙織の制服とカバンをホテルに届ける羽目になった。
……
コンタクトレンズのwebドラマ第4弾が公開された。
夕方の通学路を、沙織と男子が駅に向かって歩いている。
男子はファッション誌の専属モデル、武内貴史だった。
雑誌のコンテストからデビューして、ドラマにも出演している若手のホープだ。
二人は楽しそうに笑ったり、ふざけて小突きあったり、仲良く帰って行った。
早速、net上は大騒ぎだ。
「二人とも制服姿がカッコいい」
「これってカップル?」
「仲良すぎ、沙織ちゃん嬉しそうだった」
「武内くんと仲良くしないで」
映像が美しいのが、三角流だ。
受け取る側が想像する余地がたっぷりあって、飽きさせない。
続きが気になる、展開だった。
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