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第八章 研究生

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「fortunaTVから、オファーが来てるぞ」
田中氏が報告してくる。

「ラジオの話したいけど辞めた話を、番組でして欲しいそうだ」

「パクリ企画だな」

「そう言うな。真凛が出るか出ないかで視聴率が違うんだ」

「何を喋ってもいいのかな?」

「もちろん大まかな台本はあるだろう」

「研究生の為に、出よう」

研究生バレンタイン公演は、渋谷エンデバーホールで行われる。
土、日曜日の2ステージは、ファンクラブの募集即完売だった。

solemnityは、衣装で苦戦していた。
メンバーはダンスするし、早着替えもある。
ボタンをファスナーやマジックテープに変えたり、伸縮性のある生地にしていた。
「こういう経験が、いつか生きる。
プロの衣装を作る機会ってなかなか無い。チャンスなんだ」
デザイナーの花鳥さんが楽しそうに話していた。

fortunaTV のスタッフに、話したいことのリストを渡す。
すぐにOKが出て、収録となった。
今日は制服じゃなくて、Adoreのクラシカルな黒のドレスで決めた。
オープニングの話題が終わり、司会に呼ばれる。

「今日のゲストは、出雲真凛ちゃんです」

「こんばんは、出雲真凛です。よろしくおねがいします」

「今日は黒のドレスで、シックですね」

「これはAdoreのドレスで、研究生に支給されるもののDESIGN違いです。
13人目の研究生を意識しました」

「素敵」「絶対、欲しい」「私達も着たい」
ひな壇の正規メンバーが一斉に話していた。

「今日は、真凛ちゃんが見たメンバーの秘密っていうテーマで進行します」
選抜メンバー中心に16人が座っている。
トータライザーも用意されて、企画コーナーが始まった。

「プロデューサーから、何を聞いてもいいって言われたので楽しみです」

「それはメンバー、怖いですね」

「じゃあ、どうしても聞きたかったことから行きますね。
スタジアムの告白で私に指名されたら、kissをした?」

「メンバー、押してください」12vs4だった。

「ビックリ、本当に?」メンバーは、笑っていた。

「それでは、真凛ちゃんが見たメンバーの素顔ランキングを発表します。
第5位は」

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