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第八章 研究生
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fortunaコンサート、初日が始まった。
年末に発売したシングルからスタートして、選抜メンバーから、その他のメンバー曲。
研究生の曲と、想定通りに進んでいく。
トップのグループは、奇抜な事は必要ない。
ファンの期待にストレートに答える事、そう言ってるような構成だった。
心地いいコンサートだが、マンネリを打ち破るように研究生の昇格が発表された。
渡辺由里香、杉村莉緒の二人が昇格して、正規メンバーとなった。
二人が挨拶をして、コンビで歌った。
昇格を逃した他の研究生は、泣き崩れた。
関係者席から見ていて残酷に感じたが、この厳しさが生き残るエネルギーなんだろう。
SNSを見ると、莉緒ちゃんの昇格は賛否両論だ。
真凛とのキスが許せないアンチが、一定数いる。
大人として、あれぐらい許せる。
もっと魅力的でいいというファンもいた。
田中氏がよく言う、ファンに良いも悪いも無い。
最大の敵は無関心、昇格出来なかったメンバーはそこが足りなかった。
「俺がこのグループにいたら、選抜に入れるかな?」
田中氏に聞いた。
「素でも6位には、なれるよ。
アンチ7割、熱狂的なファン3割だけどな」
「じゃあ、田中さんがいてくれたらトップに成れるな」
「当たり前だ。俺は、真凛で天下を取るつもりだから」
俺の周りのスタッフは、俺以上に強気な奴らだ。
後半は、ヒット曲メドレーでみんな気持ち良く帰宅出来ただろう。
俺達も一足早く、会場を後にした。
SNSを見ると、昇格出来なかった研究生のファンが荒れていた。
売れない研究生は昇格させるべきではないという、正規メンバーのファンも大勢いた。
賛否両論の大騒ぎ、相変わらず刺激を求めているグループだ。
翌日まで、騒ぎは続いた。
年末に発売したシングルからスタートして、選抜メンバーから、その他のメンバー曲。
研究生の曲と、想定通りに進んでいく。
トップのグループは、奇抜な事は必要ない。
ファンの期待にストレートに答える事、そう言ってるような構成だった。
心地いいコンサートだが、マンネリを打ち破るように研究生の昇格が発表された。
渡辺由里香、杉村莉緒の二人が昇格して、正規メンバーとなった。
二人が挨拶をして、コンビで歌った。
昇格を逃した他の研究生は、泣き崩れた。
関係者席から見ていて残酷に感じたが、この厳しさが生き残るエネルギーなんだろう。
SNSを見ると、莉緒ちゃんの昇格は賛否両論だ。
真凛とのキスが許せないアンチが、一定数いる。
大人として、あれぐらい許せる。
もっと魅力的でいいというファンもいた。
田中氏がよく言う、ファンに良いも悪いも無い。
最大の敵は無関心、昇格出来なかったメンバーはそこが足りなかった。
「俺がこのグループにいたら、選抜に入れるかな?」
田中氏に聞いた。
「素でも6位には、なれるよ。
アンチ7割、熱狂的なファン3割だけどな」
「じゃあ、田中さんがいてくれたらトップに成れるな」
「当たり前だ。俺は、真凛で天下を取るつもりだから」
俺の周りのスタッフは、俺以上に強気な奴らだ。
後半は、ヒット曲メドレーでみんな気持ち良く帰宅出来ただろう。
俺達も一足早く、会場を後にした。
SNSを見ると、昇格出来なかった研究生のファンが荒れていた。
売れない研究生は昇格させるべきではないという、正規メンバーのファンも大勢いた。
賛否両論の大騒ぎ、相変わらず刺激を求めているグループだ。
翌日まで、騒ぎは続いた。
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