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第七章 紆余曲折
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「準備があるから、先に行く」
一ノ瀬聖苑は、山中女史の運転する車で先に出ていった。
今日は12月23日、一日早いがcloud nineのクリスマスイブ・コンサートだ。
開場の2時間前に、到着して受付した。
田中氏と月奈と一緒に、足利プロデューサーに挨拶をした。
「今日は、ご招待頂きありがとうございます」
「本日は、社長さん自ら差し入れというか、過分なほどの贈り物をありがとうございます」
彼女が恐縮していた。
一緒に楽屋裏の搬入口に行くと、聖苑がいた。
冷蔵ショーケースとキッチンカーを持ち込んで、まるでスイーツショップだ。
「どうしたの?」
「差し入れの為に、うちのホテルからパティシエを連れてきた」
平然と聖苑が答えた。
メンバーがリハーサルから戻ってきた、差し入れの説明を聞いて歓声が上がる。
列を作って、苺のパフェを待つ。
パティシエ自ら仕上げたパフェが配られて、メンバーはスマホで撮影している。
「美味し過ぎる」
「出来立てで、フレッシュなんだ」
「苺自体が甘い」
もう大騒ぎだった。
メンバーが、俺たちを見つけて寄ってきた。
「真凛さん。今日は差し入れまでして頂き、有難うございました」
キャプテンの川本真利亜が代表して、挨拶をした。
「私もこんな差し入れって知らなくて、ビックリしてる」
メンバーが笑っていた。
「今日も真凛ちゃん、とっても可愛い」
加藤みさきが腕を組んでくる。
「私と腕を組んだりしたら、ファンが泣くよ」
「写真撮ってSNSにUPして、泣かしちゃう」
おてんば娘は、自由だ。
「見てるから、ステージ頑張ってね」
ここで、みんなと別れた。
始まるまで、パティシエが作ったケーキを頂いた。
そこに、春木プロデューサーが入ってきた。
「おお、真凛。元気か?」
「おかげさまで、元気ですよ。
Orientの記事では過分に褒めて頂き、ありがとうございました」
「フォトブック、見せてもらった。帯ぐらい書いてやったのに」
「先生にお願いするほど、調子に乗ってませんわ」
「お前と話してると楽しい。今度、一杯やろう」
「ぜひ、先生の席に呼んでください」
「じゃあ、またな」
一ノ瀬聖苑は、山中女史の運転する車で先に出ていった。
今日は12月23日、一日早いがcloud nineのクリスマスイブ・コンサートだ。
開場の2時間前に、到着して受付した。
田中氏と月奈と一緒に、足利プロデューサーに挨拶をした。
「今日は、ご招待頂きありがとうございます」
「本日は、社長さん自ら差し入れというか、過分なほどの贈り物をありがとうございます」
彼女が恐縮していた。
一緒に楽屋裏の搬入口に行くと、聖苑がいた。
冷蔵ショーケースとキッチンカーを持ち込んで、まるでスイーツショップだ。
「どうしたの?」
「差し入れの為に、うちのホテルからパティシエを連れてきた」
平然と聖苑が答えた。
メンバーがリハーサルから戻ってきた、差し入れの説明を聞いて歓声が上がる。
列を作って、苺のパフェを待つ。
パティシエ自ら仕上げたパフェが配られて、メンバーはスマホで撮影している。
「美味し過ぎる」
「出来立てで、フレッシュなんだ」
「苺自体が甘い」
もう大騒ぎだった。
メンバーが、俺たちを見つけて寄ってきた。
「真凛さん。今日は差し入れまでして頂き、有難うございました」
キャプテンの川本真利亜が代表して、挨拶をした。
「私もこんな差し入れって知らなくて、ビックリしてる」
メンバーが笑っていた。
「今日も真凛ちゃん、とっても可愛い」
加藤みさきが腕を組んでくる。
「私と腕を組んだりしたら、ファンが泣くよ」
「写真撮ってSNSにUPして、泣かしちゃう」
おてんば娘は、自由だ。
「見てるから、ステージ頑張ってね」
ここで、みんなと別れた。
始まるまで、パティシエが作ったケーキを頂いた。
そこに、春木プロデューサーが入ってきた。
「おお、真凛。元気か?」
「おかげさまで、元気ですよ。
Orientの記事では過分に褒めて頂き、ありがとうございました」
「フォトブック、見せてもらった。帯ぐらい書いてやったのに」
「先生にお願いするほど、調子に乗ってませんわ」
「お前と話してると楽しい。今度、一杯やろう」
「ぜひ、先生の席に呼んでください」
「じゃあ、またな」
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