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第七章 紆余曲折
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「fortunaTVを見て、お母さん泣いてた」
番組が放送された後、すぐに弟から電話が入った。
家族全員で見ていたそうだ。
「あの豚汁、今でも俺たち食べてるよ」
「俺も、しょちゅう作ってる」
「兄貴、キレイだった」
「来月、博多に行く。みんなに会えるように予定するよ」
そう言って、電話を切った。
11月の最終週に、フォトブックが発売された。
渋谷の書店で、予約のお渡し会が行われた。
開演前に、300冊にサインをした。
予約してくれたお客様に手渡しして、握手をする。
女性客が6割、男性は3割、1割くらいジェンダーレスな人だった。
化粧した高校生の男の子がいた。
相当、可愛い。
「真凛ちゃんが憧れです。今日は同級生の女子がメイクをしてくれました」
真っ直ぐな目で言われると、申し訳なくなる。
「真凛ちゃんと付き合いたかった」白いドレスの子もいた。
立派なゲイの紳士も、60代のおばさまもいた。
こんなに自分のファンがいるって、知らなかった。
「本日は、ファンの皆様に集まって頂きました。
フォトブックも購入頂き、ありがとうございます。
こんなに皆さんが集まるって知らなかったので、感動しています」
自然と、涙が頬を伝った。
その後に、新宿の大型書店でもイベントがあった。
こちらも大盛況だった。
「真凛ちゃん、おめでとう」伊集院先生が来てくれた。
「ありがとうございます、またお店に行きたいです」
「いつでもOKよ」
「必ず、行きますよ」約束をした。
……
事務所で、山内女史が言った。
「真凛ちゃん、今日のランキングで3位になってる」
「初版は売り切れてる。重版になるだろう」田中氏が言った。
「それって、儲かるの?」
「大した金額じゃないが、箔がつく。CMや企業からのギャラが上がる」
来週は、プロモーションで関西、九州に行くことになっていた。
番組が放送された後、すぐに弟から電話が入った。
家族全員で見ていたそうだ。
「あの豚汁、今でも俺たち食べてるよ」
「俺も、しょちゅう作ってる」
「兄貴、キレイだった」
「来月、博多に行く。みんなに会えるように予定するよ」
そう言って、電話を切った。
11月の最終週に、フォトブックが発売された。
渋谷の書店で、予約のお渡し会が行われた。
開演前に、300冊にサインをした。
予約してくれたお客様に手渡しして、握手をする。
女性客が6割、男性は3割、1割くらいジェンダーレスな人だった。
化粧した高校生の男の子がいた。
相当、可愛い。
「真凛ちゃんが憧れです。今日は同級生の女子がメイクをしてくれました」
真っ直ぐな目で言われると、申し訳なくなる。
「真凛ちゃんと付き合いたかった」白いドレスの子もいた。
立派なゲイの紳士も、60代のおばさまもいた。
こんなに自分のファンがいるって、知らなかった。
「本日は、ファンの皆様に集まって頂きました。
フォトブックも購入頂き、ありがとうございます。
こんなに皆さんが集まるって知らなかったので、感動しています」
自然と、涙が頬を伝った。
その後に、新宿の大型書店でもイベントがあった。
こちらも大盛況だった。
「真凛ちゃん、おめでとう」伊集院先生が来てくれた。
「ありがとうございます、またお店に行きたいです」
「いつでもOKよ」
「必ず、行きますよ」約束をした。
……
事務所で、山内女史が言った。
「真凛ちゃん、今日のランキングで3位になってる」
「初版は売り切れてる。重版になるだろう」田中氏が言った。
「それって、儲かるの?」
「大した金額じゃないが、箔がつく。CMや企業からのギャラが上がる」
来週は、プロモーションで関西、九州に行くことになっていた。
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