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第五章 大忙し

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「今日は月一レギュラー、真凛ちゃんの登場です」

「こんばんは、出雲真凛です。よろしくお願いします」

「今日は、また一段と色っぽいな」鷹山さんが褒めてくれた。

「夏先取りで、浴衣にしました」

「みんなHPで見てな、色っぽいで」海野さんの司会で話が進んでいく。

「そんな真凛ちゃんやけど、上半身裸を披露したりして」

「それがまた、なかなかの筋肉」

「いやん、恥ずかしい」

「そのうえ、七宮詩乃さんとベッドシーン。どういうこっちゃ?」

「初めは水着になりますって話でした」

「それが、ああなった?」

「ええ、ビックリ」

「こっちがビックリや」鷹山さんがツッコむ。

「ベッドシーンはどうやった?」

「映像で見ると綺麗ですが、周りにスタッフやカメラがあるから、うるさいんですよ」

「みんな言うわな」

「ベッドにスタッフの影が写らない様に、大声が飛び交ってました。
もう、ムードもへったくれも無いですね」

「詩乃ちゃんとkissしても?」

「それは、すごく気持ち良かった」

「良かったんかい」ツッコまれる。

「抱き合った時、胸が当たってて柔らかかった」

「羨ましいやろ」鷹山さんが叫ぶ。
いい感じのフリで、「Digitalis」が流れました。

「真凛ちゃん、普段は何してるん?」

「平日は真面目に、大学に通ってますよ」

「真凛ちゃんが学内を歩いてたら、目立つやろ」

「春先は新入生から見られてましたが、今は落ち着きました」

「やっぱり、女の子の格好なん?」

「最近は、solemnityのマリンワンピースやチェックワンピースが多いですね」

「スマホの自撮りを見せてくれてるんやけど、超可愛い。
後で、番組HPに載せていい?」


「もちろん喜んで。もうすぐ前期試験なので頑張ります」

「頑張りや、今日のゲストは真凛ちゃんでした」

番組終わりに、お二人と撮影する。
紺色にエメラルドグリーン、白のストライプの浴衣が、大人っぽいと褒められた。
すぐにSNSにUPされた。

自撮りの画像は10枚ほど、ラジオのHPに載せられた。
net上の評判は、とても良かった。

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