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第四章 炎上
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fortunaTVから、正式にオファーがきた。
メンバーが着ている制服を真凛が着て、一緒にひな壇に座るという恐ろしい企画だった。
「完全アウェーだな、こんな不利な条件ってあるのかよ」
「そうでもないぞ。向かい合ってれば、メンバーとの対決になる。
だがメンバーに紛れれば、司会の芸人との対決になる。
お前は、シーホークで慣れているだろう」
確かに、田中氏の意見にも一理ある。
「よし、やろう。何が起きても、向こうのせいだ」
俺は開き直った。
事前にスチール撮影があった。
用意されたfortunaの制服を着て、メイクをされる。
ウィッグは被らずに、清楚な仕上がりになった。
選ばれたメンバー9人と対面した。
もちろん水無瀬結と来栖千鶴、それに白河寧々も呼ばれていた。
「真凛ちゃん、私たちの制服を着こなしてる」
「ヤバい、負けてるかも」「マジで似合ってる」
「スタイル、凄い」「顔が小さいもん」
一斉にみんなが喋る、普段のメンバーってこういう感じなんだ。
最初に一人ずつの撮影があって、その後は10人で撮影された。
フォーメーションを変えて、10パターンほどで終了した。
数日後、番組の収録を迎えた。
fortunaの制服に着替えて控室で待ってると、ADが呼びに来た。
9人以外のメンバーと初めて、顔合わせをした。
簡単な説明があって、すぐに本番に入る。
ひな壇、前列の中央に座らせられた。
俺のせいで移動させられたメンバーがいると思うと、申し訳ない気持ちだ。
司会者の芸人が入って来て、番組がスタートした。
最初のトークで、早速イジられる。
「見慣れない子がいますね、新入生?」
「出雲真凛です。よろしくお願いします」
「真凛ちゃん、スタイルいいねえ、出て来て」
前に出てモデル立ちすると、結と千鶴ちゃんが両側に並んだ。
ひな壇のメンバーが、わあわあ言ってる。
「真凛ちゃん、可愛い」声が聞こえた。
「真凛ちゃん、二人に並んでも、スタイル負けてない」
司会者が褒めてくれた。
内心、持ち上げてから落とす気かと身構えた。
座って、企画のコーナーに進む。
前撮りしたメンバー9人と、真凛のランキングバトルだ。
10人が写ったパネルを持って、都内の駅前でアンケートをする。
その結果を、ランキング形式で発表するというベタなものだった。
メンバーが着ている制服を真凛が着て、一緒にひな壇に座るという恐ろしい企画だった。
「完全アウェーだな、こんな不利な条件ってあるのかよ」
「そうでもないぞ。向かい合ってれば、メンバーとの対決になる。
だがメンバーに紛れれば、司会の芸人との対決になる。
お前は、シーホークで慣れているだろう」
確かに、田中氏の意見にも一理ある。
「よし、やろう。何が起きても、向こうのせいだ」
俺は開き直った。
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もちろん水無瀬結と来栖千鶴、それに白河寧々も呼ばれていた。
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最初に一人ずつの撮影があって、その後は10人で撮影された。
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簡単な説明があって、すぐに本番に入る。
ひな壇、前列の中央に座らせられた。
俺のせいで移動させられたメンバーがいると思うと、申し訳ない気持ちだ。
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最初のトークで、早速イジられる。
「見慣れない子がいますね、新入生?」
「出雲真凛です。よろしくお願いします」
「真凛ちゃん、スタイルいいねえ、出て来て」
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「真凛ちゃん、二人に並んでも、スタイル負けてない」
司会者が褒めてくれた。
内心、持ち上げてから落とす気かと身構えた。
座って、企画のコーナーに進む。
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