52 / 323
第三章 チャンス
15
しおりを挟む
「afterglowの事務所から連絡が入った。一緒にラジオに出ないかって、言ってる」
「出たいです」
「ギャラの安い仕事が、大好物だな」
嬉しそうに田中氏が言う。
「義理人情の世界だ、それでいい」
年末恒例、一年間の振り返り音楽特番で、今年デビューの新人でafterglowが取り上げられる。
夏の果のMVが受賞したこともあって、俺も呼ばれた。
控室で、メンバーと再会する。
「あまり喋るなよ、本番で話すことが無くなるから」
付いてきた田中マネージャーが言った。
スタジオに入り、ヘッドホンをする。
ラジオのジングルが鳴って、番組のスタートだ。
「本日のゲストはafterglowの皆さんと、「夏の果」MVのヒロイン出雲真凛ちゃんです」
「「こんばんは、afterglowです」」
「こんばんは、出雲真凛です」
司会者がデビュー曲「夏の果」について、ヒットの要因やデビュー秘話を探る。
色んな裏話が聞けて、楽しんでいた。
「ところで真凛ちゃんは、このMVがデビュー作品だとか」
「はい、全くの初仕事でした」
「それであの夕立ちシーン、大変でしたね」
「何も知らなかったから、あれが当たり前だと思ってました」
「それが良かった?」
「良いかどうかは見た皆さんが決めることで、私は口を挟みません」
「まあ、俺の下手な演技より百倍良かったよ」
ボーカルのKEIが助けてくれた。
「真凛ちゃんには片思いの男性がいるって事で、それがKEIさんじゃないかと噂されてますが?」
「ファンの皆さん、安心して下さい。KEIさんではありません」
「え~、ちょっと期待したのに」
KEIが乗ってくれた。
「afterglowのメンバーさんはアーチストとして、尊敬しています。
また一緒にお仕事をしたいって思ってますよ」
「約束したよね」afterglowのメンバーが言った。
「何の約束です?」司会者が聞いてきた。
「どっちが売れても、また一緒に仕事をしようねって、MVの完成試写会で約束したんですよ」
KEIが説明した。
「真凛ちゃんもゲームのプロモーションで売れっ子だし、今日は共演出来て良かったですね」
司会者が上手く締めて、無事に終わった。
「出たいです」
「ギャラの安い仕事が、大好物だな」
嬉しそうに田中氏が言う。
「義理人情の世界だ、それでいい」
年末恒例、一年間の振り返り音楽特番で、今年デビューの新人でafterglowが取り上げられる。
夏の果のMVが受賞したこともあって、俺も呼ばれた。
控室で、メンバーと再会する。
「あまり喋るなよ、本番で話すことが無くなるから」
付いてきた田中マネージャーが言った。
スタジオに入り、ヘッドホンをする。
ラジオのジングルが鳴って、番組のスタートだ。
「本日のゲストはafterglowの皆さんと、「夏の果」MVのヒロイン出雲真凛ちゃんです」
「「こんばんは、afterglowです」」
「こんばんは、出雲真凛です」
司会者がデビュー曲「夏の果」について、ヒットの要因やデビュー秘話を探る。
色んな裏話が聞けて、楽しんでいた。
「ところで真凛ちゃんは、このMVがデビュー作品だとか」
「はい、全くの初仕事でした」
「それであの夕立ちシーン、大変でしたね」
「何も知らなかったから、あれが当たり前だと思ってました」
「それが良かった?」
「良いかどうかは見た皆さんが決めることで、私は口を挟みません」
「まあ、俺の下手な演技より百倍良かったよ」
ボーカルのKEIが助けてくれた。
「真凛ちゃんには片思いの男性がいるって事で、それがKEIさんじゃないかと噂されてますが?」
「ファンの皆さん、安心して下さい。KEIさんではありません」
「え~、ちょっと期待したのに」
KEIが乗ってくれた。
「afterglowのメンバーさんはアーチストとして、尊敬しています。
また一緒にお仕事をしたいって思ってますよ」
「約束したよね」afterglowのメンバーが言った。
「何の約束です?」司会者が聞いてきた。
「どっちが売れても、また一緒に仕事をしようねって、MVの完成試写会で約束したんですよ」
KEIが説明した。
「真凛ちゃんもゲームのプロモーションで売れっ子だし、今日は共演出来て良かったですね」
司会者が上手く締めて、無事に終わった。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。




こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる