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第三章 チャンス
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シーホークさんのラジオで話題になったおかげで、一気に仕事依頼が増えた。
田中氏が仕分けをして、プラスになりそうな仕事を選別している。
「これは受けろ」
女性雑誌の料理コーナーだった。
ラジオのHPに1週間分の献立画像を載せたところ、閲覧数が普段の4倍だったらしい。
「雑誌のHPに動画も乗るけど、大丈夫だろうな?」
「普段通りでいいなら、出来るよ」
「それがいいんだ。
今は隠さない方が、ウケる時代だから」
専属モデルの話が来ていた。
ブランドの専属になれば仕事は安定するが、他のブランドの仕事は出来ない。
「焦らなくていい」田中氏が言う。
「solemnityのモデルなら、専属になりたい」
「聖苑社長、一番ギャラの安いブランドに出たいって言ってるぞ」
「真凛がやりたい仕事をやればいい」
……
solemnityのファッションイベント当日に、会場入りする。
会場の外に、入場出来ないファンが並んでいた。
その中に白いドレスを着た子が何人かいるのが目に入った。
「真凛ちゃんがラジオで、白いドレスの彼女の話をするから」
中園氏が話してる。
「あれって、俺のファン?」
「俺じゃありません、真凛のファンです」
会場に入り、控室でメイクをしてもらった。
ブルーのメイクにグレイのカラコンをして、シルバーのウィッグを被る。
黒のドレスを着て、レースの手袋を着けた。
出来上がった瞬間、女の子が飛びついてきた。
「真凛お姉さま、逢いたかった」
顔を見ると、カタログ撮影で一緒だった小さい子だ。
「月奈ちゃん、久しぶり」
「今日は、お姉さまの相手役に選ばれました」
見ると、白いドレスを着ている。
「ラジオの話が、ここまで広がってる?」
「それ以外に何がある?」聖苑が冷たく言った。
リハーサルで、ステージを歩く。
一人だけじゃなく、常に月奈と一緒だ。
これはドSの真凛が求められている、すぐに解った。
「本番です」声が掛かって、音楽が鳴った。
徹底的に、月奈に冷たくする。
一切笑わないで、ランウェイを歩く。
後ろから戸惑った表情の月奈が、必死についてきた。
ラストの8パターン目でセンターに来た時、月奈を抱き締める。
ステージの中央で、長い大人のkissをした。
一斉に、カメラマンがシャッターを押した。
田中氏が仕分けをして、プラスになりそうな仕事を選別している。
「これは受けろ」
女性雑誌の料理コーナーだった。
ラジオのHPに1週間分の献立画像を載せたところ、閲覧数が普段の4倍だったらしい。
「雑誌のHPに動画も乗るけど、大丈夫だろうな?」
「普段通りでいいなら、出来るよ」
「それがいいんだ。
今は隠さない方が、ウケる時代だから」
専属モデルの話が来ていた。
ブランドの専属になれば仕事は安定するが、他のブランドの仕事は出来ない。
「焦らなくていい」田中氏が言う。
「solemnityのモデルなら、専属になりたい」
「聖苑社長、一番ギャラの安いブランドに出たいって言ってるぞ」
「真凛がやりたい仕事をやればいい」
……
solemnityのファッションイベント当日に、会場入りする。
会場の外に、入場出来ないファンが並んでいた。
その中に白いドレスを着た子が何人かいるのが目に入った。
「真凛ちゃんがラジオで、白いドレスの彼女の話をするから」
中園氏が話してる。
「あれって、俺のファン?」
「俺じゃありません、真凛のファンです」
会場に入り、控室でメイクをしてもらった。
ブルーのメイクにグレイのカラコンをして、シルバーのウィッグを被る。
黒のドレスを着て、レースの手袋を着けた。
出来上がった瞬間、女の子が飛びついてきた。
「真凛お姉さま、逢いたかった」
顔を見ると、カタログ撮影で一緒だった小さい子だ。
「月奈ちゃん、久しぶり」
「今日は、お姉さまの相手役に選ばれました」
見ると、白いドレスを着ている。
「ラジオの話が、ここまで広がってる?」
「それ以外に何がある?」聖苑が冷たく言った。
リハーサルで、ステージを歩く。
一人だけじゃなく、常に月奈と一緒だ。
これはドSの真凛が求められている、すぐに解った。
「本番です」声が掛かって、音楽が鳴った。
徹底的に、月奈に冷たくする。
一切笑わないで、ランウェイを歩く。
後ろから戸惑った表情の月奈が、必死についてきた。
ラストの8パターン目でセンターに来た時、月奈を抱き締める。
ステージの中央で、長い大人のkissをした。
一斉に、カメラマンがシャッターを押した。
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