8 / 323
第一章 始まり
7
しおりを挟む
「せっかく綺麗になったんだし、美味しいものでも食べに行きましょう」
彼女が誘ってきた。
「行きつけの店でも、有るの?」
「こっちに来て初めて外食する。一人だと恥ずかしくて」
「じゃあ、今日まで何を食べてたんだよ?」
「お弁当を買ったり、ファーストフードをテイクアウトしてた」
女子大生が一人で外食するって、中々ハードルが高いようだ。
「外食じゃ、必要な栄養は取れないよ。
俺が作ってやるから、冷蔵庫の中を見てもいい?」
「いいけど、水くらいしかないよ」
開けてみると、飲み物と調味料くらいしか入ってない。
「よく生きてるね」
「だから困ってるの」
彼女の許可を貰って、キッチンを周りを見て回る。
フライパンや鍋は新品で、使った様子がない。
食器も真新しいものが揃ってるし、料理するには最適な環境だ。
「夕食を作るから、スーパーで買い出ししよう」
メイクを落としてから着替えて、駅前のスーパーに向かう。
途中に100円ショップが有ったので、キッチンで使うスポンジやフライ返し、鍋掴みなど小物類を買い漁る。
スーパーでは、キャベツ、人参、ほうれん草、さつま芋、白菜、大根、長ネギなどを選ぶ。
豚肉や厚揚げ、パックご飯、イチゴのパックなどを買った。
「野菜をいっぱい買うんだね」
「外食の欠点は、野菜が足りない事だ。
生野菜のサラダなんかじゃ、全然足りない」
部屋に戻って、キャベツを半分千切りにする。
人参も千切りにして、フライパン山盛りにした。
野菜の上に、薄切りの豚肉を一口大に切って並べる。
料理酒を振りかけ蓋をして、蒸し焼きにしていく。
温めたパックご飯をお茶碗に装って、テーブルの真ん中にフライパンのまま出す。
蓋を取ると、野菜の量が半分になっていた。
「熱を入れると、山盛りのキャベツがこれだけになる。
サラダじゃ足りないって言った意味が解っただろ」
器に装って、食べ始める。
彼女はポン酢にラー油で食べていた。
「シンプルな料理なのに、いくらでも食べられる」
彼女が2杯目を装っていた。
「体が野菜を求めてるんだ、いっぱい食べろ」
食べ終わったキッチンで、大根や人参、さつま芋を切る。
長ネギ、白菜、厚揚げも別に切って、用意しておく。
「何を作ってるの?」
「豚汁だ。二日分くらい作っておくから、食べる分だけレンジで温めろ。
これだけで、十分栄養は取れる」
彼女が誘ってきた。
「行きつけの店でも、有るの?」
「こっちに来て初めて外食する。一人だと恥ずかしくて」
「じゃあ、今日まで何を食べてたんだよ?」
「お弁当を買ったり、ファーストフードをテイクアウトしてた」
女子大生が一人で外食するって、中々ハードルが高いようだ。
「外食じゃ、必要な栄養は取れないよ。
俺が作ってやるから、冷蔵庫の中を見てもいい?」
「いいけど、水くらいしかないよ」
開けてみると、飲み物と調味料くらいしか入ってない。
「よく生きてるね」
「だから困ってるの」
彼女の許可を貰って、キッチンを周りを見て回る。
フライパンや鍋は新品で、使った様子がない。
食器も真新しいものが揃ってるし、料理するには最適な環境だ。
「夕食を作るから、スーパーで買い出ししよう」
メイクを落としてから着替えて、駅前のスーパーに向かう。
途中に100円ショップが有ったので、キッチンで使うスポンジやフライ返し、鍋掴みなど小物類を買い漁る。
スーパーでは、キャベツ、人参、ほうれん草、さつま芋、白菜、大根、長ネギなどを選ぶ。
豚肉や厚揚げ、パックご飯、イチゴのパックなどを買った。
「野菜をいっぱい買うんだね」
「外食の欠点は、野菜が足りない事だ。
生野菜のサラダなんかじゃ、全然足りない」
部屋に戻って、キャベツを半分千切りにする。
人参も千切りにして、フライパン山盛りにした。
野菜の上に、薄切りの豚肉を一口大に切って並べる。
料理酒を振りかけ蓋をして、蒸し焼きにしていく。
温めたパックご飯をお茶碗に装って、テーブルの真ん中にフライパンのまま出す。
蓋を取ると、野菜の量が半分になっていた。
「熱を入れると、山盛りのキャベツがこれだけになる。
サラダじゃ足りないって言った意味が解っただろ」
器に装って、食べ始める。
彼女はポン酢にラー油で食べていた。
「シンプルな料理なのに、いくらでも食べられる」
彼女が2杯目を装っていた。
「体が野菜を求めてるんだ、いっぱい食べろ」
食べ終わったキッチンで、大根や人参、さつま芋を切る。
長ネギ、白菜、厚揚げも別に切って、用意しておく。
「何を作ってるの?」
「豚汁だ。二日分くらい作っておくから、食べる分だけレンジで温めろ。
これだけで、十分栄養は取れる」
1
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
女ハッカーのコードネームは @takashi
一宮 沙耶
大衆娯楽
男の子に、子宮と女性の生殖器を移植するとどうなるのか?
その後、かっこよく生きる女性ハッカーの物語です。
守護霊がよく喋るので、聞いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる