30 / 40
阿澄と美兎の再会
しおりを挟む
「いやー。アスねえが八歳からやり直しとはねえ。ウケるわ」
感動の姉妹再会の一言目は実に遠慮のないものだった。
「正確には生まれた時からあたしはあたしで、覚醒が三年前ってだけだけどね」
床にカーペットを敷いてクッションを並べたフェイの私室で、ミシェルは八歳児の軽い蹴りを受けながらカーペットの上でくつろいでいる。
ちなみに、カーペットの下には畳を模した板が敷いてあり、互いに靴を脱いで足を崩す。
「神様の思し召しじゃね? 魔道具師ギルド、どういうわけか男ばっかだし」
阿澄は前世でもそうだった。
理数系の能力の高さから周囲の勧めで偏差値の高い工業専門学校へ進学したが、そこは女子が一割程度で、編入進学した大学も同じ。就職先でようやく周囲に素敵な女性たちがいるとウキウキ通勤していたさなかの転生。
覚醒して一番にやったことは、転生させた『何か』に悪態をつくことだった。
「それはたまたまだってば。あたしのせいじゃないよ。産休育休に結婚して地方へ行っちゃったとかだからね」
けっして迫って逃げ出されたわけではないもんねと、フェイはむくれる。
「はいはい。アスねえが他人には百万匹の猫を装着するし本命には純情なのは知ってっから。まあお食べよ。こっそり唐揚げ作ってきたからさ」
ぱかりと持参したバスケットの蓋を開くと、唐揚げとハトシと酢漬け野菜が詰め込まれた容器が顔を出した。
「やったあ。美兎だいすきぃ」
途端に機嫌を直した前世の姉に同じく持参した魔法瓶を手に取り、湯呑に茶を注ぐ。
するとこの世界では珍しい、火で炒ったよう炭のような独特の香りが二人の間に漂った。
「〇×〇☆彡…」
一杯ほおばってハムスターの口になっているフェイに、何を言いたいか理解しているミシェルは冷静に応じる。
「ああー、はいはい。紅茶の産地から茶葉を手に入れて緑茶もこっそり作っているのよ。そんで、これはそれを更に炒ったほうじ茶ね」
皆を言わせず、がばっとフェイはミシェルにタックルして、かおをぐりぐりと擦り付けた。
「ああ、わかったわかったから。嬉しいってよくわかったから! ほら、油の付いた口を私の服に…。あああ~。もう!」
ミシェルは前世の姉の幼児返りに手を焼くこととなった。
「それでさあ。今後の事なんだけど」
フェイの食欲が治まったところでミシェルは話を切り出す。
「私、かなり血眼になってオーロラ・ハート探したのよね。見つからないしゲームからずれてきているから、とりあえずピンク頭の美少女で国内探させて」
食材を扱う商会であることは捜索にとても都合が良かった。
あちこちの屋敷や公的機関の裏口に入り、噂話も収集し、伝手をつなげていけるからだ。
孤児院や修道院ももちろんあたったが、一切の情報が手に入らない。
「はやり歌になった女王マグダレーナが存在しないように、オーロラも都市伝説の類になっているのかと諦めかけたところで、最近親しくなったお屋敷の料理長夫妻が豚のロース肉叩き潰さないでカツにするって言いだすから、ほんと、ラッキーだった。でも、これってただの運と思う?」
オーロラが生活しているトンプソン邸とは昔から取引はしていたが、浅く薄いつきあいだった。
しかし、凱旋パレードの直前あたりから使用人たちと意気投合し、使用人休憩室で一緒に茶を飲むまでになり、鈴音に繋がった。
「どうかな。異世界転生でよくあるシナリオの強制力ってパターンかもしれない…」
「それ、エレクトラも考えているだろうね、今」
高橋の祖父の元へ引き取られてから、姉弟妹でよく図書館へ行った。
引き取られた経緯を周辺の住人は知っていたためやや孤立していて、本を買うお金がないことは分かっていたので、勉強と気分転換に必要なものは全部借り、早くに出稼ぎに出てしまった鈴音以外の四人はライトノベルを片っ端から読んでいる。
もし残りの二人が同じように転生してひとりぼっちだとしても、実はあまり心配していない。自分たちと同じく適用力はあり、それなりに楽しく暮らしているのではないかと思う。
だが、問題はオーロラに転生してしまった鈴音だ。
中途半端な知識しかない上に、妙なことになっている。
「スズねえは、しばらく来るなって言っていたけどね…。帰ってからもう一度色々考えて思い出したけど、オーロラの実兄、どっちかというと鼻持ちならないろくでなしなんだよね。このまま何もないとは到底思えない」
オーロラの兄であるグレッグはミシェルの一つ上で、同じ学院に通っていた。
ミシェルは早くから家業に精を出してあちこち飛び回り、最低限しか登校していないため、関わりはほとんどなかったが。
「金持ち平民、で、顔は甘めのちょっと美形だったから、最初は女の子たちに粉かけていたけれど、令嬢たるものは婚約者が出来ると異性と親し気にしていたら破棄されるからね。だんだん遊ぶ相手がいなくなったら、既婚者をターゲットにし始めて、今はあちこちのご婦人のドレスルームに入り込んでいるみたい」
貴族の女性の私的な空間、ドレスルーム。
所有者と直属の使用人以外でそこへ入ることができるのは、夫もしくは婚約者か恋人のみ。
この国では跡継ぎとスペア、もしくは貴族間の婚姻に利用できる娘など産んだ貴婦人は大っぴらでなければ好きに振舞って良いとされている。
ようは、羽目を外しすぎない程度に男と遊んでよいのだ。
そのお相手として、グレッグ・トンプソンは重宝されていた。
金に不自由はしておらず、平民と言えど血筋は一応貴族。
体のいい男娼として扱われていると本人は気づいていないが。
「二十歳になっても独身の私がいう事じゃないけど、そろそろ潮時だって両親は思っている頃じゃないの。そうなると、やりそうなことは…」
「予定外とはいえ生きているオーロラを、せっかくだからどっかの訳アリ貴族に高く売るってとこか」
「だね」
グレッグの婚姻を優位に導き、貴族へ返り咲くためにも。
感動の姉妹再会の一言目は実に遠慮のないものだった。
「正確には生まれた時からあたしはあたしで、覚醒が三年前ってだけだけどね」
床にカーペットを敷いてクッションを並べたフェイの私室で、ミシェルは八歳児の軽い蹴りを受けながらカーペットの上でくつろいでいる。
ちなみに、カーペットの下には畳を模した板が敷いてあり、互いに靴を脱いで足を崩す。
「神様の思し召しじゃね? 魔道具師ギルド、どういうわけか男ばっかだし」
阿澄は前世でもそうだった。
理数系の能力の高さから周囲の勧めで偏差値の高い工業専門学校へ進学したが、そこは女子が一割程度で、編入進学した大学も同じ。就職先でようやく周囲に素敵な女性たちがいるとウキウキ通勤していたさなかの転生。
覚醒して一番にやったことは、転生させた『何か』に悪態をつくことだった。
「それはたまたまだってば。あたしのせいじゃないよ。産休育休に結婚して地方へ行っちゃったとかだからね」
けっして迫って逃げ出されたわけではないもんねと、フェイはむくれる。
「はいはい。アスねえが他人には百万匹の猫を装着するし本命には純情なのは知ってっから。まあお食べよ。こっそり唐揚げ作ってきたからさ」
ぱかりと持参したバスケットの蓋を開くと、唐揚げとハトシと酢漬け野菜が詰め込まれた容器が顔を出した。
「やったあ。美兎だいすきぃ」
途端に機嫌を直した前世の姉に同じく持参した魔法瓶を手に取り、湯呑に茶を注ぐ。
するとこの世界では珍しい、火で炒ったよう炭のような独特の香りが二人の間に漂った。
「〇×〇☆彡…」
一杯ほおばってハムスターの口になっているフェイに、何を言いたいか理解しているミシェルは冷静に応じる。
「ああー、はいはい。紅茶の産地から茶葉を手に入れて緑茶もこっそり作っているのよ。そんで、これはそれを更に炒ったほうじ茶ね」
皆を言わせず、がばっとフェイはミシェルにタックルして、かおをぐりぐりと擦り付けた。
「ああ、わかったわかったから。嬉しいってよくわかったから! ほら、油の付いた口を私の服に…。あああ~。もう!」
ミシェルは前世の姉の幼児返りに手を焼くこととなった。
「それでさあ。今後の事なんだけど」
フェイの食欲が治まったところでミシェルは話を切り出す。
「私、かなり血眼になってオーロラ・ハート探したのよね。見つからないしゲームからずれてきているから、とりあえずピンク頭の美少女で国内探させて」
食材を扱う商会であることは捜索にとても都合が良かった。
あちこちの屋敷や公的機関の裏口に入り、噂話も収集し、伝手をつなげていけるからだ。
孤児院や修道院ももちろんあたったが、一切の情報が手に入らない。
「はやり歌になった女王マグダレーナが存在しないように、オーロラも都市伝説の類になっているのかと諦めかけたところで、最近親しくなったお屋敷の料理長夫妻が豚のロース肉叩き潰さないでカツにするって言いだすから、ほんと、ラッキーだった。でも、これってただの運と思う?」
オーロラが生活しているトンプソン邸とは昔から取引はしていたが、浅く薄いつきあいだった。
しかし、凱旋パレードの直前あたりから使用人たちと意気投合し、使用人休憩室で一緒に茶を飲むまでになり、鈴音に繋がった。
「どうかな。異世界転生でよくあるシナリオの強制力ってパターンかもしれない…」
「それ、エレクトラも考えているだろうね、今」
高橋の祖父の元へ引き取られてから、姉弟妹でよく図書館へ行った。
引き取られた経緯を周辺の住人は知っていたためやや孤立していて、本を買うお金がないことは分かっていたので、勉強と気分転換に必要なものは全部借り、早くに出稼ぎに出てしまった鈴音以外の四人はライトノベルを片っ端から読んでいる。
もし残りの二人が同じように転生してひとりぼっちだとしても、実はあまり心配していない。自分たちと同じく適用力はあり、それなりに楽しく暮らしているのではないかと思う。
だが、問題はオーロラに転生してしまった鈴音だ。
中途半端な知識しかない上に、妙なことになっている。
「スズねえは、しばらく来るなって言っていたけどね…。帰ってからもう一度色々考えて思い出したけど、オーロラの実兄、どっちかというと鼻持ちならないろくでなしなんだよね。このまま何もないとは到底思えない」
オーロラの兄であるグレッグはミシェルの一つ上で、同じ学院に通っていた。
ミシェルは早くから家業に精を出してあちこち飛び回り、最低限しか登校していないため、関わりはほとんどなかったが。
「金持ち平民、で、顔は甘めのちょっと美形だったから、最初は女の子たちに粉かけていたけれど、令嬢たるものは婚約者が出来ると異性と親し気にしていたら破棄されるからね。だんだん遊ぶ相手がいなくなったら、既婚者をターゲットにし始めて、今はあちこちのご婦人のドレスルームに入り込んでいるみたい」
貴族の女性の私的な空間、ドレスルーム。
所有者と直属の使用人以外でそこへ入ることができるのは、夫もしくは婚約者か恋人のみ。
この国では跡継ぎとスペア、もしくは貴族間の婚姻に利用できる娘など産んだ貴婦人は大っぴらでなければ好きに振舞って良いとされている。
ようは、羽目を外しすぎない程度に男と遊んでよいのだ。
そのお相手として、グレッグ・トンプソンは重宝されていた。
金に不自由はしておらず、平民と言えど血筋は一応貴族。
体のいい男娼として扱われていると本人は気づいていないが。
「二十歳になっても独身の私がいう事じゃないけど、そろそろ潮時だって両親は思っている頃じゃないの。そうなると、やりそうなことは…」
「予定外とはいえ生きているオーロラを、せっかくだからどっかの訳アリ貴族に高く売るってとこか」
「だね」
グレッグの婚姻を優位に導き、貴族へ返り咲くためにも。
12
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
【完結】その令嬢は、鬼神と呼ばれて微笑んだ
やまぐちこはる
恋愛
マリエンザ・ムリエルガ辺境伯令嬢は王命により結ばれた婚約者ツィータードに恋い焦がれるあまり、言いたいこともろくに言えず、おどおどと顔色を伺ってしまうほど。ある時、愛してやまない婚約者が別の令嬢といる姿を見、ふたりに親密な噂があると耳にしたことで深く傷ついて領地へと逃げ戻る。しかし家族と、幼少から彼女を見守る使用人たちに迎えられ、心が落ち着いてくると本来の自分らしさを取り戻していった。それは自信に溢れ、辺境伯家ならではの強さを持つ、令嬢としては規格外の姿。
素顔のマリエンザを見たツィータードとは関係が変わっていくが、ツィータードに想いを寄せ、侯爵夫人を夢みる男爵令嬢が稚拙な策を企てる。
※2022/3/20マリエンザの父の名を混同しており、訂正致しました。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
本編は37話で完結、毎日8時更新です。
お楽しみいただけたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
白詰草は一途に恋を秘め、朝露に濡れる
瀬月 ゆな
恋愛
ロゼリエッタは三歳年上の婚約者クロードに恋をしている。
だけど、その恋は決して叶わないものだと知っていた。
異性に対する愛情じゃないのだとしても、妹のような存在に対する感情なのだとしても、いつかは結婚して幸せな家庭を築ける。それだけを心の支えにしていたある日、クロードから一方的に婚約の解消を告げられてしまう。
失意に沈むロゼリエッタに、クロードが隣国で行方知れずになったと兄が告げる。
けれど賓客として訪れた隣国の王太子に付き従う仮面の騎士は過去も姿形も捨てて、別人として振る舞うクロードだった。
愛していると言えなかった騎士と、愛してくれているのか聞けなかった令嬢の、すれ違う初恋の物語。
他サイト様でも公開しております。
イラスト 灰梅 由雪(https://twitter.com/haiumeyoshiyuki)様
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる