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あれからの、あんなこと、こんなこと
10.井田が、あんなこと、こんなこと ①
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※井田視点※
──────────────────
お盆の帰省でヤリ部屋が使えない一週間の禁欲生活が明けて、久しぶりに有川と二人で七瀬を輪姦したその日。最後に有川がシャワーを浴びに行ったタイミングで、部屋に入った時からずっと気になっていた七瀬用の引き出しを開けてみた。
「お、すげ。何これ」
「あっ、勝手に開けんなよ!」
いつの間にこんなことになってたのか、大人のおもちゃが引き出しの中をほぼ独占していた。道理で七瀬がやたらとサイドワゴンの方ばっか見てたわけだ。こいつ絶対隠し事とかできねえよな。
すっかり俺らとのHにハマってしまった七瀬は、家にあったおもちゃ一式を有川の部屋に置いておくことにしたらしい。いろいろと顔に出やすい七瀬を見てて、「こいつアナニーとかしてそうだな」とは前からなんとなく思ってた。まあ、だからこそあの日ちんこを突っ込むに至ったんだけど、さすがにここまでとは思ってなくてちょっと興奮する。
「へえー。なあなあ、お前のおすすめってどの辺?」
ひとつずつ薄い不織布の袋に入ってるおもちゃを上から適当に出して並べてると、俺が手に持ってた一本を七瀬がすごい勢いでひったくった。
「知るか! つか絶対使わねーかんな!」
「あー、じゃなくて。使うのは宇山な」
「はあっ!?」
「終わったらちゃんと返しとくし」
「いやいやいや、返すなよ! つか使うなよ! つか前から思ってたけどお前ほんっと馬鹿なのかな!?」
「ははっ、ひでえ。いや俺さー、宇山ちゃんと気持ちよくしてやりたいんだけど、難しくて困ってんだよね」
「……は? え、マジか。え、なに。うまくやれてねーの?」
七瀬が急に声のトーンを落とす。情に厚いというか、流されやすいというか素直というか。多分他の二人も、口がどんなに悪くても隠しきれないこいつのこういうとこが好きなんだろうけど、チョロすぎて心配になるレベルだ。
まあ、どうせやるなら宇山も気持ちよくしてやりたい、ってのは本当だし、だましたつもりもないけど。
適当に俺が並べた中から七瀬が指さしたのは、ちんこの形で割と大きめの、自在に角度が変えられるディルドだった。ていうか、なんかどっかで見たなーと思ったら、有川の反り具合にそっくりだ。色とかサイズとかは全然違うけど、まあ、一目でそんなことに気付く俺も大概どうかしてる。
思わず噴き出しそうになった口を押さえて、俺は開けたままの引き出しに向き直った。
「あー、あんま大きいのじゃなくて、挿れて慣らしたりできるようなやつねーの?」
「え、お散歩用ってこと?」
「……」
──待って待って。お散歩用、とは。
一般常識みたいにさらっと言われたけど、これはちょっと問い詰めてやりたい。が、脱線して気が変わられても困る。周りを巻き込んで俺がそう思わせてるせいで、こいつは宇山が経験者だと思ってんだよな。だから大きめなのをすすめてきたんだろうけど、ここはどうにかバレないように初心者用を手に入れたい。
「あー、お散歩用ね。うん、そうそう。そんな感じ」
「だったら……この辺。もういいから勝手に好きなの持ってけ。んで早くしまえって」
俺が並べたのを片付けながら、七瀬が引き出しの中からいくつか似たようなサイズのおもちゃを取り出した。紡錘形だったり落花生みたいな形だったり、先の形が違うだけでどれも手の中に収まるくらい小さい。根元は直径一センチくらいの細さだ。表面はつるっとしてて、弓なりにカーブしたT字形の取っ手みたいなのが付いている。何かの栓にも見えるその『アナルプラグ』とやらは、触った感じもやわらかくて初心者にも優しそうだった。
「それ返さなくていいかんな! むしろ絶対返すな! つか宇山にも俺のだとか絶対絶対言うなよ!?」
……絶対が多いな。「他人の尻に挿れたやつ使い回すとか信じらんねー」とかぶつぶつ言ってるけど、七瀬の尻の穴をあれだけ使い回してんだから今さらだろ。
◇
多分、俺には『食わず嫌い』がない。
他人よりも初めてのことに対するハードルが低いのか、好き嫌いの類いはいつも必ず『試食』してから決まってる気がする。ちなみに、一度好きだと思ったらずっと好きだし、駄目だと思ったら大抵ずっと駄目な性質だ。
幸か不幸か初めての相手が七瀬だった俺は、がっつり男の尻にハマってしまった。あまりにも悦すぎて、手近な他の尻も試してみたいとか思ったのも、まあ自然な流れだと思う。
別に守ってたわけでもない童貞を七瀬に捧げたあの日。俺は宇山の尻を見て勃起したちんこをとりあえず宇山に舐めさせてみた。思わずその首の後ろを引き寄せて腰を振ってしまったのは、無理だのなんだのと言っても、あいつが真っ赤な顔で俺のちんこに一生懸命舌を這わせてきたからだ。涙目でちんこをくわえながらガチガチに勃起した自分のちんこをしごいてたくせに、全然その気がなかったとは言わせない。
それでもちんこどころか指一本ですら尻に挿れるのは無理で、まあ普通はそんなもんかと思いつつ、結局最後はお互いにしごき合ったのが始まりだ。
さて。その宇山はというと、俺が手にしたアナルプラグに気が付くと、半笑いでじりじりと距離を取った。
「ええー、ちょっとそれ……。ほんと井田は俺をどーしたいわけ」
「どーって?」
「もうさー、やりたいんだったら七瀬で充分じゃん? 指も無理だったのに俺そんなんマジで無理だってー」
「ええー……」
そんなの考えたこともなかった。俺はこいつをどうしたいんだっけ。とりあえず一回ちんこは挿れたい。んで、どうせなら七瀬みたいにあえいでるとこを見てみたい……かも? 自分でもよく分からなくて考え込んでたら、宇山が俺を半目で見た。
お、珍しいな。
「あれ、俺口に出してた?」
「出してた。有川みたいにやりたいんでしょ? 分かる分かる。けどそれ、絶対七瀬とやった方が確実じゃん」
そう言われるとそんな気もするけど、それだと何か違う。まあ、考えても仕方ない。一回やったら満足するかもしれないし、何事もやってみないと分からない。
「んー、まあとりあえず挿れてみていい? 後で飯おごるし」
「あのね、普通そんなんで乗せらんないから」
「いいじゃん。ちょっと先っぽだけ試させて? あ、プラグの先っぽのことな」
「……何の先っぽでも無理なんですけどー」
結局、最初は無理だのなんだのと文句を言った宇山も、タマとちんこをいじってやったらすぐに流された。だよな、ほんとこいつエロいこと大好きだもんな。十一歳からオナニーで鍛えた俺のフィンガーテクに抗えるわけがない。
「なあ、それどんな感じ? やだ?」
「ん、……ではない、けど、なんかこう……大事なもの失った気がする……。あと違和感すごいかも。はあ……、もうこれどうしてくれんの」
落花生形のプラグを尻に収めたまま、俺の股の間に座っておとなしくちんこをしゃぶりながら、宇山がもごもごと答える。
指は無理だったのに、アナルプラグはローションを使ったら初めてでも案外簡単につるっと入った。宇山はガチガチに勃起した自分のちんこの裏筋を床にこすり付けるように腰を動かしながら、いつもより熱い舌で俺のカリ首を舐める。時々ため息が混じるけど、どう見たってこの状況に興奮してるのに、こいつは一体何と闘ってるんだか。
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お盆の帰省でヤリ部屋が使えない一週間の禁欲生活が明けて、久しぶりに有川と二人で七瀬を輪姦したその日。最後に有川がシャワーを浴びに行ったタイミングで、部屋に入った時からずっと気になっていた七瀬用の引き出しを開けてみた。
「お、すげ。何これ」
「あっ、勝手に開けんなよ!」
いつの間にこんなことになってたのか、大人のおもちゃが引き出しの中をほぼ独占していた。道理で七瀬がやたらとサイドワゴンの方ばっか見てたわけだ。こいつ絶対隠し事とかできねえよな。
すっかり俺らとのHにハマってしまった七瀬は、家にあったおもちゃ一式を有川の部屋に置いておくことにしたらしい。いろいろと顔に出やすい七瀬を見てて、「こいつアナニーとかしてそうだな」とは前からなんとなく思ってた。まあ、だからこそあの日ちんこを突っ込むに至ったんだけど、さすがにここまでとは思ってなくてちょっと興奮する。
「へえー。なあなあ、お前のおすすめってどの辺?」
ひとつずつ薄い不織布の袋に入ってるおもちゃを上から適当に出して並べてると、俺が手に持ってた一本を七瀬がすごい勢いでひったくった。
「知るか! つか絶対使わねーかんな!」
「あー、じゃなくて。使うのは宇山な」
「はあっ!?」
「終わったらちゃんと返しとくし」
「いやいやいや、返すなよ! つか使うなよ! つか前から思ってたけどお前ほんっと馬鹿なのかな!?」
「ははっ、ひでえ。いや俺さー、宇山ちゃんと気持ちよくしてやりたいんだけど、難しくて困ってんだよね」
「……は? え、マジか。え、なに。うまくやれてねーの?」
七瀬が急に声のトーンを落とす。情に厚いというか、流されやすいというか素直というか。多分他の二人も、口がどんなに悪くても隠しきれないこいつのこういうとこが好きなんだろうけど、チョロすぎて心配になるレベルだ。
まあ、どうせやるなら宇山も気持ちよくしてやりたい、ってのは本当だし、だましたつもりもないけど。
適当に俺が並べた中から七瀬が指さしたのは、ちんこの形で割と大きめの、自在に角度が変えられるディルドだった。ていうか、なんかどっかで見たなーと思ったら、有川の反り具合にそっくりだ。色とかサイズとかは全然違うけど、まあ、一目でそんなことに気付く俺も大概どうかしてる。
思わず噴き出しそうになった口を押さえて、俺は開けたままの引き出しに向き直った。
「あー、あんま大きいのじゃなくて、挿れて慣らしたりできるようなやつねーの?」
「え、お散歩用ってこと?」
「……」
──待って待って。お散歩用、とは。
一般常識みたいにさらっと言われたけど、これはちょっと問い詰めてやりたい。が、脱線して気が変わられても困る。周りを巻き込んで俺がそう思わせてるせいで、こいつは宇山が経験者だと思ってんだよな。だから大きめなのをすすめてきたんだろうけど、ここはどうにかバレないように初心者用を手に入れたい。
「あー、お散歩用ね。うん、そうそう。そんな感じ」
「だったら……この辺。もういいから勝手に好きなの持ってけ。んで早くしまえって」
俺が並べたのを片付けながら、七瀬が引き出しの中からいくつか似たようなサイズのおもちゃを取り出した。紡錘形だったり落花生みたいな形だったり、先の形が違うだけでどれも手の中に収まるくらい小さい。根元は直径一センチくらいの細さだ。表面はつるっとしてて、弓なりにカーブしたT字形の取っ手みたいなのが付いている。何かの栓にも見えるその『アナルプラグ』とやらは、触った感じもやわらかくて初心者にも優しそうだった。
「それ返さなくていいかんな! むしろ絶対返すな! つか宇山にも俺のだとか絶対絶対言うなよ!?」
……絶対が多いな。「他人の尻に挿れたやつ使い回すとか信じらんねー」とかぶつぶつ言ってるけど、七瀬の尻の穴をあれだけ使い回してんだから今さらだろ。
◇
多分、俺には『食わず嫌い』がない。
他人よりも初めてのことに対するハードルが低いのか、好き嫌いの類いはいつも必ず『試食』してから決まってる気がする。ちなみに、一度好きだと思ったらずっと好きだし、駄目だと思ったら大抵ずっと駄目な性質だ。
幸か不幸か初めての相手が七瀬だった俺は、がっつり男の尻にハマってしまった。あまりにも悦すぎて、手近な他の尻も試してみたいとか思ったのも、まあ自然な流れだと思う。
別に守ってたわけでもない童貞を七瀬に捧げたあの日。俺は宇山の尻を見て勃起したちんこをとりあえず宇山に舐めさせてみた。思わずその首の後ろを引き寄せて腰を振ってしまったのは、無理だのなんだのと言っても、あいつが真っ赤な顔で俺のちんこに一生懸命舌を這わせてきたからだ。涙目でちんこをくわえながらガチガチに勃起した自分のちんこをしごいてたくせに、全然その気がなかったとは言わせない。
それでもちんこどころか指一本ですら尻に挿れるのは無理で、まあ普通はそんなもんかと思いつつ、結局最後はお互いにしごき合ったのが始まりだ。
さて。その宇山はというと、俺が手にしたアナルプラグに気が付くと、半笑いでじりじりと距離を取った。
「ええー、ちょっとそれ……。ほんと井田は俺をどーしたいわけ」
「どーって?」
「もうさー、やりたいんだったら七瀬で充分じゃん? 指も無理だったのに俺そんなんマジで無理だってー」
「ええー……」
そんなの考えたこともなかった。俺はこいつをどうしたいんだっけ。とりあえず一回ちんこは挿れたい。んで、どうせなら七瀬みたいにあえいでるとこを見てみたい……かも? 自分でもよく分からなくて考え込んでたら、宇山が俺を半目で見た。
お、珍しいな。
「あれ、俺口に出してた?」
「出してた。有川みたいにやりたいんでしょ? 分かる分かる。けどそれ、絶対七瀬とやった方が確実じゃん」
そう言われるとそんな気もするけど、それだと何か違う。まあ、考えても仕方ない。一回やったら満足するかもしれないし、何事もやってみないと分からない。
「んー、まあとりあえず挿れてみていい? 後で飯おごるし」
「あのね、普通そんなんで乗せらんないから」
「いいじゃん。ちょっと先っぽだけ試させて? あ、プラグの先っぽのことな」
「……何の先っぽでも無理なんですけどー」
結局、最初は無理だのなんだのと文句を言った宇山も、タマとちんこをいじってやったらすぐに流された。だよな、ほんとこいつエロいこと大好きだもんな。十一歳からオナニーで鍛えた俺のフィンガーテクに抗えるわけがない。
「なあ、それどんな感じ? やだ?」
「ん、……ではない、けど、なんかこう……大事なもの失った気がする……。あと違和感すごいかも。はあ……、もうこれどうしてくれんの」
落花生形のプラグを尻に収めたまま、俺の股の間に座っておとなしくちんこをしゃぶりながら、宇山がもごもごと答える。
指は無理だったのに、アナルプラグはローションを使ったら初めてでも案外簡単につるっと入った。宇山はガチガチに勃起した自分のちんこの裏筋を床にこすり付けるように腰を動かしながら、いつもより熱い舌で俺のカリ首を舐める。時々ため息が混じるけど、どう見たってこの状況に興奮してるのに、こいつは一体何と闘ってるんだか。
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