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王都に戻ろうとしていた矢先に王家から戻って来るように手紙が届いた
理由は元婚約者と妹の正式な婚約発表の為

貴族達は皆知っていると思うけれど....やる意味あるのかしら?まぁ、呼ばれてるから行きますけど.....

そして、婚約発表パーティの日が近付いてきた

私の用意した屋敷は王都からとっても近い所だったので半日あればすぐに着いた

公爵家でのんびりして、パーティが終わったら屋敷には戻らず、公爵家に居ようと思っている。妹をあの屋敷にやってもいいなぁ........と冗談で思っていた。


私は屋敷に引きこもって3ヶ月、毎日が楽し過ぎて全く社交界の事は知らなかった。ましてや......妹の服装なんて気にもしていなかった。

「何このドレスは!?貴女には常識が無いの!?」

「だってお姉様が"胸を張って居ればいい"って言ってたじゃないですか」

「だからって、こんな胸の開けたドレスを着るか!?」

「えー......でも......」

「でもじゃ無いでしょ!!!マリアのメイドは誰よ!?前に出なさい!!!」

前に、私から堂々として居ればいい。と言う意味で行った事を真に受けて、常識では考えられないようなドレスを着ていた。毒婦が着るやつ........



「私達が妹様の着付けを担当しているメイドに御座います」

5人程のメイドが前に出てきた

「貴方達は........小さい時にメイドをやってくれてた......」

若い時から公爵家に仕えている様なメイドばかりだった

「まぁ、そんな事は良いわ。何故、貴方達は妹の着替えを手伝っている時に止めなかったの?」

予想では若いメイドで妹に意見出来なかったのかと思っていたが、実際はメイドの中でも発言権はある人達だし........何があったのか?妹が暴れでもしたのか?

「私どもは妹様に「お姉様にアドバイスされた物よ!」と言われました。ですので、これはお嬢様のざまぁ、かと思ったのでお止めしませんでした」

ざまぁ?この私が?する筈がないのに。だって、私がしなくても周りがやって下さるのに

「私がする訳無いでしょう。それに、貴方達は私のメイドでは無く、今は妹のメイドでしょう。主が恥をかいても良いのかしら?」

「ですがっ、あんなお嬢様よりも劣った方がこの国の王妃になるなんてッ!!」

「口を慎みなさい!妹は私よりもダメな所は多いけれど、公爵家の人間で未来の王妃様よ!それに.......私よりも妹の方が可愛げがあっただけですし」

「.............」

「今後は主を1番に考えなさい。下がって良いわよ」

「はい.......」


「マリア、私がドレスを選ぶからそのドレスは捨てなさい」

「え!?お姉様が私のドレスを!?分かりました!!」

私の言えたことでは無いけれども......ドレスを捨てるのを躊躇しないのね.....
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