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「リリアーヌ嬢、大丈夫でしたか?私、貴方の妹とのやり取りを見てファンになったのです!あんなに散々言われても、笑顔で余裕な対応.....まさに大人の対応でしたっ!」

大人....??お菓子食べながら馬鹿にしてただけなんだけど?

「それは有難うございます。私の力ではあの者達をどうにかするなんて出来ませんでした。それにしても、妹が本当にすみませんでした!大切なお身体に傷がつくかも知れませんでした。妹の変わりに謝罪します」

「大丈夫ですわ。耳を貸してくださいまし!」

そっと耳を近づけると

「実はわざと当たったんですっ」

「え!?ど、どうして?ですか?」

「だって、2人を追い出すには危害を加えて頂かないと行けませんものっ」

うわ~お。まあ、私には何もされていないから良いけどー?

「あら?私の婚約者がこっちに来ますわ。リリアーヌ嬢、また会いましょうね。それでは失礼しますわ」

「こちらそ有難うございました」

深々く頭を下げ、令嬢が去るまで頭を下げ続けた。

周りから見ると、私は表情をコロコロ変え、深々く頭を下げる。脅されていると思われてそう。

「あ、あのっ。リリアーヌ様!御一緒にお話しませんか?」

「リリアーヌ嬢、私共は学者をやっているのだが、一緒に酒でも飲みながら語らんか!」

「リリアーヌ嬢、本日は1度も踊っていませんよね?ダンスを申し込みたく思います」

え、モテ期到来?



この後、令嬢達、おじ様達、男性方に絡まれ頭は疲れたし、酒は飲んだし、運動はしたしと頭も体もヘトヘトになった。

「リリアーヌ嬢ですか?妹様を引き取って頂けますでしょうか?」

衛兵の方みたい、やつれて居るように見えるけどルナのせいかな?

「案内して頂けますか?」


案内されたのは薄汚い牢屋。捕縛された時は綺麗な髪に綺麗なドレスだったのが、髪の毛はぐちゃぐちゃに、ドレスは暴れたのか元々生地が弱かったのか解れている。

「えーと、ルナ大丈夫そ?お家帰るよ?それとも、恋人と帰る?」

「はぁ!?恋人?あんなの恋人じゃ無いわよっ!私を守ってくれる人が私の恋人なの、私の恋人はあんな男じゃないの!!」


「リリアーヌ!すまなかったっ、他の女と遊んでいた事も妹と遊んだ事も。ごめん」


「すみませんー、衛兵さん。この人達を1週間ぐらいここに置いといて下さい。頭冷やして貰いたいんで!失礼しました~!!」

「えっ、マジですか......分かりました....」

衛兵さんが絶望した目で見てきた。多分、ルナが迷惑をかけているのだろう。ごめんねー!
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