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マニがドレスを洗い物に持って行ったあとに新しいドレスに着替えて、好きなドレスを売っている店を呼んでいた。

「リリアーヌ様~!お呼び下さて有難うございます!新作のドレスをご希望との事で私どものイチオシのドレスやこの世で一つだけしか作っていないドレスなどなど、沢山持ってきました。ささ、どうぞご覧になって下さい!」

「ありがとう、あら?このドレス……」

ドレスが沢山並んでる中で、一際目立つドレスがあった。紫色の生地でデザインは他のドレスよりもシンプルだが、生地は外国製で思わず声を出した。

「えーと、そのドレスは…………」

「外国製の生地みたいね。シンプルなデザインで素敵」

「そちらのドレスはリリアーヌ様の婚約者様がその……お買い上げになられました」

「もしかしたら、オペラの時の事があったので、お嬢様へのプレゼントでしょうか?」

確かに、アベル様ならやりそうね。

「いえ、それが……リリアーヌ様のサイズではなかったのです」

「え!?サイズ違うって、お母様へのプレゼントでしょうか?」

母親にプレゼントするには若いドレスだと思うんだけど……

「婚約者様に体の負担が少ないドレスをご注文されまして、お売りしたのです。婚約者様の話では今度あるパーティでエスコートする相手にプレゼントすると言われました。最初はお嬢様の事かと思ったのですが、」

「えっ!?って事は......」


「そういう事ね。教えてくれて有難う」

「いえ、私がドレスを持って来たのが悪いので....」

アベル様が私ではない方にドレスを送ることが分かった。

ドレスは適当なものを選んで購入した。
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