17 / 20
第1章:夏休み
第17話 女子の賢者タイム。
しおりを挟む
階下へ降りていくと、ダイニングには誰もいなかった。家鍵を文鎮のように載せた、一枚の紙がテーブルの上に置かれている。そこに書かれた文言を見て、俺は赤面を通り越して呆れてしまった。
「ご飯は冷蔵庫にあるものを温めてください。夏休みだからといって、いつまでも寝ているのはよくないからね。あと、パジャマは着て寝なさい」
いつまでも寝ているのはよくないからって、起こしにきたところ娘の裸体を見てしまったっていうのだろう。そのあとのドギマギした様子が、兄弟だからか容易に想像できる。言いづらいことを、置き手紙に書いたようだ。言いづらいんだったら、無理に言う必要なんてないし。
俺は溜め息を漏らす。無防備に眠ってしまった俺も悪いが。娘とはいえ、女の子の裸を見やがって。こんなラッキースケベに遭遇するなんて、娘持ちは役得だな。しかし、アイツ……デリカシーないんじゃないか? こんなこと、好きにさせてやれよ。わざわざ手紙に残して辱めることもないじゃないか。
なんだかムシャクシャする。俺は時計を確認し、それから冷蔵庫の中身を見た。昼食(朝食?)を摂る前に……とりあえずオナるか。
羞恥心とも憤怒とも判別できぬ感情を払拭するため、自室へ戻った俺は指をクリトリスへ這わせ、再びオナニーに耽ることとなった。これが一番、ストレスにいいという名目を掲げて。
その夜。帰ってきた兄貴が「まさか。アイツの前でも、あんな……格好で寝てたんじゃないよな?」と、質問してきた。いったい、なんの心配をしているのか。芽衣は、そんな破廉恥な子じゃない。数日間、夜をともにした俺が言うんだから間違いない。
お風呂に入っていた間も弄り倒していたが、芽衣の部屋へ戻った俺は、寝落ちするまでの間もオナニーを繰り返した。やばいとわかっていても、今日の分の日記さえ手つかずのまま、手淫三昧に耽っていた。
そして、気づいたことがある。芽衣のアソコは、濡れやすかった。そして、感度もいい。自分で弄ったことはあるのだろうか。怖くてできなかったが、もしかしたら、入れても大丈夫かも……俺はそう思って、何か使えないかと思い、ランドセルの中を弄った。
リコーダーは、まだハードルが高い。まずは細いやつから。鉛筆くらいが丁度いいんじゃないかと思い、筆箱から取り出した。ぺたんと地べたに座り込んだ俺は股を開き、その棒切れを徐々にアソコへ挿入していく。緊張からか、アソコがガチガチに閉まっていたにも関わらず、ほとんど痛みもなく、すんなりと入っていった。
これで確信した。芽衣はオナニーしたことがある。そうでなければ、こんなに開発されているわけがない。俺はそのまま上下に動かし続け、何十回目かの絶頂を迎えた。性欲が男のまま、女子の身体に入ってしまうと、いつまで経っても賢者タイムが来ずに、歯止めが利かなくなるらしい。
次に目を覚ましたとき、カーテンの隙間から差し込む陽光で、朝になったことを知った。階下からテレビの音が聞こえる。今日は大惨事になることなく、兄貴が起こしに来る前に起きれただろう。ずれ落ちそうなパンツを穿きなおそうとして、なんだか濡れているような気がした。
別のパンツへ穿き替えるついでにパジャマを脱ぎ、クローゼットの中から適当に選んだ服を着る。階段を下り、昨日の夜、お風呂に入ったときに替えたばかりのショーツを洗濯籠の中へ放り投げ、そのまま兄貴がいるであろうリビングへと向かった。
「おはよう。今日は早かったな」
ニュースを見ながら、優雅にもコーヒーを啜っている。くそ、格の違いを見せつけやがって。
アナウンサーの声が耳へ届く。「……相次いで発見されている動物の遺体ですが、検査の結果、複数か所に刺し傷のようなものが見られ、刃物のようなもので故意に刺した疑いがあるとして、警察が本格的に捜査を……」
兄貴がぼそりと呟いた。「これ怖いな。見つかったの、割と近所らしいぞ。こういう人間っていうのは、そのうち人間に対してもヤルようだし、芽衣も気をつけてな」
「ふぁ~~い」
俺は適当に返事をし、それから朝食を済ませる。午前九時頃には、兄貴に連れられて、俺の暮らすアパートへ戻ってきた。事前に連絡を入れていたらしいので、俺(中身は芽衣)が快く出迎えてくれる。ドアを開けた瞬間、キッチンから何かが煮え立つ音と、食欲をそそる芳ばしい香りが漂ってきた。
エプロンこそつけてはいないが、新妻よろしく満面の笑みでドアを開けたことによって、芽衣(中身は俺)の横で棒立ちになる兄貴が眉間に皺を寄せる。「お前、自炊なんかしてたっけ?」
明らかに、目の前の男の目が泳いでいる。「け、健康志向だよ? 悪い?」
「いや。別にいいけど」
「……そ、それより。離婚って、どうなったの?」
俺ならいちいち訊かないことだが、俺の身体にいる芽衣はそう質問する。芽衣は子供心に、離婚調停のことが気になっていたようだ。娘のことを気にしてか、俺のほうを一瞥する。「芽衣。叔父さんと大事な話があるから、下で待ってなさい」
「えっいや、ここにいてもいいよ」
芽衣に対して、兄貴として注意する。「なんでお前が言うんだよ」
すかさず俺は、二人の間へ割って入った。「立ち話もなんだから……」
家主の許可も取らずに、ずかずかと踏み込む俺に対し、兄貴は親としての注意をする。「そしてお前は、なんで自分家みたいに言ってんだ」
俺は芽衣の脇をすり抜け、二日ぶりの帰宅を果たす。その後ろから芽衣に促される形で、兄貴も部屋の中へ入ってきた。
「ご飯は冷蔵庫にあるものを温めてください。夏休みだからといって、いつまでも寝ているのはよくないからね。あと、パジャマは着て寝なさい」
いつまでも寝ているのはよくないからって、起こしにきたところ娘の裸体を見てしまったっていうのだろう。そのあとのドギマギした様子が、兄弟だからか容易に想像できる。言いづらいことを、置き手紙に書いたようだ。言いづらいんだったら、無理に言う必要なんてないし。
俺は溜め息を漏らす。無防備に眠ってしまった俺も悪いが。娘とはいえ、女の子の裸を見やがって。こんなラッキースケベに遭遇するなんて、娘持ちは役得だな。しかし、アイツ……デリカシーないんじゃないか? こんなこと、好きにさせてやれよ。わざわざ手紙に残して辱めることもないじゃないか。
なんだかムシャクシャする。俺は時計を確認し、それから冷蔵庫の中身を見た。昼食(朝食?)を摂る前に……とりあえずオナるか。
羞恥心とも憤怒とも判別できぬ感情を払拭するため、自室へ戻った俺は指をクリトリスへ這わせ、再びオナニーに耽ることとなった。これが一番、ストレスにいいという名目を掲げて。
その夜。帰ってきた兄貴が「まさか。アイツの前でも、あんな……格好で寝てたんじゃないよな?」と、質問してきた。いったい、なんの心配をしているのか。芽衣は、そんな破廉恥な子じゃない。数日間、夜をともにした俺が言うんだから間違いない。
お風呂に入っていた間も弄り倒していたが、芽衣の部屋へ戻った俺は、寝落ちするまでの間もオナニーを繰り返した。やばいとわかっていても、今日の分の日記さえ手つかずのまま、手淫三昧に耽っていた。
そして、気づいたことがある。芽衣のアソコは、濡れやすかった。そして、感度もいい。自分で弄ったことはあるのだろうか。怖くてできなかったが、もしかしたら、入れても大丈夫かも……俺はそう思って、何か使えないかと思い、ランドセルの中を弄った。
リコーダーは、まだハードルが高い。まずは細いやつから。鉛筆くらいが丁度いいんじゃないかと思い、筆箱から取り出した。ぺたんと地べたに座り込んだ俺は股を開き、その棒切れを徐々にアソコへ挿入していく。緊張からか、アソコがガチガチに閉まっていたにも関わらず、ほとんど痛みもなく、すんなりと入っていった。
これで確信した。芽衣はオナニーしたことがある。そうでなければ、こんなに開発されているわけがない。俺はそのまま上下に動かし続け、何十回目かの絶頂を迎えた。性欲が男のまま、女子の身体に入ってしまうと、いつまで経っても賢者タイムが来ずに、歯止めが利かなくなるらしい。
次に目を覚ましたとき、カーテンの隙間から差し込む陽光で、朝になったことを知った。階下からテレビの音が聞こえる。今日は大惨事になることなく、兄貴が起こしに来る前に起きれただろう。ずれ落ちそうなパンツを穿きなおそうとして、なんだか濡れているような気がした。
別のパンツへ穿き替えるついでにパジャマを脱ぎ、クローゼットの中から適当に選んだ服を着る。階段を下り、昨日の夜、お風呂に入ったときに替えたばかりのショーツを洗濯籠の中へ放り投げ、そのまま兄貴がいるであろうリビングへと向かった。
「おはよう。今日は早かったな」
ニュースを見ながら、優雅にもコーヒーを啜っている。くそ、格の違いを見せつけやがって。
アナウンサーの声が耳へ届く。「……相次いで発見されている動物の遺体ですが、検査の結果、複数か所に刺し傷のようなものが見られ、刃物のようなもので故意に刺した疑いがあるとして、警察が本格的に捜査を……」
兄貴がぼそりと呟いた。「これ怖いな。見つかったの、割と近所らしいぞ。こういう人間っていうのは、そのうち人間に対してもヤルようだし、芽衣も気をつけてな」
「ふぁ~~い」
俺は適当に返事をし、それから朝食を済ませる。午前九時頃には、兄貴に連れられて、俺の暮らすアパートへ戻ってきた。事前に連絡を入れていたらしいので、俺(中身は芽衣)が快く出迎えてくれる。ドアを開けた瞬間、キッチンから何かが煮え立つ音と、食欲をそそる芳ばしい香りが漂ってきた。
エプロンこそつけてはいないが、新妻よろしく満面の笑みでドアを開けたことによって、芽衣(中身は俺)の横で棒立ちになる兄貴が眉間に皺を寄せる。「お前、自炊なんかしてたっけ?」
明らかに、目の前の男の目が泳いでいる。「け、健康志向だよ? 悪い?」
「いや。別にいいけど」
「……そ、それより。離婚って、どうなったの?」
俺ならいちいち訊かないことだが、俺の身体にいる芽衣はそう質問する。芽衣は子供心に、離婚調停のことが気になっていたようだ。娘のことを気にしてか、俺のほうを一瞥する。「芽衣。叔父さんと大事な話があるから、下で待ってなさい」
「えっいや、ここにいてもいいよ」
芽衣に対して、兄貴として注意する。「なんでお前が言うんだよ」
すかさず俺は、二人の間へ割って入った。「立ち話もなんだから……」
家主の許可も取らずに、ずかずかと踏み込む俺に対し、兄貴は親としての注意をする。「そしてお前は、なんで自分家みたいに言ってんだ」
俺は芽衣の脇をすり抜け、二日ぶりの帰宅を果たす。その後ろから芽衣に促される形で、兄貴も部屋の中へ入ってきた。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる