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一章、終わりのはじまり編
4.77歳拗らせ娘vs32歳冷徹父
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〈ローズside〉
「ローズお嬢様のお父様であるウォーレン様にお会いになるのは初めてなので、どんな方なのか楽しみです!お嬢様のお父様なのできっと素敵な方なのでしょうね!」
「そうね・・・。」
私達は今敷地内にある別邸に来ている。
本邸から徒歩5分の少し離れた位置にある別邸にお父様は住んでいる。
本邸には妻の愛人とその子供が住んでいるのに、政略結婚で養子にきたお父様が別邸に住んでるなんて複雑だ。
以前の私は生まれた時からお父様が別邸に住まわされている事に何も思わず、ボアルネでのお父様の扱いに全く疑問を抱かなかった。
たまに本邸の屋敷で歩いている所を見かけたり、パーティーなどでお母様のパートナーとして参加しているお父様の姿しか見たことがなかった。
お父様と私はただ血が繋がっている他人だ。
養子だが別邸へ住んでいる人。
お母様中心の生活をしている私はお母様の態度から、養子であるお父様は居ても居なくてもどっちでもいい存在だと思っていた。
そして父娘の会話なんて挨拶ぐらいでしか思い出せなかった。
それぐらいお父様と私の関係は気薄だった。
父親のという存在をちゃんと考えるようになったのは、書庫に監禁されるようになってからだった。
書庫にある物語を読んで、物語に出てくる父と子が家族として愛し合って想いあっている姿を描いた話が何冊もの本に描かれていたことから、父親という存在を考えるようになった。
もしお父様と少しでも親子らしい関係を築いていた私を助けてくれた?
私が生まれた時どう思った?
私のことをどう思ってる?
私のこと、好き?
愛してる?
私がお父様を何とも思ってなかったように、お父様も私のことを何とも思ってないことは解っていた。
でも、物語で子を大切に想っている父親が出てくると、嫌でもお父様と比べてしまう。
『なんでお父様は私を助けに来ないの?』
『お父様も私のこと嫌い?』
『お父様・・・助けにきてよ。』
膝を抱えて涙を流した所で物語に出てくるような愛情深い父親は助けにこなかった。
『助けてくれないお父様なんて、嫌いよ。大嫌いよ・・・。』
何故なら私とお父様は血が繋がっているだけの赤の他人だから。
今更父親の愛を求めたとしても遅いの・・・。
「お嬢様大丈夫ですか?ぼーっとしていましたが?」
ニイナが顔を覗きこんできてハッとした。
「え・・・えぇ、なんでもないわ・・・。」
ボアルネから逃げ出したいが為に、藁にも縋る思いで、ろくに会話をした事のないお父様に頼るなんて、所詮私は自分の利益のことしか考えていない最低なボアルネ家の一員なんだと小さくため息をついた。
ニイナは私の一歩前に出て別邸のドアノッカーを掴んでコンコン鳴らすと、初老の知的な印象の男性がドアから顔を出した。
その初老の男性がお父様に常に付き添っていたことから、お父様が実家から連れてきた専属執事なのだろうと思った。
「どのような御用件で?」
「はい、実はお嬢様がお父上であるウォーレン様にお会いしたいとの事でして・・・。」
お父様の執事は目線を下に下げてじっと私を見つめてきた。
「解りました。少々お待ちください。」
執事はドアをいったん閉めると、少ししてドアを開けて私達を別邸の中へと入れた。
初めて入った別邸は本邸に比べると物は少ないが豪華な作りにはなっていた。
そしてある部屋へと通されると1人の男性が立っていた。
「まさかお前から私に会いに来るとは。」
ウォーレン・ボアルネ。
隣国のアクロアイトの王族の家系で侯爵家の次男。
アクロアイトの現王様とは従兄弟関係。
黒髪と深い青の瞳のクールビューティーな容姿と血筋の良さでボアルネとの政略結婚に選ばれた男。
頭脳明晰で優秀な人物らしく、若くして学院で教鞭をすることもあったとか。
隣国から養子に来たのに別邸に追いやられた私のお父様。
「なんの用だ?」
同じ敷地内にいたのに、滅多に会うことのない実の父との何十年ぶりの再会。
挨拶以外で面と向かって話すことがなかったのに、こうして個人的な話で向かい合った時、お祖父様とはまた種類の違う冷たい目で見つめられ私は少しショックを受けた。
物語に出てくる子ども想いの父親の様な温かい対応を期待していたのかもしれない。
精神年齢がお父様より遥かに上なのに、まるで本当の子どもになったかの様にショックを受けた。
「お、お父様にご相談があって来ました。」
「どんな相談だ?」
「私を隣国へ養子に出していただけないでしょうか?」
お父様は眉をひそめ、同じ部屋にいるニイナとお父様専属の執事は驚いた顔をしていた。
「お嬢様、家出をあきらめていなかったのですか?」
「家出?」
「はい、お嬢様は昨晩家出をしようと画策しまして、罰として私共使用人と同じ部屋でしばらく過ごすことになりました。」
ニイナの説明でお父様の顔が険しくなった。
「真夜中の騒ぎはお前だったのか・・・。」
真夜中に騒いでごめんなさい。
必死だったの。
「私はどうしても王太子なんかの婚約者になりたくないし、ボアルネなんかに居たくないの。でもお祖父様もお母様もどんな手を使ってでも私を王太子の婚約者にしようとするわ。だからお祖父様が納得するような方に私を養子として紹介して欲しいのです!」
お父様は理解できないという表情をしている。
「お父様は王族の家系で隣国の貴族にはお顔がお広い筈でしょ?だからお父様に私を隣国へ養子に出して頂きたくてお願いにきました!お願いです!お父様の力で私をこの家から出してください!今すぐに!」
「断る。」
「即答ォ!」
「当たり前だ。ボアルネ家当主とダリアを敵に回すと面倒なことになる。」
「娘が困ってるのよ?確かにお父様にとって私は赤の他人の様な存在だけど、お父様だけが私には頼りなの!お願いします!私を隣国へ養子に出してください!ボアルネから逃してください!お願いします!」
私は両膝をついて頭を下げた。
私がそこまでしてお願いする姿に3人から驚いている様子が伝わってくる。
「政略結婚。公爵令嬢としての在り方。お前も私も貴族だ、単に嫌という理由だけで貴族の運命から逃れる事はできない。わがままにも限度があるぞ。いつもみたいに王都にでも行ってショッピングでも楽しんでくるんだ。そして当主と次期当主である母親の言うことを聞け、王太子の婚約者という名誉ある運命を受け入れるんだ。」
お父様の言葉はもっともだ。
だけど、私はその言葉に頭が沸騰しそうなくらい怒りが沸いた。
「名誉、なんかじゃない・・・。」
「名誉なことだろ。貴族の令嬢が誰もが羨む婚約だ。」
「名誉なんかじゃないわよ!何も知らない癖にッ!」
私の目から涙がボロボロ溢れた。
お父様よりもうんと歳上なのに恥ずかしい、子どもになったせいなのか感情が上手くコントロールできない。
「お嬢様・・・パーティーがもうすぐだから緊張で不安定なのですか?」
「違ゔぅぅ!」
ニイナが私の顔にゴシゴシとハンカチを当てて涙を拭った。
子ども扱いやめて、あと顔痛い。
「お前の話に付き合ってられないな。ただ単に嫌だ嫌だと駄々をこねて貴族の責務から逃げようとしているお前のわがままなお願いは、お前を知り合いの貴族に紹介するに値しない。これ以上お前のお願いを聞く理由はないだろう。それとも私を説得するだけの理由があるのか?」
お父様の目には私への呆れの色が浮かんでいた。
このままだと別邸を追い出されて終わりだ。
私のは奥歯を噛み締めた。
そして私はゆっくりと口を開き、あの話をし始めた。
「私、には・・・1回目の人生の、記憶が、あります。」
書庫の幽霊王妃の話を。
「ローズお嬢様のお父様であるウォーレン様にお会いになるのは初めてなので、どんな方なのか楽しみです!お嬢様のお父様なのできっと素敵な方なのでしょうね!」
「そうね・・・。」
私達は今敷地内にある別邸に来ている。
本邸から徒歩5分の少し離れた位置にある別邸にお父様は住んでいる。
本邸には妻の愛人とその子供が住んでいるのに、政略結婚で養子にきたお父様が別邸に住んでるなんて複雑だ。
以前の私は生まれた時からお父様が別邸に住まわされている事に何も思わず、ボアルネでのお父様の扱いに全く疑問を抱かなかった。
たまに本邸の屋敷で歩いている所を見かけたり、パーティーなどでお母様のパートナーとして参加しているお父様の姿しか見たことがなかった。
お父様と私はただ血が繋がっている他人だ。
養子だが別邸へ住んでいる人。
お母様中心の生活をしている私はお母様の態度から、養子であるお父様は居ても居なくてもどっちでもいい存在だと思っていた。
そして父娘の会話なんて挨拶ぐらいでしか思い出せなかった。
それぐらいお父様と私の関係は気薄だった。
父親のという存在をちゃんと考えるようになったのは、書庫に監禁されるようになってからだった。
書庫にある物語を読んで、物語に出てくる父と子が家族として愛し合って想いあっている姿を描いた話が何冊もの本に描かれていたことから、父親という存在を考えるようになった。
もしお父様と少しでも親子らしい関係を築いていた私を助けてくれた?
私が生まれた時どう思った?
私のことをどう思ってる?
私のこと、好き?
愛してる?
私がお父様を何とも思ってなかったように、お父様も私のことを何とも思ってないことは解っていた。
でも、物語で子を大切に想っている父親が出てくると、嫌でもお父様と比べてしまう。
『なんでお父様は私を助けに来ないの?』
『お父様も私のこと嫌い?』
『お父様・・・助けにきてよ。』
膝を抱えて涙を流した所で物語に出てくるような愛情深い父親は助けにこなかった。
『助けてくれないお父様なんて、嫌いよ。大嫌いよ・・・。』
何故なら私とお父様は血が繋がっているだけの赤の他人だから。
今更父親の愛を求めたとしても遅いの・・・。
「お嬢様大丈夫ですか?ぼーっとしていましたが?」
ニイナが顔を覗きこんできてハッとした。
「え・・・えぇ、なんでもないわ・・・。」
ボアルネから逃げ出したいが為に、藁にも縋る思いで、ろくに会話をした事のないお父様に頼るなんて、所詮私は自分の利益のことしか考えていない最低なボアルネ家の一員なんだと小さくため息をついた。
ニイナは私の一歩前に出て別邸のドアノッカーを掴んでコンコン鳴らすと、初老の知的な印象の男性がドアから顔を出した。
その初老の男性がお父様に常に付き添っていたことから、お父様が実家から連れてきた専属執事なのだろうと思った。
「どのような御用件で?」
「はい、実はお嬢様がお父上であるウォーレン様にお会いしたいとの事でして・・・。」
お父様の執事は目線を下に下げてじっと私を見つめてきた。
「解りました。少々お待ちください。」
執事はドアをいったん閉めると、少ししてドアを開けて私達を別邸の中へと入れた。
初めて入った別邸は本邸に比べると物は少ないが豪華な作りにはなっていた。
そしてある部屋へと通されると1人の男性が立っていた。
「まさかお前から私に会いに来るとは。」
ウォーレン・ボアルネ。
隣国のアクロアイトの王族の家系で侯爵家の次男。
アクロアイトの現王様とは従兄弟関係。
黒髪と深い青の瞳のクールビューティーな容姿と血筋の良さでボアルネとの政略結婚に選ばれた男。
頭脳明晰で優秀な人物らしく、若くして学院で教鞭をすることもあったとか。
隣国から養子に来たのに別邸に追いやられた私のお父様。
「なんの用だ?」
同じ敷地内にいたのに、滅多に会うことのない実の父との何十年ぶりの再会。
挨拶以外で面と向かって話すことがなかったのに、こうして個人的な話で向かい合った時、お祖父様とはまた種類の違う冷たい目で見つめられ私は少しショックを受けた。
物語に出てくる子ども想いの父親の様な温かい対応を期待していたのかもしれない。
精神年齢がお父様より遥かに上なのに、まるで本当の子どもになったかの様にショックを受けた。
「お、お父様にご相談があって来ました。」
「どんな相談だ?」
「私を隣国へ養子に出していただけないでしょうか?」
お父様は眉をひそめ、同じ部屋にいるニイナとお父様専属の執事は驚いた顔をしていた。
「お嬢様、家出をあきらめていなかったのですか?」
「家出?」
「はい、お嬢様は昨晩家出をしようと画策しまして、罰として私共使用人と同じ部屋でしばらく過ごすことになりました。」
ニイナの説明でお父様の顔が険しくなった。
「真夜中の騒ぎはお前だったのか・・・。」
真夜中に騒いでごめんなさい。
必死だったの。
「私はどうしても王太子なんかの婚約者になりたくないし、ボアルネなんかに居たくないの。でもお祖父様もお母様もどんな手を使ってでも私を王太子の婚約者にしようとするわ。だからお祖父様が納得するような方に私を養子として紹介して欲しいのです!」
お父様は理解できないという表情をしている。
「お父様は王族の家系で隣国の貴族にはお顔がお広い筈でしょ?だからお父様に私を隣国へ養子に出して頂きたくてお願いにきました!お願いです!お父様の力で私をこの家から出してください!今すぐに!」
「断る。」
「即答ォ!」
「当たり前だ。ボアルネ家当主とダリアを敵に回すと面倒なことになる。」
「娘が困ってるのよ?確かにお父様にとって私は赤の他人の様な存在だけど、お父様だけが私には頼りなの!お願いします!私を隣国へ養子に出してください!ボアルネから逃してください!お願いします!」
私は両膝をついて頭を下げた。
私がそこまでしてお願いする姿に3人から驚いている様子が伝わってくる。
「政略結婚。公爵令嬢としての在り方。お前も私も貴族だ、単に嫌という理由だけで貴族の運命から逃れる事はできない。わがままにも限度があるぞ。いつもみたいに王都にでも行ってショッピングでも楽しんでくるんだ。そして当主と次期当主である母親の言うことを聞け、王太子の婚約者という名誉ある運命を受け入れるんだ。」
お父様の言葉はもっともだ。
だけど、私はその言葉に頭が沸騰しそうなくらい怒りが沸いた。
「名誉、なんかじゃない・・・。」
「名誉なことだろ。貴族の令嬢が誰もが羨む婚約だ。」
「名誉なんかじゃないわよ!何も知らない癖にッ!」
私の目から涙がボロボロ溢れた。
お父様よりもうんと歳上なのに恥ずかしい、子どもになったせいなのか感情が上手くコントロールできない。
「お嬢様・・・パーティーがもうすぐだから緊張で不安定なのですか?」
「違ゔぅぅ!」
ニイナが私の顔にゴシゴシとハンカチを当てて涙を拭った。
子ども扱いやめて、あと顔痛い。
「お前の話に付き合ってられないな。ただ単に嫌だ嫌だと駄々をこねて貴族の責務から逃げようとしているお前のわがままなお願いは、お前を知り合いの貴族に紹介するに値しない。これ以上お前のお願いを聞く理由はないだろう。それとも私を説得するだけの理由があるのか?」
お父様の目には私への呆れの色が浮かんでいた。
このままだと別邸を追い出されて終わりだ。
私のは奥歯を噛み締めた。
そして私はゆっくりと口を開き、あの話をし始めた。
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