20 / 22
第二章 学院事件編
始まる寮生活
しおりを挟む
「ここか! 俺の新たな居住地は!!」
シュヴァリア勇者学院内の敷地にあるシルバークラスの男性寮、その中の一室を前に俺はそんな声を上げる。
男女別の上にクラス別という事なので必然的に俺とネスティはこれから夜は一つ屋根の下でという訳にはいかなくなった。
ま、ネスティの事だ。心配は要らぬだろう。
そう思いながら俺は扉を開けた。
「あ、こんにちは! ルームメイトのテディ・ロンドです! 今日からよろしく!……って!?」
そこには既に別の生徒がおり、俺に対しそんな挨拶をする。
しかも何やら、俺を見た瞬間表情が凍り付いた。
「るーむめいと? 何だそれは?」
「あ……あぁ……!! お前……!!」
男の発言の意味が分からず疑問を口にする俺だが、どうやら男の方はそれどころでは無く何やら動揺と混乱が体の所作から見て取れる。
「……ん? というかお前どっか見た事あるな……?」
俺は目の前の男の顔に既視感を覚えた。
目を細め、よく男の顔を覗き込もうとすると堪らず男が声を上げる。
「お前覚えてないのかよ!? 第一試験の時、お前に言われてニルト・ヒューグの説明を強要された男だよ!」
「おぉ!! そうだそうだ!! どっかで見た顔だと思えばお前『ゾロ目』ではないか!!」
「ゾロ目って言うなぁ!? 結構気にしてるんだよこっちは!! 俺の名前はテディ!! さっき言っただろ!! ていうか俺のルームメイトってお前かよぉ……!! 最悪だぁ!!」
テディは頭を抱え、膝を床に付けながら分かりやすく絶望した。
「おいテディとやら、るーむめいととは何だ?」
「知らないのかよ! シュヴァリア勇者学院の寮は同じクラスの奴と二人一部屋なんだよ。書類に書いてあったろ!!」
「そんな煩はしいもの見ておらん!」
「あぁそうですか……」
俺の堂々たる物言いに、何故か意気消沈したようにテディは倒れた。
「あぁ……案内には誰とルームメイトって書いてなかったからなぁ……。コイツ以外なら誰でもいいやって思ってたのに……あぁ、何で俺こんなに運が悪いんだ……?」
「ガハハハハハハハ!! 何を言うか!! むしろ誇りに思うが良い!! お前はこの俺と共に暮らす栄えある栄誉を掴んだのだぞ!!」
「すごいなぁお前のそのポジティブ思考!?」
俺の美徳に感動したテディは目を見開きながら叫ぶ。
「ふむ……。しかしまさか二人で一部屋とはな……、この俺に対しなんたる扱い。俺はつい数日前まで一部屋を一人で占拠していた男だぞ……って……」
言いながら俺は部屋を見回す。
そしてある事実に気付いた。
単刀直入に言おう。
この部屋は二人で使おうとも俺の寝ていた部屋よりも大きく、内装も豪華だのだ。
……。
何ともやるせない気持ちを抱えながら、俺はこの部屋を受け入れた。
◇
「よ、よろしくお願いします……」
「……」
イブルにテディが翻弄されている同時刻。
ゴールドクラスの女子寮ではネスティとそのルームメイトが挨拶を交わしていた。
「あ、あのー……?」
「……」
挨拶、と言っても一方的に相手の少女がしているだけでネスティは何一つ返事をしていないが。
ど、どうしよう……? 私この人と上手くやっていけるのかなぁ……?
そう不安と心配を募らせる彼女の名前はアーシャ・クレイス。
天職は『魔法剣士』、両親の期待を背負い晴れてゴールド1へ所属する事になった少女だ。
「……」
さ、さっきからずっと喋らないし……ひょ、ひょっとして私の事嫌いなんじゃ……!?
被害妄想を膨らませるアーシャ、しかし実際の所それは杞憂でありネスティは魂が抜けたようにぼーっとしているだけである。
理由は単純明快、今日から彼女は一つ屋根の下でイブルと寝るどころか夕食も別々になってしまったからだ。
自分が付き従うべき至高の主だけでなく、彼女の生命活力としても多大な貢献を果たしていたイブル。
その彼と同じ学び舎に通うとは言えこうも離れ離れになってしまった事にネスティは酷く打ちひしがれていた。
そ、そうだ……! 何かこの人の興味がありそうな事を言えば気が引けるかも!
で、でも会ったばかりの人の興味ありそうな事なんて……あ!
ネスティとの会話の糸口を探すアーシャ。
初対面の彼女は唯一の活路を見出した。
「あ、あの……さっきあなたと一緒にいた人……って」
「イブル様を知っているの?」
「わぁ!?」
それまで一度も口を開かなかったネスティが喋った事によりアーシャは驚いた
「答えて。どこで知ったの?」
平坦な口調だが、顔を近付けネスティはアーシャに詰め寄る。
「も、もう学院中で有名ですよ。入学式の時と天職検査の時で物凄く目立ってましたから……それに、あの人と一緒にいた、あなたも」
その圧に怯みながらも、アーシャはネスティの質問に答えた。
「……そう」
「……え、えーとそのイブルさんって……あなたの恋人なんですか?」
「違う。私とイブル様が……恋人、なんて……烏滸がましいにも程がある」
「じゃ、じゃあ……何なんですか?」
アーシャが恐る恐るそう聞くと、ネスティはゆっくりと口を開いた。
「家族……仕えるべき人……そして、私の……救世主です」
「きゅ、救世主……?」
「はい」
壮大な単語が飛び出した事に些か動揺するアーシャ。
だが彼女はようやく会話の糸口を手に入れたのだ。
ここで話を広げない手はない、そう思い畳みかける。
「あ、あの……私ルームメイトとして知りたいです。あなたの事!」
「私の事など知っても、何も面白くは無いと思いますが?」
「そ、そう事じゃなくて! 私、あなたと仲良くなりたいんです!」
「……?」
アーシャの言葉が理解出来なかったネスティはただただ首を傾げる。
「私の名前はアーシャです! あ、あなたの名前を教えて下さい!」
「……ネスティですが」
「ネスティさん! こ、これからよろしくお願いします!」
そう言ってアーシャは頭を下げた。
「よろしくお願いします」
それにつられるように、ネスティも頭を下げた。
イブルを話題に出した事により、先程と比べると明らかに会話が進む。
う、うーん……こ、怖い人かもしれないし……何を考えているのかよく分からないけど……少なくとも悪い人じゃないと思う……。
まだ少ししか会話をしていない。
だが、ようやく口を開き発した言葉……そして一連の所作からアーシャはそう判断した。
こうして、イブルとネスティ……二人はそれぞれのルームメイトと親睦を育んでいく事となった。
シュヴァリア勇者学院内の敷地にあるシルバークラスの男性寮、その中の一室を前に俺はそんな声を上げる。
男女別の上にクラス別という事なので必然的に俺とネスティはこれから夜は一つ屋根の下でという訳にはいかなくなった。
ま、ネスティの事だ。心配は要らぬだろう。
そう思いながら俺は扉を開けた。
「あ、こんにちは! ルームメイトのテディ・ロンドです! 今日からよろしく!……って!?」
そこには既に別の生徒がおり、俺に対しそんな挨拶をする。
しかも何やら、俺を見た瞬間表情が凍り付いた。
「るーむめいと? 何だそれは?」
「あ……あぁ……!! お前……!!」
男の発言の意味が分からず疑問を口にする俺だが、どうやら男の方はそれどころでは無く何やら動揺と混乱が体の所作から見て取れる。
「……ん? というかお前どっか見た事あるな……?」
俺は目の前の男の顔に既視感を覚えた。
目を細め、よく男の顔を覗き込もうとすると堪らず男が声を上げる。
「お前覚えてないのかよ!? 第一試験の時、お前に言われてニルト・ヒューグの説明を強要された男だよ!」
「おぉ!! そうだそうだ!! どっかで見た顔だと思えばお前『ゾロ目』ではないか!!」
「ゾロ目って言うなぁ!? 結構気にしてるんだよこっちは!! 俺の名前はテディ!! さっき言っただろ!! ていうか俺のルームメイトってお前かよぉ……!! 最悪だぁ!!」
テディは頭を抱え、膝を床に付けながら分かりやすく絶望した。
「おいテディとやら、るーむめいととは何だ?」
「知らないのかよ! シュヴァリア勇者学院の寮は同じクラスの奴と二人一部屋なんだよ。書類に書いてあったろ!!」
「そんな煩はしいもの見ておらん!」
「あぁそうですか……」
俺の堂々たる物言いに、何故か意気消沈したようにテディは倒れた。
「あぁ……案内には誰とルームメイトって書いてなかったからなぁ……。コイツ以外なら誰でもいいやって思ってたのに……あぁ、何で俺こんなに運が悪いんだ……?」
「ガハハハハハハハ!! 何を言うか!! むしろ誇りに思うが良い!! お前はこの俺と共に暮らす栄えある栄誉を掴んだのだぞ!!」
「すごいなぁお前のそのポジティブ思考!?」
俺の美徳に感動したテディは目を見開きながら叫ぶ。
「ふむ……。しかしまさか二人で一部屋とはな……、この俺に対しなんたる扱い。俺はつい数日前まで一部屋を一人で占拠していた男だぞ……って……」
言いながら俺は部屋を見回す。
そしてある事実に気付いた。
単刀直入に言おう。
この部屋は二人で使おうとも俺の寝ていた部屋よりも大きく、内装も豪華だのだ。
……。
何ともやるせない気持ちを抱えながら、俺はこの部屋を受け入れた。
◇
「よ、よろしくお願いします……」
「……」
イブルにテディが翻弄されている同時刻。
ゴールドクラスの女子寮ではネスティとそのルームメイトが挨拶を交わしていた。
「あ、あのー……?」
「……」
挨拶、と言っても一方的に相手の少女がしているだけでネスティは何一つ返事をしていないが。
ど、どうしよう……? 私この人と上手くやっていけるのかなぁ……?
そう不安と心配を募らせる彼女の名前はアーシャ・クレイス。
天職は『魔法剣士』、両親の期待を背負い晴れてゴールド1へ所属する事になった少女だ。
「……」
さ、さっきからずっと喋らないし……ひょ、ひょっとして私の事嫌いなんじゃ……!?
被害妄想を膨らませるアーシャ、しかし実際の所それは杞憂でありネスティは魂が抜けたようにぼーっとしているだけである。
理由は単純明快、今日から彼女は一つ屋根の下でイブルと寝るどころか夕食も別々になってしまったからだ。
自分が付き従うべき至高の主だけでなく、彼女の生命活力としても多大な貢献を果たしていたイブル。
その彼と同じ学び舎に通うとは言えこうも離れ離れになってしまった事にネスティは酷く打ちひしがれていた。
そ、そうだ……! 何かこの人の興味がありそうな事を言えば気が引けるかも!
で、でも会ったばかりの人の興味ありそうな事なんて……あ!
ネスティとの会話の糸口を探すアーシャ。
初対面の彼女は唯一の活路を見出した。
「あ、あの……さっきあなたと一緒にいた人……って」
「イブル様を知っているの?」
「わぁ!?」
それまで一度も口を開かなかったネスティが喋った事によりアーシャは驚いた
「答えて。どこで知ったの?」
平坦な口調だが、顔を近付けネスティはアーシャに詰め寄る。
「も、もう学院中で有名ですよ。入学式の時と天職検査の時で物凄く目立ってましたから……それに、あの人と一緒にいた、あなたも」
その圧に怯みながらも、アーシャはネスティの質問に答えた。
「……そう」
「……え、えーとそのイブルさんって……あなたの恋人なんですか?」
「違う。私とイブル様が……恋人、なんて……烏滸がましいにも程がある」
「じゃ、じゃあ……何なんですか?」
アーシャが恐る恐るそう聞くと、ネスティはゆっくりと口を開いた。
「家族……仕えるべき人……そして、私の……救世主です」
「きゅ、救世主……?」
「はい」
壮大な単語が飛び出した事に些か動揺するアーシャ。
だが彼女はようやく会話の糸口を手に入れたのだ。
ここで話を広げない手はない、そう思い畳みかける。
「あ、あの……私ルームメイトとして知りたいです。あなたの事!」
「私の事など知っても、何も面白くは無いと思いますが?」
「そ、そう事じゃなくて! 私、あなたと仲良くなりたいんです!」
「……?」
アーシャの言葉が理解出来なかったネスティはただただ首を傾げる。
「私の名前はアーシャです! あ、あなたの名前を教えて下さい!」
「……ネスティですが」
「ネスティさん! こ、これからよろしくお願いします!」
そう言ってアーシャは頭を下げた。
「よろしくお願いします」
それにつられるように、ネスティも頭を下げた。
イブルを話題に出した事により、先程と比べると明らかに会話が進む。
う、うーん……こ、怖い人かもしれないし……何を考えているのかよく分からないけど……少なくとも悪い人じゃないと思う……。
まだ少ししか会話をしていない。
だが、ようやく口を開き発した言葉……そして一連の所作からアーシャはそう判断した。
こうして、イブルとネスティ……二人はそれぞれのルームメイトと親睦を育んでいく事となった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
落ちこぼれの半龍娘
乃南羽緒
ファンタジー
龍神の父と人間の母をもついまどきの女の子、天沢水緒。
古の世に倣い、15歳を成人とする龍神の掟にしたがって、水緒は龍のはみ出しもの──野良龍にならぬよう、修行をすることに。
動物眷属のウサギ、オオカミ、サル、タヌキ、使役龍の阿龍吽龍とともに、水緒が龍として、人として成長していく青春物語。
そのなかで蠢く何者かの思惑に、水緒は翻弄されていく。
和風現代ファンタジー×ラブコメ物語。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる