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The adult is sly, and pretends to be gentle

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 カウチに寝そべって行儀悪く粉のついた親指をなめていると、にわかに階下が騒がしくなった。

 ぎくりと首を竦め、モモセは耳を立てる。気配を研ぎ澄ますと、巨大なベゼルの流れを感じる。「旦那様」と誰かが呼ぶ。ウルドを。

 思考が急激に明るくなった。

 モモセは慌てて起き上がり、カウチの弾性と滑らかさに脚を取られてひっくり返った。「ふぎゃ!」

 尻尾を踏んづけてしまい、涙目になる。

「これだから高級品はあ!」

 理不尽にモモセは八つ当たりした。

 ああ、ああ、これこそベゼルを修める意味があろうものだ。早急にこの尻尾を消せるようにならなければならない!

 モモセはごろりと転がって俯せに体勢を戻し、尻を掲げて痛む尻尾の付け根を撫でる。

「あー……痛ったぁ……」

 モモセが呻いていると、寝台の右側にある扉が開いた。

「帰っ――――」

 ウルドは扉から顔を覗かせ、不自然に声を途切れさせる。

 途端に伏せた耳が跳ね、モモセはウルドに顔を向けた。視線が絡む。暗がりにあっても、夜目の効くモモセは男がゆったりと笑ったのが分かった。「随分な格好だな」

 零れんばかりに見開かれた黒々とした瞳から、ぽろりとひとつ涙が落ちる。沈黙、のちにモモセは自分の今の体勢に思い至って、慌てて居住まいを正した。何しろ着ているのは胴衣一枚で、その下は裸である。つまりいろいろ丸出しだったわけである。家主の前でこれはあんまりだ。

「あの、あの、これは……っ、……ごめんなさい……」

 説明すべきことは他にもあるのに、脳の許容量を超えてしまって謝罪しか出てこない。まずは無礼を謝らなければ、と思ったのだ。

 真っ赤になって俯き、モモセは縮こまっている。ウルドは足早に仔ども目の前まで歩いてきて、伏せた顎を掬い上げた。「モモセ、」

 モモセはびくりと震えた。触れられたこと、低められた男の声、そのどちらの影響だろう。

「何に謝られているかわからないな」

 するりと背中に大きな手が回る。ぐっと胸元に引き寄せられ、下半身をカウチに残したままウルドに凭れるような形になる。不安定な体勢にウルドの白いカンドゥーラにしがみつかざるを得なくなった。彼の被っているクーフィーヤがモモセを覆うように垂れてくる。モモセは上擦りながら、言い訳がましく呟いた。

「……えっと、あの、こけたんです、それで、尻尾が、痛くて……」
「ああ、なるほど。それで」

 ウルドは得心が言ったように頷いた。「もう痛くないのか?」「まあ、ほとんど……」「俺は、てっきり誘われているのかと思ったな」

 今度こそ顔から火を噴く心地がして、モモセはウルドを突き放すように五指に力を込めた。「違います! そんなことしない! おれは雄なんだから!」

「男の相手はしないって?」

 ウルドは服の上からモモセの尻を揉み、裾を捲りモモセの二尾へと指を這わせた。二股になっている個所を擦り上げる。「ひぁあ!」

 高い悲鳴を上げ、モモセはウルドの白にまた深い皺を作る羽目になる。ウルドは執拗にモモセの弱いところを弄り、モモセの躯を震わせた。

 甘えるように、仔どもは男の腹に鼻先を擦りつけている。躯が熱い、助けてほしい。喉がひっきりなしに鳴り、何かを欲して咥内に唾液がたまった。

「ひぃ……んっ」

「ふは、いい声で啼く。本当にお前は可愛い。大丈夫、お前なら立派な雌になれるよ」

「うれ……っ、しくな……ぁっ!」「そう? 残念だ」

 二尾をまとめて撫でるのを最後に、ウルドの手はあっさり離れていった。モモセは身体を起こし、ぺたんとカウチに座り込む。「うぁ、」

 垂れてきた涎を慌てて拭おうとしていると、その手を押さえられウルドの顔が近づいてくる。逸らす頬も押さえられ、当たり前のような顔をしてモモセの唇を食む。歯列をこじ開け、舌を引き出され、唾液を啜られる。

「んん、ん……っ」

 どうして、とモモセは思う。
 ごくん、と男らしく太い喉が上下する。

 ウルドは確かめるように自身のくちびるを舐め、足元にいくつも置かれた皿を見下ろした。「……甘いな、何か食べたか?」「はい……」

 勝手に気まずくなりながら、モモセは頷いた。「いいことだ、にしても全然減ってないな。もっと食え、お前はやせ過ぎだ、抱き心地が悪い」

 こともなげに言われた台詞に、ある種の予感がモモセを支配する。それをそのままにしておけなかったせいで、モモセはそれを熟考する間もなく口にする。すべきだった。是と言われたときにすべき反応をモモセは持ち合わせていなかったのだから。

「……あなたは、おれにそういうことがしたいんですか? おれが、獣で、雄でも? 不可触民と分かっていても?」

 あえて獣を好むものも、男娼を好むものもいる。けれどウルドはそうではないと、モモセはどうしてだか思っていた。

 男は一瞬だけ真顔になり、次に向けられたのは本心を隠すような華やかな笑みだった。

「やぶさかじゃないね、お前が望むなら。お前はとても愛らしいし、」

「お、れ……?」

 モモセは困惑して瞬きした。

「そう、お前。自分で言うのもなんだが、俺はいい男だぞ? 強い男は好きだろう、モモセ。獣としても、夜も、満足させてやれる。幸いにも俺のモノは奥方たちに好評でね」

 笑顔で両手を広げられ、モモセは顔を真っ赤にして頬を引き攣らせた。

「おっ、お相手がいるならどうぞそちらで! おれは結構です!」

 残念だ、と大して残念でもなさそうな顔でウルドは笑う。モモセで遊ぶときのウルドの雰囲気はすきではなかったので、ほっとしてモモセも肩の力を抜く。「気が向いたら言ってくれ」「向きません!」「はいはい。――ちょっと待ってろ」

 ウルドはくちびるに笑みを残したまま踵を返し、外へ出る。そして、すぐに何かを手にして戻ってきた。

「まあ、取りあえず、着替えな」
「ぅあ、」

 とりなすように言ったウルドは、そうしてモモセの頭の上に白い布を被せた。とはいえ、それが布に見えていただけで、実際は服だったのだが。

 それはモモセが現在着ているものと似た作りで、被り物が付いている点と、その縁と裾の部分に濃い青の縦線が入っている点だけが違いとして目立つくらいだった。その他はいたって平凡な子ども服。獣の特徴を隠せない年齢の仔どもが着る、胴衣である。この形だと尻尾が下から出せるため、余計な気を回さなくて済むのだった。身体に当ててみないことには確かではないが、丈は尻が隠れる程度か、それより長い。尻尾の問題もあるため、尻が隠れる長さであろうことははっきりしている。

 そして尻尾を出すための切れ込みが入った膝丈のズボン。こちらは少し珍しい。子どもは基本的にゆったりとした長めの衣装だけなのが獣種の通例で、今のモモセと同様、下肢にはなにも身につけないことが多い。

 受け取ってから、モモセは何度か目を瞬かせた。それは焦りの比率の高い戸惑いからだった。そのせいで尾を引いていた恥ずかしさはいつの間にか消えていた。

「え、もしかして、今――から?」

 今から行くのか、そういう意味だった。そんなに急がなくても、という意味だった。早く、と思っていたのに、それが予告なく現れると、つい持ち前の気弱さが顔を覗かせるのだった。
 後から反芻してこの台詞は今から着替えるのか、とも取れていたのだなと思ったのだが、ウルドは的確にモモセの意図を汲み取っていた。

「お前が明日のほうがいいなら、別にそれでも構わんが」

 先回りして他の可能性を提示してくるあたり、ウルドは気づかいが出来る男だった。

「お前がいいならさっきの続きでもな」

「……ご遠慮申し上げます」

 それが冗談だとモモセはもう分かっている。男は、モモセとそういうことをするつもりはない。

 モモセは窓の外を見た。日は高い。鐘の音はまだ聞いていないから、昼時にはなっていないはずだ。

 この国では一日に五回、神殿が鐘を鳴らす。一日は二十四に区分されており、便宜上前十二時間を朝、中の六時間を昼、後の六時間を夜と呼ぶ。鐘が鳴るのは朝の五つ時、朝の九つ時、昼時、昼の五つ時、夜の三つ時だ。時を計る術を持たない一般民衆はその時以外を知らない。神殿や各役所などには時計と呼ばれるものがあるらしいが、生憎モモセは見たことがなかった。もしかしたらウルドも持っているのかもしれない。

「で、どうする?」
「いまから、で」

 まだ昼にもなっていないのだったら、時間は十分にある。ウルドも忙しいと言っていたし、これ以上モモセのために休暇を取らせるのもよくない。退屈も、これ以上は勘弁だ。

「んじゃ着替えな。俺も着替えてくるから。皺になった服でまた出かけるわけにもな」

 そう言い残してウルドが消えたのは、窓際の部屋だった。

 そこは衣装部屋になっている。そちらの壁には扉がみっつあって、窓際から先の衣装部屋、浴室、礼拝部屋だった。

 モモセはわずかウルドが入っていった扉を見つめ、それからおもむろに服に手を掛けた。素早く脱いで、素早く着る。モモセは素肌を晒した状態でいるのが一等に嫌いだ。下半身はそう人と触れ合う箇所でもないのでそこまででもないが、上半身には逆に過敏だった。とはいえ、全身ウルドに触れられることが増えたので、もとの襤褸で全身を守っていたころに戻りたい、と切実に呟くこともしばしばだったのだが。

 獣の耳にも対応しているのか、ゆったりとした大きなフードまできちんと被り、モモセは脱いだものを両手に抱えて男を待っていた。

 手持ち無沙汰になったモモセはまた視線を窓の外に投げる。

 この窓も、モモセは好きになれない。ほとんどは透かし彫りになっているとはいえ、広く開いた中央部も十分な大きさがある。外には一段二段と低い日干し煉瓦の似通った屋根屋根が広がっていて、そちらからこちらを覗くことはできないが、常に見られているような気がするのだ。要するにモモセは解放感のある広い空間が嫌いなのである。

 その解放感を軽減させるために、数日前までのモモセは大量の襤褸を身体に巻きつけていたのに、今着ているのは薄い服一枚だ。しかしこれもモモセに与えられるには不相応なのだろうから不満は喉元に留めておいたが。

 広い場所でこれだけなのは嫌だな、モモセは頼りなくひとりごち、肩を縮めて寝台の柱と壁の隙間に嵌まった。先ほどのように大胆にカウチではしゃぐ気にはもうなれないし、そのせいで火傷をするのはもっと嫌だった。

 ウルドといるときには彼の方に神経の全てが向かうため気にならないが、ひとりでは意識が内面に向く分先ほどの痴態がいたたまれなくて仕方がない。ウルドにとっては大したことのないお遊びに過ぎなくても、不可触民に構いすぎるのはこれっきりにさせなくてはならない。

「モモセ、」

 ふっと影が落ちてきて、引き摺られるようにモモセは顔を上げた。

 そんなところに三角座りになっているせいだろうか、呆れたような顔をしてウルドはモモセを見下ろしていた。初対面のときに見たきりの黒い軍服をきっちりと着こなしている。軍が採用している軍服はこの国の民族的には見慣れないものが採用されていたが、引き締まった身体にぴったりと合うそれは男にとてもよく似合っていた。被ったクーフィーヤの純白は、そんな男の美しさと男らしさを一層引き立てている。

 これで不可触の仔どもにかまけてさえいなければ完璧な男ぶりなのに、それだけが最大で見逃しがたい欠点である。

 そんなところで何してる、などと野暮なことを彼は口にしなかった。ただ揶揄するのに似た笑みを浮かべ、ごく自然な動作でモモセを立ち上がらせると、手を引いた。

「行くぞ」

 その手の感触にびくつき、あからさまに払ってしまう。もう幾度となく繰り返した。先ほどのこともあって、いつもより強くなってしまったかもしれない。ウルドは一瞬動作を止め、胸ポケットから黒い手袋を取り出した。

「まったく、さっき俺たちが何をしていたか、覚えているのか?」

 覚えているからこうしているのだ、とは言えない。

 ウルドは手袋を嵌め、先程よりも強い力でモモセの手を握る。

「妥協策」

 モモセが声を上げる前に、有無を言わさぬ声音でもってウルドは言った。

「俺はひとつ譲ったぞ。お前が以前言ったようにな。まあ、今更だ、完全にな。なのにお前は駄々をこねるのか?」

 ――駄々じゃない。言い返そうとしたのに、出来なかった。してくれるなとウルドが、言わないくせに、願うから。

 そもそも手など繋ぐ必要はないのだ。ウルドの台詞は繋ぐことが当然の上で成り立っているから、根本からしておかしい。こう言われてしまうと自分の方がわがままを言っているような気持ちになるから不思議だった。

 最初に素手で握ったのは、きっと計算だったのだろう。そこから手袋をすることでウルドは譲ったのだと主張し、さもモモセが悪いと言わんばかりに批難する権利を得る。実際モモセはウルドの巧みな策略に乗せられ、離してくれと訴えることができなくなっていた。

 ウルドのこんなところが嫌だった。そしてそれに対してわずかばかり安堵する、そんな自分がもっと嫌だった。

 先ほど決心したばかりじゃないか? それなのに一度軽く抵抗しただけで、許された気になって。本気で抗う気がないんだろう――。

 ウルドに触れてはいけない。モモセは不可触民だから。これは絶対だ。天が定めた不文律。
 だのにモモセはウルドの体温が好きだった。拒絶するモモセに諦めずに触れてこようとする彼が、駄目だと分かっていても嬉しかった。それが気まぐれに過ぎなくても。

 きっと彼を穢す。

 そしていつか彼は気付くのだ。いいや、きっと本心ではもう気づいている。そして後悔するのだ。モモセに触れたことの愚かしさに、その浅はかさに。

 けれどそれは今じゃない、おれは望んでいない。悪いことだと分かっている。彼が勝手にしていることだと盾にして――――――、


 こうやって自身に言い訳している時点でもう、己の非を認めているも同然なのに。


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