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71.トマスとアルベール
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アルベールはトマスに身の上を話し始める。
「我が家の領地は兄二人が相続する。私はジュエリアと結婚することでフロリジアの一部の領地を手に入れる予定だったのに、二十五歳になるまで結婚を待たされた挙句、一方的な婚約破棄と約束の反故をくらって将来が真っ暗になったよ。しかも私の代わりに婚約したのが、異母弟のシベリウスだった。あいつは卑しい出自のくせに、すでに領地も爵位も持っている」
「アルベール様はシベリウスの兄なのですか?」
「兄と言っても母違いだ。私は正統な血筋で、あいつは父が遊びで手を出した使用人との間に生まれた子供。あいつと兄弟と呼ばれるのは中々の不快だよ」
「兄弟と呼ばれることが不快ですか……」
トマスは不快と言われたシベリウスの姿が頭にパッと浮かんだ。
(確かにアイツは何かにつけて突っかかってきて不快だな。
……でも……
半分でもいいから、血の繋がった兄弟がいるというのはやはり憧れる……。
もしもそれがシベリウスなら……
そこまで悪くないんじゃないか?
あの男は尊敬できる部分も沢山あるし、アイツとの口論は……
意外と楽しかった)
トマスはいつの間にか顔がニヤつき出していた。
(兄弟喧嘩というものは、ひょっとしたらあんな感じなのかもしれない……)
そしてつい思い出し笑いをしてしまう。慌てて手で口元を隠し、顔を軽く下に向けると、その様子を見ていたアルベールは、自分の伝えたシベリウスと兄弟と呼ばれる事に不快だという気持ちを理解してくれたのだと勘違いし、機嫌を良くした。
「そうだろ、笑えるだろ。セルマ寡妃もとんでもない契約書を突き付けてきておいて、あっさり私を捨てた。私も見くびられたものだ……。それで、当初の私の計画では、セルマ寡妃の唯一の愛娘であるミアをたぶらかして妊娠させ、ミアの不貞でフロリジアとヴェルタ国の間に亀裂を走らせることだったが、予想外の方向に進んでくから、軌道修正が必要になった」
「セルマがミアに愛情がなかったのと、サイオン様がお腹の子供の父親を名乗り出たからでしょうか?」
「そうなんだよ。セルマ寡妃は私の想像以上に正気じゃなかった。だが、サイオン卿がお腹の子の父と名乗り出て、計算外の大打撃をあの女にお見舞いできたし、もっと良い計画に練り直すことが出来た。まさか、セルマ寡妃が娘の婚約者にしたサイオン卿に恋をしていたんなんて、思ってもみなかったよ」
「セルマ寡妃は打ちのめされて国に帰ったのだし、復讐完了でいいのでは?」
「あの女が国で大人しくしてるわけないだろ」
「それもそうですね。私もセルマ寡妃には二度とサイオン様に近づいて欲しくないので、何か手を打つべきかとは思います」
「ほら、我々は利害が概ね一致している。私は結局領地を得ていないし、シベリウスが私より地位が高いのも鼻につく。そこでだ、セルマ寡妃の準備していた爆薬を使わせてもらおうと思うんだ」
トマスは爆薬の言葉に反応し、アルベールを鋭く睨む。
「まさかクジラの?」
「正解。やはり爆薬を作ったマーレ族には話が早い。君もマーレ族だと陛下から聞いたよ」
トマスは目を細めて隣に座るヴェルタ国王を一瞥した。ヴェルタ国王はトマスの意味ありげな視線など気にも留めず、彼の腰を節度を越えた手つきでさすって楽しんでいる。
トマスは視線をアルベールに戻した。
「マーレ族という民族名を、ソマ王国の国民ですら、すでに覚えている者も少ないのに、他国の貴方がよく知っていますね」
「実は我が家は私がジュエリアと婚約した頃からセルマ寡妃に爆薬作りを手伝わされてる。それで、セルマ寡妃からマーレ族の歴史と爆薬の関係を教わったよ。それに私自身、かつてマーレ族の人間と文通をしていたし」
トマスは急に胸騒ぎがしてきた。
「……文……通?」
「そう。我々ではどうしても上手く行かない爆薬を完成させるため、マーレ族を大陸におびき寄せて作らせようと思ったんだ。私がセルマ寡妃から教えて貰ったマーレ語で手紙を書き、伝書鳩で黒妖犬島に送っていたことがある。内容にはこちらでの先進的な生活の話や、新しい世界への甘い誘惑を書きとめた。まんまと一人ひっかかって、手紙のやり取りが出来たんだ。そして大陸に来るよう誘った。相手は来ると返事を寄こしたが、まあ、結局約束の場所にそいつは現れず、手紙のやり取りも途絶えたから、罠だと気づかれたんだと思う」
トマスは身体が急に重苦しくなり、動悸を感じ始める。二人に自分の異変に気付かれないよう、必死に取り繕った。
「そう、それでマーレ族の名を知っているのですね……」
「帝都でもないローゼンに、我が家がタウンハウスを有してるのは、その件で定期的に訪れないといけないからだよ。そして私は、ヴェルタ国王もセルマ寡妃から知らされていない、ローゼンのどこを通れば製造場所に辿り着くかも知っている。しかしだ、その爆薬は完成品とはいえない。恐らく、マーレ族の調合方法ではないからだろう。そこで、君に協力してもらいたい」
「……それを完成させて、何に使うんですか?」
「戦争に決まってるだろ? もちろん、爆薬を使うのはセルマ寡妃だ。そう見せかける。実際、セルマ寡妃がローゼンに爆薬製造施設を作ったんだし、爆薬の存在を餌にヴェルタ国王に協力を仰いでいる。何の不自然もなくあの女に責任をすべて押し付けられる。ジュエリア、シベリウスのフロリジア公国と、セルマ寡妃のソマ王国に、互いに潰し合って消えて貰うんだよ。ヴェルタ王国はほんの少し後押しするだけ」
「ああ、だから話に乗るんですね、陛下?」
トマスはまたちらりとヴェルタ国王を見る。ヴェルタ国王は楽しそうに笑っていた。
「爆薬の在り処と製造方法がわかれば正直セルマは用済みだ。それにフロリジアだけでなく、資源豊かなソマも手に入るのはなかなか魅力的な話だろ」
「成功したら、ソマ王国もフロリジア公国もヴェルタ王国に属する。フロリジアの君主はミアの伴侶となる私がなる予定だ」
「……へぇ……なるほど」
トマスはしばらく黙り込み、考えていた。
「いいでしょう。それで、クジラと未完成の爆薬はどこに?」
「我が家の領地は兄二人が相続する。私はジュエリアと結婚することでフロリジアの一部の領地を手に入れる予定だったのに、二十五歳になるまで結婚を待たされた挙句、一方的な婚約破棄と約束の反故をくらって将来が真っ暗になったよ。しかも私の代わりに婚約したのが、異母弟のシベリウスだった。あいつは卑しい出自のくせに、すでに領地も爵位も持っている」
「アルベール様はシベリウスの兄なのですか?」
「兄と言っても母違いだ。私は正統な血筋で、あいつは父が遊びで手を出した使用人との間に生まれた子供。あいつと兄弟と呼ばれるのは中々の不快だよ」
「兄弟と呼ばれることが不快ですか……」
トマスは不快と言われたシベリウスの姿が頭にパッと浮かんだ。
(確かにアイツは何かにつけて突っかかってきて不快だな。
……でも……
半分でもいいから、血の繋がった兄弟がいるというのはやはり憧れる……。
もしもそれがシベリウスなら……
そこまで悪くないんじゃないか?
あの男は尊敬できる部分も沢山あるし、アイツとの口論は……
意外と楽しかった)
トマスはいつの間にか顔がニヤつき出していた。
(兄弟喧嘩というものは、ひょっとしたらあんな感じなのかもしれない……)
そしてつい思い出し笑いをしてしまう。慌てて手で口元を隠し、顔を軽く下に向けると、その様子を見ていたアルベールは、自分の伝えたシベリウスと兄弟と呼ばれる事に不快だという気持ちを理解してくれたのだと勘違いし、機嫌を良くした。
「そうだろ、笑えるだろ。セルマ寡妃もとんでもない契約書を突き付けてきておいて、あっさり私を捨てた。私も見くびられたものだ……。それで、当初の私の計画では、セルマ寡妃の唯一の愛娘であるミアをたぶらかして妊娠させ、ミアの不貞でフロリジアとヴェルタ国の間に亀裂を走らせることだったが、予想外の方向に進んでくから、軌道修正が必要になった」
「セルマがミアに愛情がなかったのと、サイオン様がお腹の子供の父親を名乗り出たからでしょうか?」
「そうなんだよ。セルマ寡妃は私の想像以上に正気じゃなかった。だが、サイオン卿がお腹の子の父と名乗り出て、計算外の大打撃をあの女にお見舞いできたし、もっと良い計画に練り直すことが出来た。まさか、セルマ寡妃が娘の婚約者にしたサイオン卿に恋をしていたんなんて、思ってもみなかったよ」
「セルマ寡妃は打ちのめされて国に帰ったのだし、復讐完了でいいのでは?」
「あの女が国で大人しくしてるわけないだろ」
「それもそうですね。私もセルマ寡妃には二度とサイオン様に近づいて欲しくないので、何か手を打つべきかとは思います」
「ほら、我々は利害が概ね一致している。私は結局領地を得ていないし、シベリウスが私より地位が高いのも鼻につく。そこでだ、セルマ寡妃の準備していた爆薬を使わせてもらおうと思うんだ」
トマスは爆薬の言葉に反応し、アルベールを鋭く睨む。
「まさかクジラの?」
「正解。やはり爆薬を作ったマーレ族には話が早い。君もマーレ族だと陛下から聞いたよ」
トマスは目を細めて隣に座るヴェルタ国王を一瞥した。ヴェルタ国王はトマスの意味ありげな視線など気にも留めず、彼の腰を節度を越えた手つきでさすって楽しんでいる。
トマスは視線をアルベールに戻した。
「マーレ族という民族名を、ソマ王国の国民ですら、すでに覚えている者も少ないのに、他国の貴方がよく知っていますね」
「実は我が家は私がジュエリアと婚約した頃からセルマ寡妃に爆薬作りを手伝わされてる。それで、セルマ寡妃からマーレ族の歴史と爆薬の関係を教わったよ。それに私自身、かつてマーレ族の人間と文通をしていたし」
トマスは急に胸騒ぎがしてきた。
「……文……通?」
「そう。我々ではどうしても上手く行かない爆薬を完成させるため、マーレ族を大陸におびき寄せて作らせようと思ったんだ。私がセルマ寡妃から教えて貰ったマーレ語で手紙を書き、伝書鳩で黒妖犬島に送っていたことがある。内容にはこちらでの先進的な生活の話や、新しい世界への甘い誘惑を書きとめた。まんまと一人ひっかかって、手紙のやり取りが出来たんだ。そして大陸に来るよう誘った。相手は来ると返事を寄こしたが、まあ、結局約束の場所にそいつは現れず、手紙のやり取りも途絶えたから、罠だと気づかれたんだと思う」
トマスは身体が急に重苦しくなり、動悸を感じ始める。二人に自分の異変に気付かれないよう、必死に取り繕った。
「そう、それでマーレ族の名を知っているのですね……」
「帝都でもないローゼンに、我が家がタウンハウスを有してるのは、その件で定期的に訪れないといけないからだよ。そして私は、ヴェルタ国王もセルマ寡妃から知らされていない、ローゼンのどこを通れば製造場所に辿り着くかも知っている。しかしだ、その爆薬は完成品とはいえない。恐らく、マーレ族の調合方法ではないからだろう。そこで、君に協力してもらいたい」
「……それを完成させて、何に使うんですか?」
「戦争に決まってるだろ? もちろん、爆薬を使うのはセルマ寡妃だ。そう見せかける。実際、セルマ寡妃がローゼンに爆薬製造施設を作ったんだし、爆薬の存在を餌にヴェルタ国王に協力を仰いでいる。何の不自然もなくあの女に責任をすべて押し付けられる。ジュエリア、シベリウスのフロリジア公国と、セルマ寡妃のソマ王国に、互いに潰し合って消えて貰うんだよ。ヴェルタ王国はほんの少し後押しするだけ」
「ああ、だから話に乗るんですね、陛下?」
トマスはまたちらりとヴェルタ国王を見る。ヴェルタ国王は楽しそうに笑っていた。
「爆薬の在り処と製造方法がわかれば正直セルマは用済みだ。それにフロリジアだけでなく、資源豊かなソマも手に入るのはなかなか魅力的な話だろ」
「成功したら、ソマ王国もフロリジア公国もヴェルタ王国に属する。フロリジアの君主はミアの伴侶となる私がなる予定だ」
「……へぇ……なるほど」
トマスはしばらく黙り込み、考えていた。
「いいでしょう。それで、クジラと未完成の爆薬はどこに?」
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