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41. 公開処刑
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大観衆が処刑台を囲むように集まっており、断頭台の後方に設置された貴族席にはジュエリア達が座っていた。隣を見れば、昨日よりも顔色の優れないミアが座っている。二人の継承者候補の後ろには、婚約者であるシベリウスとサイオンが立っていた。
「ミア……大丈夫?」
ジュエリアがミアに声を掛けると、ミアは鬱陶しそうに手で払う。
「……放っておいて……うぶっ……」
ミアはハンカチを口元に当て、苦しそうにした。
ジュエリアは視線を断頭台に向ける。大きな刃は鏡のように磨きこまれており、太陽の光りでキラリと光る。まだ罪人は到着していないが、この景色がすでに妊婦のミアの身体に障る気がした。
「ミア、無理はしないで。私が刑の執行許可を下せばいいのだから、屋敷に戻って休んで」
ジュエリアの言葉を聞いたサイオンがミアの肩に手を乗せる。
「ミア、私も今の君の状態で処刑など見せたくない。ジュエリアもこう言ってくれてるのだから、一緒に部屋に戻ろう」
「サイオン卿……う゛っ……それじゃあ、これはジュエリアに任せて——」
「なりませんよ」
ミアが席を立ち上がろうとした瞬間、セルマ寡妃が貴族席に登壇してきて、ミアとサイオンを止めた。
「こんな大観衆の前でジュエリア一人が執行許可を下したら、彼女が新しいフロリジア公だと民に誤解させる。そもそも、立ち合いと執行許可は統治者の義務です。処刑が終わるまでこの場に居なさい」
ミアの腕を掴み、体調の優れない彼女に詰め寄るセルマ寡妃にジュエリアが苛立つ。
「お継母様、ミアの体調を悪化させる可能性があります」
「黙りなさいっ、小娘が! そもそもお前がいるからミアの人生を狂わせているのだろう」
セルマ寡妃の言葉に、ジュエリアは唖然とした。
(私がミアの人生を狂わせてる……?)
人生を狂わせているのは自分ではなくセルマ寡妃であり、彼女はジュエリア、ミア、サイオン、そして前フロリジア公と、周りの人間すべての人生を狂わせている。なのに、なぜか彼女は自覚もなく、平気で人のせいにしている。
ジュエリアが隣を見れば、ミアが今にも吐きそうにしており、サイオンが必死で背中をさすっていた。
「ううっ……うぷっ」
「ミア、大丈夫か?」
ジュエリアの中で怒りがふつふつと湧き始め、初めてセルマ寡妃を怒気を孕んだ目で睨みつけた。
——その時、地鳴りのような大歓声が響き始める。
罪人が処刑場に到着し、死刑執行人が処刑台に登ったのだ。
「貴族席の皆さま、どうぞご着席ください」
観衆の熱量を見れば、処刑を遅らせるわけにはいかず、すでに着席せざるを得ない状態になっていた。貴族席のセルマ寡妃以外の全員がしぶしぶ着席し、処刑を見守る。
罵声や慈悲を求める声で騒がしい観衆の間を、役人に連れられて罪人達が歩いており、貴族席には彼らの罪が書かれた紙が配られ始める。
ジュエリアは処刑台に登壇する者の中に、小さな子供がいることに気が付いた。
「ちょっと、待って……」
急いで手元の紙を見れば、やはりその名がある。
『ルカ 姓不明 罪状:貴族の品を窃盗』
ジュエリアは目の前を通り過ぎようとした役人を呼び止め、ルカを指差しながら尋ねた。
「あんな小さな子供、盗みを働いただけで断頭するの?」
「ジュエリア様、窃盗の中でも貴族の持ち物に手を出すのは重罪です。これを許せば、貴族屋敷はすべて狙われるようになるでしょう。特に、民の生活が苦しい時などは貴族屋敷を狙った暴動も起きかねません」
「でも、だからって、あんな幼い子まで……あの子は何を盗んだの?」
「籠です」
「籠?」
ジュエリアの心臓がドクンッと波打った。
「とても上質な籠で、貴重な山ぶどうの蔓で作られており、所々に細工までされたものでした。あの籠一つで、一つの家庭のひと月分の生活費になります」
ジュエリアは役人の話を聞きながら青ざめていく。自分が良かれと思ってルカに渡した物だ。
「ちょっと待って、それは私があの子にあげたもの……」
最初の罪人としてルカが断頭台の前に立たされ、観衆の大歓声によってジュエリアの声はかき消されてしまった。教えてくれた役人も、急いで断頭台へ向かって行く。
ジュエリアは急いで他の罪人達の罪状にも目を通す。
『ルネ・モンタナ 罪状:パン屋での常習的な窃盗』
『ダグラス・ドーン 罪状:暴行』
『カルネル・グラハム 罪状:危険的思想の流布』
これを読んだだけでは、彼らがなぜその行動を起こしたのかも、具体的にはどの様なものかもわからない。
こんな紙切れ一枚の情報で、自分はルカにあと数分で死を宣告しないといけない。
ジュエリアの額には冷や汗が出始め、手も震えている。
「ジュエル、大丈夫?」
ジュエリアの背後からシベリウスの優しい声が聞こえた。
ジュエリアは前を見据えたまま、シベリウスに震える声で返す。
「……処刑の許可を下すのが義務だなんて……」
シベリウスは一呼吸開けてから、落ち着いた声で話した。
「ジュエリア、ただ許可を下すわけではないよ。処刑に限らず、統治者は周りの意見や情報を吟味し、自分自身で状況を見極め、最終的な決断を下す。罪人の断頭という一番重い処刑を許可できるのは統治者のみ。これは、本当に必要な処罰なのかを、この国の最高権力者に最終確認しているんだ」
「最終確認……この国の最高権力者……」
「どんな決断を下せるのも、決定を覆せるのも、最高権力者だからだ、ジュエリア。その力を私欲に使うか、民のために使うかで、国の行末が大きく変わる」
ジュエリアは隣に目を向け、ミアを見つめた。
彼女もこれから行われる処刑を想像し、許可を下す重圧に震えており、悪阻も相まって唇までも色を失っていた。この様子では、このまま目の前で誰かの首が刎ねられれば、ミアは持たないかもしれない。最悪、子も流れかねない。
そして、ジュエリアはセルマ寡妃を見る。
ヴェルタとソマの二つの国の後ろ楯を持つ彼女に立ち向かうには、大きな力が必要である。対等か、それ以上から物を言える立場。
とにかく今この瞬間は、ミアを安静にさせてあげ、ルカを救うことが出来る力が欲しい。
ジュエリアは立ち上がった。
「処刑を直ちに中止しなさいっ!!」
セルマ寡妃も立ち上がり、怒声をあげる。
「何を勝手な事を!」
「私はこの国を継承する者、聖ロマニス帝国皇帝が認めた正統なフロリジア公です! この罪状だけでは、断頭するには判断しかねるっ!! 今すぐ中止し、詳しい資料を私の元まで持って来て、罪人からも言い分を聞かせなさいっ!!」
断頭を楽しみにしていた観衆からは野次が飛び始めた。その様子にセルマ寡妃はほくそ笑む。
ジュエリアは毅然とした態度で貴族席から歩き出し、処刑台へと上がって行く。
断頭台の前に立ち、観衆を正面にして彼らを見据えた。
「静まりなさいっ!!」
その覇気に、その場が嘘の様に一瞬で静まり返る。
ジュエリアは罪状の書かれた紙を腕をまっすぐ上げて掲げた。
「こんな罪、あなたたちの誰もが犯す可能性がある! これだけの内容で断頭に値するなら、皆、明日は我が身と思い過ごすのです!!」
観衆はたじろぎ始め、身に覚えのある者は顔色を悪くし始め、どよめきはじめた。
そして、誰かが突然笑い出す。
「見てみろよ、アイツ、しょんべん垂れてやがる」
ジュエリアは後ろに振り返ると、断頭台の前に立つルカが震えながら漏らしていた。恐怖と羞恥心の限界だろう。その表情はこわばり、心が壊されているのがわかる。
ジュエリアが急いでルカの元に駆け寄り、ルカを抱きしめて観衆から隠した。
その姿に、観衆はまた静まり返る。ただ、先程までの戸惑いの混じる静けさとは違う、まるでここが教会に変わったかのような、厳かな静けさだった。
「もう大丈夫よ、ルカ。もう怖くないし、恥ずかしがらなくていい。あなたはこれから、周りを見返す人間になるの。陥れられず、笑われたままじゃなく、同情されたままでもなく、強くなり、絶対幸せになるの。私が協力するから」
ジュエリアの胸元で震えるルカを、ジュエリアは抱き上げた。
この年齢の男の子にしてはだいぶ軽く、ジュエリアでも軽々と持ち上げられる。
静まり返る観衆を前に、ジュエリアはルカを抱いて、黙って処刑台を降りて行く。
そして、この日の処刑は中止となった。
「ミア……大丈夫?」
ジュエリアがミアに声を掛けると、ミアは鬱陶しそうに手で払う。
「……放っておいて……うぶっ……」
ミアはハンカチを口元に当て、苦しそうにした。
ジュエリアは視線を断頭台に向ける。大きな刃は鏡のように磨きこまれており、太陽の光りでキラリと光る。まだ罪人は到着していないが、この景色がすでに妊婦のミアの身体に障る気がした。
「ミア、無理はしないで。私が刑の執行許可を下せばいいのだから、屋敷に戻って休んで」
ジュエリアの言葉を聞いたサイオンがミアの肩に手を乗せる。
「ミア、私も今の君の状態で処刑など見せたくない。ジュエリアもこう言ってくれてるのだから、一緒に部屋に戻ろう」
「サイオン卿……う゛っ……それじゃあ、これはジュエリアに任せて——」
「なりませんよ」
ミアが席を立ち上がろうとした瞬間、セルマ寡妃が貴族席に登壇してきて、ミアとサイオンを止めた。
「こんな大観衆の前でジュエリア一人が執行許可を下したら、彼女が新しいフロリジア公だと民に誤解させる。そもそも、立ち合いと執行許可は統治者の義務です。処刑が終わるまでこの場に居なさい」
ミアの腕を掴み、体調の優れない彼女に詰め寄るセルマ寡妃にジュエリアが苛立つ。
「お継母様、ミアの体調を悪化させる可能性があります」
「黙りなさいっ、小娘が! そもそもお前がいるからミアの人生を狂わせているのだろう」
セルマ寡妃の言葉に、ジュエリアは唖然とした。
(私がミアの人生を狂わせてる……?)
人生を狂わせているのは自分ではなくセルマ寡妃であり、彼女はジュエリア、ミア、サイオン、そして前フロリジア公と、周りの人間すべての人生を狂わせている。なのに、なぜか彼女は自覚もなく、平気で人のせいにしている。
ジュエリアが隣を見れば、ミアが今にも吐きそうにしており、サイオンが必死で背中をさすっていた。
「ううっ……うぷっ」
「ミア、大丈夫か?」
ジュエリアの中で怒りがふつふつと湧き始め、初めてセルマ寡妃を怒気を孕んだ目で睨みつけた。
——その時、地鳴りのような大歓声が響き始める。
罪人が処刑場に到着し、死刑執行人が処刑台に登ったのだ。
「貴族席の皆さま、どうぞご着席ください」
観衆の熱量を見れば、処刑を遅らせるわけにはいかず、すでに着席せざるを得ない状態になっていた。貴族席のセルマ寡妃以外の全員がしぶしぶ着席し、処刑を見守る。
罵声や慈悲を求める声で騒がしい観衆の間を、役人に連れられて罪人達が歩いており、貴族席には彼らの罪が書かれた紙が配られ始める。
ジュエリアは処刑台に登壇する者の中に、小さな子供がいることに気が付いた。
「ちょっと、待って……」
急いで手元の紙を見れば、やはりその名がある。
『ルカ 姓不明 罪状:貴族の品を窃盗』
ジュエリアは目の前を通り過ぎようとした役人を呼び止め、ルカを指差しながら尋ねた。
「あんな小さな子供、盗みを働いただけで断頭するの?」
「ジュエリア様、窃盗の中でも貴族の持ち物に手を出すのは重罪です。これを許せば、貴族屋敷はすべて狙われるようになるでしょう。特に、民の生活が苦しい時などは貴族屋敷を狙った暴動も起きかねません」
「でも、だからって、あんな幼い子まで……あの子は何を盗んだの?」
「籠です」
「籠?」
ジュエリアの心臓がドクンッと波打った。
「とても上質な籠で、貴重な山ぶどうの蔓で作られており、所々に細工までされたものでした。あの籠一つで、一つの家庭のひと月分の生活費になります」
ジュエリアは役人の話を聞きながら青ざめていく。自分が良かれと思ってルカに渡した物だ。
「ちょっと待って、それは私があの子にあげたもの……」
最初の罪人としてルカが断頭台の前に立たされ、観衆の大歓声によってジュエリアの声はかき消されてしまった。教えてくれた役人も、急いで断頭台へ向かって行く。
ジュエリアは急いで他の罪人達の罪状にも目を通す。
『ルネ・モンタナ 罪状:パン屋での常習的な窃盗』
『ダグラス・ドーン 罪状:暴行』
『カルネル・グラハム 罪状:危険的思想の流布』
これを読んだだけでは、彼らがなぜその行動を起こしたのかも、具体的にはどの様なものかもわからない。
こんな紙切れ一枚の情報で、自分はルカにあと数分で死を宣告しないといけない。
ジュエリアの額には冷や汗が出始め、手も震えている。
「ジュエル、大丈夫?」
ジュエリアの背後からシベリウスの優しい声が聞こえた。
ジュエリアは前を見据えたまま、シベリウスに震える声で返す。
「……処刑の許可を下すのが義務だなんて……」
シベリウスは一呼吸開けてから、落ち着いた声で話した。
「ジュエリア、ただ許可を下すわけではないよ。処刑に限らず、統治者は周りの意見や情報を吟味し、自分自身で状況を見極め、最終的な決断を下す。罪人の断頭という一番重い処刑を許可できるのは統治者のみ。これは、本当に必要な処罰なのかを、この国の最高権力者に最終確認しているんだ」
「最終確認……この国の最高権力者……」
「どんな決断を下せるのも、決定を覆せるのも、最高権力者だからだ、ジュエリア。その力を私欲に使うか、民のために使うかで、国の行末が大きく変わる」
ジュエリアは隣に目を向け、ミアを見つめた。
彼女もこれから行われる処刑を想像し、許可を下す重圧に震えており、悪阻も相まって唇までも色を失っていた。この様子では、このまま目の前で誰かの首が刎ねられれば、ミアは持たないかもしれない。最悪、子も流れかねない。
そして、ジュエリアはセルマ寡妃を見る。
ヴェルタとソマの二つの国の後ろ楯を持つ彼女に立ち向かうには、大きな力が必要である。対等か、それ以上から物を言える立場。
とにかく今この瞬間は、ミアを安静にさせてあげ、ルカを救うことが出来る力が欲しい。
ジュエリアは立ち上がった。
「処刑を直ちに中止しなさいっ!!」
セルマ寡妃も立ち上がり、怒声をあげる。
「何を勝手な事を!」
「私はこの国を継承する者、聖ロマニス帝国皇帝が認めた正統なフロリジア公です! この罪状だけでは、断頭するには判断しかねるっ!! 今すぐ中止し、詳しい資料を私の元まで持って来て、罪人からも言い分を聞かせなさいっ!!」
断頭を楽しみにしていた観衆からは野次が飛び始めた。その様子にセルマ寡妃はほくそ笑む。
ジュエリアは毅然とした態度で貴族席から歩き出し、処刑台へと上がって行く。
断頭台の前に立ち、観衆を正面にして彼らを見据えた。
「静まりなさいっ!!」
その覇気に、その場が嘘の様に一瞬で静まり返る。
ジュエリアは罪状の書かれた紙を腕をまっすぐ上げて掲げた。
「こんな罪、あなたたちの誰もが犯す可能性がある! これだけの内容で断頭に値するなら、皆、明日は我が身と思い過ごすのです!!」
観衆はたじろぎ始め、身に覚えのある者は顔色を悪くし始め、どよめきはじめた。
そして、誰かが突然笑い出す。
「見てみろよ、アイツ、しょんべん垂れてやがる」
ジュエリアは後ろに振り返ると、断頭台の前に立つルカが震えながら漏らしていた。恐怖と羞恥心の限界だろう。その表情はこわばり、心が壊されているのがわかる。
ジュエリアが急いでルカの元に駆け寄り、ルカを抱きしめて観衆から隠した。
その姿に、観衆はまた静まり返る。ただ、先程までの戸惑いの混じる静けさとは違う、まるでここが教会に変わったかのような、厳かな静けさだった。
「もう大丈夫よ、ルカ。もう怖くないし、恥ずかしがらなくていい。あなたはこれから、周りを見返す人間になるの。陥れられず、笑われたままじゃなく、同情されたままでもなく、強くなり、絶対幸せになるの。私が協力するから」
ジュエリアの胸元で震えるルカを、ジュエリアは抱き上げた。
この年齢の男の子にしてはだいぶ軽く、ジュエリアでも軽々と持ち上げられる。
静まり返る観衆を前に、ジュエリアはルカを抱いて、黙って処刑台を降りて行く。
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