36 / 38
36. タラテの子孫、ウェリントン兄妹
しおりを挟むいつの間にか黒い影もなくなって、ブラッド様の瞳はいつもの綺麗な赤に戻っていた。
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
217
お気に入りに追加
1,403
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる