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1. 不可解な手紙
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紅葉の始まった美しい自然の中に、修理も中途半端にほころびの目立つ貴族の屋敷がぽつりとあった。
ただ、その屋敷の壁を覆うアイビーの蔦や、庭の草花は生き生きと鮮やかな色に染まって咲きほこり、ほころびた屋敷に趣きを出している。
錆びついた門を手で開ければ、かつては噴水が吹き上がっていたであろう、円形のオブジェが目の前にあり、そこをぐるりと回るようにして屋敷玄関に歩いて向かう。すでに底の薄くなったブーツが、昨晩の雨でぬかるんだ地面を踏みしめるたび、冷やりとした感触が伝わって来た。
我が家は子爵家ではあるが、貧乏だった。
何代か前の当主が、持参金もない異国の女性と恋愛結婚に走り、それが貴族社会で醜聞となって見事に社交界の爪弾きとなってから転落し続けている。
その後の当主の結婚相手は平民、成金、訳ありの貴族の娘……。
屋敷の玄関扉を開けようと手を伸ばすと、扉の方から軋んだ音を立てて開く。中から品の良い中年女性が笑顔で出迎えた。
「おかえりなさい、シルビア」
「ただいま戻りました、お母様」
赤毛の髪に白く柔らかい肌の母とは違い、私は浅黒い肌と、暗くボリュームのあるブルネットヘアだった。たまにジプシーと間違われる。どうやら何代か前の持参金もない異国のご先祖の容姿が隔世遺伝しているようだった。
ちなみに母は訳ありの貴族の娘。社交界デビューの日に、緊張のあまり酒を浴びるように飲み続け、泥酔した勢いで初対面の男と一夜を過ごしてしまった。
もちろんその醜態は瞬く間に社交界に広まり、花嫁に品格と純潔を求める貴族社会での結婚相手探しは絶望的となった。
母の両親は、だからといって娘を平民に嫁がせるのも、修道院に行かせるのも、家格を下げると嫌がった。そこで白羽の矢が立ったのが、爵位はあるが社交界にそっぽをむかれていた私の父だった。父はこんな我が家に望んで嫁いできてくれる母を大喜びで受け入れ、持参金まで手に入れた。母も、噂など気にせず自分を大切にしてくれる父を心から慕った。つまりWin Winの関係だったのだが、結婚後またもや問題が出てくる。
母は気の良い人間だが、社交界デビューの失態からもわかるように少し考えが足りない。勉強も得意ではなく、世間知らずでもあったので、母は悪気のない浪費家となった。何に支払いが必要で、何がどれだけの金額かなど考えてもいなかった。現在は持参金も底をつき、小さな領地の収入は、領地の維持費用や国家と王室への貢納でほぼ消え、我が家の経済状態は子爵家始まって以来のどん底となっている。子爵という看板があるだけで、生活は貧しい。
そして母は、生まれた時から使用人が何でもするのが当たり前の生活しかした事がなかったので、家事や料理をするのは私と、我が家のたった一人の使用人であるマーサである。
そんなわけで私は今、森に栗拾いをしに行ってきた帰りだ。
そしてちょうど父と兄も狩りから帰って来たようで、錆びついた門を開けていた。二人の足元には大きな鹿が横たわっており、父も兄も満面の笑顔でこちらに向かって手を振っている。父と兄も浅黒い肌ではあるが、私のような地黒ではなく、元々白かった肌が日に焼けた健康的な小麦色だ。そして兄は母と同じ赤毛の髪である。
「しばらく鹿肉のご馳走ね」
母がそう言いながら喜んでいると、鹿を引きずる父と兄の横を、馬に乗った人物が颯爽と通り過ぎ、屋敷玄関までやってきた。
その人物は私と母の前で馬を止めると、私を見て一瞬戸惑ったような表情をしたが、すぐに真顔に切り替わった。
「マーレーン伯爵よりウェリントン子爵宛のお手紙をお持ちいたしました」
どうやら伯爵家の使者のようだ。郵便を使わずにわざわざ使者を寄こすのだから、急ぎか大事な用事なのだろう。
母が手紙を受け取り、裏面の封蝋の紋章を確認する。
「まあ、本当にマーレーン伯爵からだわ。珍しいこと」
鹿を運んでいた父と兄も玄関に着き、母から手紙を受け取り、その場で開いて手紙を読んだ。
「……宛先を間違えていないか?」
父が困惑した顔で使者を見るが、使者は真っ直ぐに父を見ている。
「いえ、確かにウェリントン子爵にと仰せつかっております」
「だがこの内容は我が家にはありえない。そんな事、貴族であれば誰でもわかるだろ?」
困り顔の父の顔とシンクロするように、使者の顔も困り顔になって行く。
「申し訳ございません。私はウェリントン子爵へこの手紙をお渡しするようにとしか仰せつかっておりませんので」
「ではこれはお受けできないと伯爵にお伝えして欲しいのだが」
父の返事に使者は溜息交じりに首を横に振る。
「お返事に関しても、伯爵へ直接お伝えください。伯爵からは、手紙を渡した三日後にウェリントン子爵とそのご令嬢をお迎えにいくようにとも仰せつかっておりますので」
「三日後に? どこへ連れて行かれるんだ?」
「もちろんマーレーン伯爵の屋敷です」
父と使者の会話はしばらく続いたが、最後は父が折れ、三日後の迎えと伯爵との謁見を受け入れたようだ。
二人の会話からして私に関する事なのだろうが、父は特に何も言わず屋敷の中に戻って行ってしまった。
であれば、次にやる事は新鮮なうちに鹿を下処理しなければならない。私と兄ジルベールは鹿を厨房近くの解体場まで運び、マーサも加わって鹿の解体を始めた。
「仕留めた時の血抜きは上手くいってる」
「さすがお兄様。じゃあ始める前に祈りを捧げましょう」
鹿の前で三人ひざまずき、両手を組んで祈りを捧げる。
恵みを与えてくれた神への感謝、私達にその命をもって生命力を与えてくれる動物への感謝を心から祈る。
初めて手伝った時は涙が溢れて何も出来なかったが、そのうちに何もしないことへの罪悪感が生まれてきた。尊い命を与えてくれた動物の全てを無駄にせず大切に扱わなくてはと。
解体の終わった部位を兄が燻製したり塩漬けにし、私とマーサは今日の分の肉を持って厨房へ向かう。
厨房のテーブルには瑞々しい野菜やハーブ、拾ってきた栗が置かれていた。
「玄関に置いていたものを奥様がここまで運んでくださったのですね。それにしてもお嬢様が育てたお野菜は本当に育ちが良くて、収穫した後も鮮度を保ちますね」
「マーサが美味しい野菜の育て方を教えてくれたおかげよ」
「そんな私は何も……。それに、栗も拾って来てくださりありがとうございました」
「昨晩の雨で沢山落ちてて拾うのが楽しかったわ」
ブーツの底が薄くて、栗を取るためにイガを踏むのはかなり苦行であった事は言わなかった。
マーサとこうして楽しく会話しながら料理をする。これが私の普段の生活。不満なんて何もない。むしろ幼い頃に貴族的な暮らしが僅かばかりあった時代よりも、しがらみもなく自由で楽で、陰口も聞かずに済み、今の方が健康的で充実しているかもしれない。
この先、兄が運よくお嫁さんを迎え入れた時には、私は修道院に入ろうと思っている。貴族の家に嫁げるだけの持参金なんてないわけだし、それが妥当だろう。
我が家のディナーはワンプレート形式である。大きめの一枚の皿に今日の恵みの鹿肉のステーキや焼き栗、蒸し野菜などを乗せている。
銀の食器は全て売って一枚もないし、残っている陶器の食器も割らないために必要最低限の枚数で食事をしている。その方が洗い物も減って良い。
我が家は貴族であって、暮らしは貴族ではないので、食事には使用人のマーサも加わって五人で頂く。
何て温かい時間だろう。私はこれで幸せである。
願わくば修道院に向かう日が一日でも遅くなりますように……。
「シルビア、お前に縁談だ」
父の言葉に、その場の全員の手からフォークが落ちた。
「空耳でしょうか? 私に縁談? あり得ない。お断りください」
私の言葉に母が眉を八の字にして手を伸ばす。
「ああ、シルヴィ、折角の縁談を断るだなんて」
母の娘を想う無垢な言葉に、今度は兄が溜息をつく。
「お母様、娘の結婚には持参金が必要です。それは相手の爵位次第ではとんでもなく跳ね上がる。それをシルビアは気にしてくれているのです。でも我が家の持参金など目当てにする者がいるとは思えないので、相手は爵位の無い者では?」
兄は父に聞くと、父は首を振った。
「王太子殿下だ」
父以外の全員の手からナイフもガシャンと皿に落ちた。
「「はあ?!」」
私と兄は咄嗟に立ち上がり叫んでしまった。母とマーサは口をぽかんと開けたまま動かない。
兄は父に捲し立てるように言う。
「そんなの我が家を社交界の笑い者にしたい何かの策略でしょう! 絶対断るべきです!!」
「お前も伯爵家の使者とのやり取りを見ていただろう。一筋縄ではいかない雰囲気がある。もちろん何かの策略だと思っている」
「先ほどの手紙がその内容で? 伯爵を通してシルビアに王太子との縁談が?? 益々怪しいじゃないですか」
「とにかく、三日後、私とシルビアは伯爵家に行くのでそのつもりで」
父は苛立ちながらそう言って席を立ち、部屋を出て行った。
ただ、その屋敷の壁を覆うアイビーの蔦や、庭の草花は生き生きと鮮やかな色に染まって咲きほこり、ほころびた屋敷に趣きを出している。
錆びついた門を手で開ければ、かつては噴水が吹き上がっていたであろう、円形のオブジェが目の前にあり、そこをぐるりと回るようにして屋敷玄関に歩いて向かう。すでに底の薄くなったブーツが、昨晩の雨でぬかるんだ地面を踏みしめるたび、冷やりとした感触が伝わって来た。
我が家は子爵家ではあるが、貧乏だった。
何代か前の当主が、持参金もない異国の女性と恋愛結婚に走り、それが貴族社会で醜聞となって見事に社交界の爪弾きとなってから転落し続けている。
その後の当主の結婚相手は平民、成金、訳ありの貴族の娘……。
屋敷の玄関扉を開けようと手を伸ばすと、扉の方から軋んだ音を立てて開く。中から品の良い中年女性が笑顔で出迎えた。
「おかえりなさい、シルビア」
「ただいま戻りました、お母様」
赤毛の髪に白く柔らかい肌の母とは違い、私は浅黒い肌と、暗くボリュームのあるブルネットヘアだった。たまにジプシーと間違われる。どうやら何代か前の持参金もない異国のご先祖の容姿が隔世遺伝しているようだった。
ちなみに母は訳ありの貴族の娘。社交界デビューの日に、緊張のあまり酒を浴びるように飲み続け、泥酔した勢いで初対面の男と一夜を過ごしてしまった。
もちろんその醜態は瞬く間に社交界に広まり、花嫁に品格と純潔を求める貴族社会での結婚相手探しは絶望的となった。
母の両親は、だからといって娘を平民に嫁がせるのも、修道院に行かせるのも、家格を下げると嫌がった。そこで白羽の矢が立ったのが、爵位はあるが社交界にそっぽをむかれていた私の父だった。父はこんな我が家に望んで嫁いできてくれる母を大喜びで受け入れ、持参金まで手に入れた。母も、噂など気にせず自分を大切にしてくれる父を心から慕った。つまりWin Winの関係だったのだが、結婚後またもや問題が出てくる。
母は気の良い人間だが、社交界デビューの失態からもわかるように少し考えが足りない。勉強も得意ではなく、世間知らずでもあったので、母は悪気のない浪費家となった。何に支払いが必要で、何がどれだけの金額かなど考えてもいなかった。現在は持参金も底をつき、小さな領地の収入は、領地の維持費用や国家と王室への貢納でほぼ消え、我が家の経済状態は子爵家始まって以来のどん底となっている。子爵という看板があるだけで、生活は貧しい。
そして母は、生まれた時から使用人が何でもするのが当たり前の生活しかした事がなかったので、家事や料理をするのは私と、我が家のたった一人の使用人であるマーサである。
そんなわけで私は今、森に栗拾いをしに行ってきた帰りだ。
そしてちょうど父と兄も狩りから帰って来たようで、錆びついた門を開けていた。二人の足元には大きな鹿が横たわっており、父も兄も満面の笑顔でこちらに向かって手を振っている。父と兄も浅黒い肌ではあるが、私のような地黒ではなく、元々白かった肌が日に焼けた健康的な小麦色だ。そして兄は母と同じ赤毛の髪である。
「しばらく鹿肉のご馳走ね」
母がそう言いながら喜んでいると、鹿を引きずる父と兄の横を、馬に乗った人物が颯爽と通り過ぎ、屋敷玄関までやってきた。
その人物は私と母の前で馬を止めると、私を見て一瞬戸惑ったような表情をしたが、すぐに真顔に切り替わった。
「マーレーン伯爵よりウェリントン子爵宛のお手紙をお持ちいたしました」
どうやら伯爵家の使者のようだ。郵便を使わずにわざわざ使者を寄こすのだから、急ぎか大事な用事なのだろう。
母が手紙を受け取り、裏面の封蝋の紋章を確認する。
「まあ、本当にマーレーン伯爵からだわ。珍しいこと」
鹿を運んでいた父と兄も玄関に着き、母から手紙を受け取り、その場で開いて手紙を読んだ。
「……宛先を間違えていないか?」
父が困惑した顔で使者を見るが、使者は真っ直ぐに父を見ている。
「いえ、確かにウェリントン子爵にと仰せつかっております」
「だがこの内容は我が家にはありえない。そんな事、貴族であれば誰でもわかるだろ?」
困り顔の父の顔とシンクロするように、使者の顔も困り顔になって行く。
「申し訳ございません。私はウェリントン子爵へこの手紙をお渡しするようにとしか仰せつかっておりませんので」
「ではこれはお受けできないと伯爵にお伝えして欲しいのだが」
父の返事に使者は溜息交じりに首を横に振る。
「お返事に関しても、伯爵へ直接お伝えください。伯爵からは、手紙を渡した三日後にウェリントン子爵とそのご令嬢をお迎えにいくようにとも仰せつかっておりますので」
「三日後に? どこへ連れて行かれるんだ?」
「もちろんマーレーン伯爵の屋敷です」
父と使者の会話はしばらく続いたが、最後は父が折れ、三日後の迎えと伯爵との謁見を受け入れたようだ。
二人の会話からして私に関する事なのだろうが、父は特に何も言わず屋敷の中に戻って行ってしまった。
であれば、次にやる事は新鮮なうちに鹿を下処理しなければならない。私と兄ジルベールは鹿を厨房近くの解体場まで運び、マーサも加わって鹿の解体を始めた。
「仕留めた時の血抜きは上手くいってる」
「さすがお兄様。じゃあ始める前に祈りを捧げましょう」
鹿の前で三人ひざまずき、両手を組んで祈りを捧げる。
恵みを与えてくれた神への感謝、私達にその命をもって生命力を与えてくれる動物への感謝を心から祈る。
初めて手伝った時は涙が溢れて何も出来なかったが、そのうちに何もしないことへの罪悪感が生まれてきた。尊い命を与えてくれた動物の全てを無駄にせず大切に扱わなくてはと。
解体の終わった部位を兄が燻製したり塩漬けにし、私とマーサは今日の分の肉を持って厨房へ向かう。
厨房のテーブルには瑞々しい野菜やハーブ、拾ってきた栗が置かれていた。
「玄関に置いていたものを奥様がここまで運んでくださったのですね。それにしてもお嬢様が育てたお野菜は本当に育ちが良くて、収穫した後も鮮度を保ちますね」
「マーサが美味しい野菜の育て方を教えてくれたおかげよ」
「そんな私は何も……。それに、栗も拾って来てくださりありがとうございました」
「昨晩の雨で沢山落ちてて拾うのが楽しかったわ」
ブーツの底が薄くて、栗を取るためにイガを踏むのはかなり苦行であった事は言わなかった。
マーサとこうして楽しく会話しながら料理をする。これが私の普段の生活。不満なんて何もない。むしろ幼い頃に貴族的な暮らしが僅かばかりあった時代よりも、しがらみもなく自由で楽で、陰口も聞かずに済み、今の方が健康的で充実しているかもしれない。
この先、兄が運よくお嫁さんを迎え入れた時には、私は修道院に入ろうと思っている。貴族の家に嫁げるだけの持参金なんてないわけだし、それが妥当だろう。
我が家のディナーはワンプレート形式である。大きめの一枚の皿に今日の恵みの鹿肉のステーキや焼き栗、蒸し野菜などを乗せている。
銀の食器は全て売って一枚もないし、残っている陶器の食器も割らないために必要最低限の枚数で食事をしている。その方が洗い物も減って良い。
我が家は貴族であって、暮らしは貴族ではないので、食事には使用人のマーサも加わって五人で頂く。
何て温かい時間だろう。私はこれで幸せである。
願わくば修道院に向かう日が一日でも遅くなりますように……。
「シルビア、お前に縁談だ」
父の言葉に、その場の全員の手からフォークが落ちた。
「空耳でしょうか? 私に縁談? あり得ない。お断りください」
私の言葉に母が眉を八の字にして手を伸ばす。
「ああ、シルヴィ、折角の縁談を断るだなんて」
母の娘を想う無垢な言葉に、今度は兄が溜息をつく。
「お母様、娘の結婚には持参金が必要です。それは相手の爵位次第ではとんでもなく跳ね上がる。それをシルビアは気にしてくれているのです。でも我が家の持参金など目当てにする者がいるとは思えないので、相手は爵位の無い者では?」
兄は父に聞くと、父は首を振った。
「王太子殿下だ」
父以外の全員の手からナイフもガシャンと皿に落ちた。
「「はあ?!」」
私と兄は咄嗟に立ち上がり叫んでしまった。母とマーサは口をぽかんと開けたまま動かない。
兄は父に捲し立てるように言う。
「そんなの我が家を社交界の笑い者にしたい何かの策略でしょう! 絶対断るべきです!!」
「お前も伯爵家の使者とのやり取りを見ていただろう。一筋縄ではいかない雰囲気がある。もちろん何かの策略だと思っている」
「先ほどの手紙がその内容で? 伯爵を通してシルビアに王太子との縁談が?? 益々怪しいじゃないですか」
「とにかく、三日後、私とシルビアは伯爵家に行くのでそのつもりで」
父は苛立ちながらそう言って席を立ち、部屋を出て行った。
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