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4)仄闇に佇む
04-01
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夜の居酒屋。
友人たちが騒がしく飲み食いする音を背後に聞きながら、耳に押し当てたスマホから聞こえる声に集中していた。
〈……ヒロ兄、ごめん。おれもう無理だ〉
電話の向こうから、涙の混ざる声が訴えかける。
──何言ってんだよ。約束したろ、俺が戻るまで頑張るって。フミはどうした?
〈フミ兄は、頑張ってくれてるよ。……でも、やっぱりさ。おれがさっさと■■■■えば──〉
──そういうことを言うな。怒るぞ。
〈ごめんなさい……。でも全部、おれのせいだしさ〉
──週末そっちに戻る。だから、
ガチャリ、と通話の切れる音。
無音。
あ、と気付いた時に目の前に広がったのは、敷き詰められたたくさんの花。
花。花。花。
色とりどりの鮮やかな花の色が、眩しくて、痛くて。
ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、と規則正しい電子音が響いて目が覚める。
暗い世界から這い上がるように、スマホに手を伸ばしてアラームを止めた。
「……最悪な夢だな」
夢の中で見た昔の記憶に、仁科はため息をついてまた目を閉じた。
◇
「二年三組でーす。観察簿持ってきましたぁ」
和都がそう言いながら保健室の引き戸を開けると、ゲラゲラと笑う声が聞こえてきた。
四組の岸田の笑い声だ。
「どうしたの?」
「あ、相模みろよ、先生の寝癖!」
こちらに気付いた岸田に言われ、椅子に座ったままの仁科を見ると、後頭部がまるで鳥の巣にでもなったようなひどい寝癖になっていた。
「……うわぁ」
当の仁科は、岸田の笑い声に困ったように眉を顰めながら、ガシガシと頭を掻いている。
「直す時間なかったんだよ。うるせーぞ岸田」
「さーせん! じゃあねー」
そう言って、すでに観察簿は渡していたらしい岸田が保健室から去っていった。和都はそれを見送って、仁科に自分のクラスの観察簿を渡す。
「はい、これ。……どうしたんですか? また寝坊?」
「せーかぁい」
観察簿を受け取りながら大きく欠伸する仁科に、和都は小さく笑う。
「そんな寝坊ばっかしてたら、学校くる時に事故りますよ?」
「気を付けまーす」
「また残業だったんですか?」
和都の問いに、少しだけ間があって。
「……いや。昨日、録画溜まってたヤツ消化してたら時間溶けちゃってさ」
「早く寝なよ」
「今日は早く寝まーす」
呆れる和都にそう返しながら、仁科はゆっくり立ち上がってコーヒーを入れ始める。煎られた豆の香ばしい匂いがふわりと細く漂うのを嗅いで、ふと何かを思い出した。
「あ、そうだった」
「ん?」
不思議そうな顔をした和都にふらり近づくと、仁科は少しだけ頭を屈めてその額に軽く唇で触れる。
「……ほい、今日の分な」
眼鏡の奥の、まだ少し眠そうな目を細めた仁科は、そう言うとコーヒーの入ったカップを持ってデスク用の椅子に腰を下ろした。
「はぁい」
少し顔を背けつつ、和都は返事をする。
──……まだちょっと、慣れないな。
二人は別に、恋人同士というわけではない。
和都は幽霊などの『いやなもの』が視えるわりに、それに対抗する霊力が極端に弱く、それらに当てられてよく倒れていた。
このチカラはより強い人間から分けてもらうことで増やせるらしく、ここ最近は、毎朝こうしてチカラの強い仁科から、少しずつ分けてもらっている。
「さ、一限始まるぞ。あ、放課後、ポスターの貼り替えだかんな」
「わかってまーす、じゃあね!」
そう返すと、和都は急ぎ足で保健室から出ていった。
◇
狛杜高校の屋上は、生徒等に人気の昼食スポットである。
もちろん食べる場所は早い者勝ちなので、和都たちはいつも購買へ買いに行く二人と場所を取る二人に分かれて、いつもの場所のベンチを確保するようにしている。
今日の買い出しは小坂と菅原なので、和都は同じく場所取り担当になった春日の背中を背もたれにしてベンチに座り、図書室で借りた本に視線を落としていた。
「買ってきたぞー」
西階段側の出入り口から、パンを抱えた小坂と菅原が屋上に入ってくる。
「お疲れー」
和都は読んでいた本から視線を外すことなく答えた。
「また読んでんの」
「うん。あ、先食べててー。後少しだから読んじゃう」
小坂と菅原がベンチを囲むように座って食べ始めたのに対し、和都は背もたれにしていた春日の背中から離れ、座りなおして読み続ける。
「相模、本好きよねー」
「唯一の趣味だからねー」
和都以外の三人が食べ始めて暫くすると「よし、おしまい」と本を閉じ、和都もパンの袋を開け始めた。
「相模、一昨日借りた奴もう読み終わったん?」
「うん!」
「今度は何系?」
「あー、異世界で冒険する系?」
そう言いながら横に置いた本の表紙を菅原に見せる。
「前も似たようなの読んでなかった?」
「え、そうだっけ?」
「読んでた読んでた」
「まー、そういう冒険系のほうが楽しいじゃん。なんかこう、あっちこっち行ってて、自由でさ」
本の中は自由だ。
色々なことを制限されている自分には、自由を覗き見ることができる本くらいしか、正直楽しみがない。
「現実世界であっちこっち行けないんだから、本の中くらい自由に飛びまわりたいよ」
ため息をつきながらパンを齧る。中学校で特に対人関係に起因する問題を起こしすぎたため、和都は部活や塾などの習い事の一切を両親から禁止されていた。だからと言って両親は厳しく行動を監視するわけではなく、仕事が忙しいことを理由に、自分と接触することすら避けている。
──もういっそ、施設にでも預けてくれたらいいのにね。
世間体を気にする彼らには、きっとない選択肢なのだろう。
「高校も二年生になったのに、まだ厳しいの?」
「まぁね。外でどんな問題起こすか分かんないからって、一人じゃ行けてコンビニかスーパーくらいだよ」
「普通はそんなに問題なんて起きそうもないけど」
「それが起きちゃうんだよねぇ。……本当、嫌になる」
和都はそう言いながらため息をつく。だからこそ、親に言われずとも自ら家に引き篭もるようになった。中学の頃は反抗心もあって家を飛び出していたが、自分が悪いのだと理解してからはそれも辞めている。
そして四月の頭、元狛犬だというお化けに、自分が狛犬の生まれ変わりだから、という明確な理由を聞いてしまったので、罪悪感は増すばかりだ。
「だからどうしても出掛けたいなら、ユースケと一緒ならいいよって」
「なるほどねー」
「大したことはしてないがな」
「よく言うよ。なんか起きても全部解決してきたくせに」
本人は謙遜するが、実際、春日は大したことをしている。
中学生の時から発作で倒れる度に介抱し、他人に絡まれやすい自分を常に守ってくれていた。そればかりか、自分から死に歩み寄ろうとするのを散々引き留め、何度も危ない状況から救い出してくれている。
自分が今生きているのは、誇張でもなんでもなく、春日のおかげだと言ってもいいくらいだ。
「まぁ、発作も少しずつだけど減ってるし、大人になればなんとかなるでしょ」
突然倒れる発作の原因も、他人を惹き寄せるチカラも、解決の糸口を見つけた。
だからと言って、この話を両親が信じるとも言い難い。所詮彼らは世間体を気にして自分の保護者でいるだけで、周りに迷惑をかける自分がいなくなるのをずっと待っているだけだ。
「さっさと卒業して、あの家を出ていきたいよね」
大人になりさえすれば、きっと自由になれる。
金網の向こうに広がる街を眺めると、天気がいいせいか近くの小山も青々として見えた。
「しっかし、そんなに本好きなら、図書委員やったらよかったのに」
菅原にそう言われ、視線をそちらに向けつつ和都は口を尖らせる。
「……今年は寝てる間に決まってたもん」
「そういや、そうだった」
始業式で倒れ、保健室で寝ている間に今年の委員会決めは終わっており、和都は幸か不幸か一番不人気の『保健委員』になった。ただ今回は、これがある意味良い方向に転がったので、不幸とも言い切れない。
「ま、委員会決めに出れても、図書委員はやってないかな」
「なんで?」
「……だって、ここの司書さん、女の人だし」
「そこかぁ」
「うん」
小学生の頃から少し苦手だったのが、共学だった中学でより酷くなり、男子校を選ぶくらいには、女の人と接することがダメになってしまった。特に同い年くらいの制服を着た女性がダメで、ある程度年配になってくれば、まだなんとかなる。
ここは男子校なのもあって男の先生が基本多いのだが、女性の先生がいないわけではない。
図書委員の話をしていたら、和都はやらなければいけないことを思い出した。隣を見ると、春日はすでに昼食のパンを食べ終えて本を読んでいる。
「あ、ユースケ。昼休み、なんかやることある?」
「特にない」
「じゃあコレ食べ終わったら、一緒に図書室行ってくれない? ちょっと調べたいことあってさ」
「……わかった」
買ってきてもらったパンを平らげると、和都は春日と二人で図書室へと向かった。
友人たちが騒がしく飲み食いする音を背後に聞きながら、耳に押し当てたスマホから聞こえる声に集中していた。
〈……ヒロ兄、ごめん。おれもう無理だ〉
電話の向こうから、涙の混ざる声が訴えかける。
──何言ってんだよ。約束したろ、俺が戻るまで頑張るって。フミはどうした?
〈フミ兄は、頑張ってくれてるよ。……でも、やっぱりさ。おれがさっさと■■■■えば──〉
──そういうことを言うな。怒るぞ。
〈ごめんなさい……。でも全部、おれのせいだしさ〉
──週末そっちに戻る。だから、
ガチャリ、と通話の切れる音。
無音。
あ、と気付いた時に目の前に広がったのは、敷き詰められたたくさんの花。
花。花。花。
色とりどりの鮮やかな花の色が、眩しくて、痛くて。
ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、と規則正しい電子音が響いて目が覚める。
暗い世界から這い上がるように、スマホに手を伸ばしてアラームを止めた。
「……最悪な夢だな」
夢の中で見た昔の記憶に、仁科はため息をついてまた目を閉じた。
◇
「二年三組でーす。観察簿持ってきましたぁ」
和都がそう言いながら保健室の引き戸を開けると、ゲラゲラと笑う声が聞こえてきた。
四組の岸田の笑い声だ。
「どうしたの?」
「あ、相模みろよ、先生の寝癖!」
こちらに気付いた岸田に言われ、椅子に座ったままの仁科を見ると、後頭部がまるで鳥の巣にでもなったようなひどい寝癖になっていた。
「……うわぁ」
当の仁科は、岸田の笑い声に困ったように眉を顰めながら、ガシガシと頭を掻いている。
「直す時間なかったんだよ。うるせーぞ岸田」
「さーせん! じゃあねー」
そう言って、すでに観察簿は渡していたらしい岸田が保健室から去っていった。和都はそれを見送って、仁科に自分のクラスの観察簿を渡す。
「はい、これ。……どうしたんですか? また寝坊?」
「せーかぁい」
観察簿を受け取りながら大きく欠伸する仁科に、和都は小さく笑う。
「そんな寝坊ばっかしてたら、学校くる時に事故りますよ?」
「気を付けまーす」
「また残業だったんですか?」
和都の問いに、少しだけ間があって。
「……いや。昨日、録画溜まってたヤツ消化してたら時間溶けちゃってさ」
「早く寝なよ」
「今日は早く寝まーす」
呆れる和都にそう返しながら、仁科はゆっくり立ち上がってコーヒーを入れ始める。煎られた豆の香ばしい匂いがふわりと細く漂うのを嗅いで、ふと何かを思い出した。
「あ、そうだった」
「ん?」
不思議そうな顔をした和都にふらり近づくと、仁科は少しだけ頭を屈めてその額に軽く唇で触れる。
「……ほい、今日の分な」
眼鏡の奥の、まだ少し眠そうな目を細めた仁科は、そう言うとコーヒーの入ったカップを持ってデスク用の椅子に腰を下ろした。
「はぁい」
少し顔を背けつつ、和都は返事をする。
──……まだちょっと、慣れないな。
二人は別に、恋人同士というわけではない。
和都は幽霊などの『いやなもの』が視えるわりに、それに対抗する霊力が極端に弱く、それらに当てられてよく倒れていた。
このチカラはより強い人間から分けてもらうことで増やせるらしく、ここ最近は、毎朝こうしてチカラの強い仁科から、少しずつ分けてもらっている。
「さ、一限始まるぞ。あ、放課後、ポスターの貼り替えだかんな」
「わかってまーす、じゃあね!」
そう返すと、和都は急ぎ足で保健室から出ていった。
◇
狛杜高校の屋上は、生徒等に人気の昼食スポットである。
もちろん食べる場所は早い者勝ちなので、和都たちはいつも購買へ買いに行く二人と場所を取る二人に分かれて、いつもの場所のベンチを確保するようにしている。
今日の買い出しは小坂と菅原なので、和都は同じく場所取り担当になった春日の背中を背もたれにしてベンチに座り、図書室で借りた本に視線を落としていた。
「買ってきたぞー」
西階段側の出入り口から、パンを抱えた小坂と菅原が屋上に入ってくる。
「お疲れー」
和都は読んでいた本から視線を外すことなく答えた。
「また読んでんの」
「うん。あ、先食べててー。後少しだから読んじゃう」
小坂と菅原がベンチを囲むように座って食べ始めたのに対し、和都は背もたれにしていた春日の背中から離れ、座りなおして読み続ける。
「相模、本好きよねー」
「唯一の趣味だからねー」
和都以外の三人が食べ始めて暫くすると「よし、おしまい」と本を閉じ、和都もパンの袋を開け始めた。
「相模、一昨日借りた奴もう読み終わったん?」
「うん!」
「今度は何系?」
「あー、異世界で冒険する系?」
そう言いながら横に置いた本の表紙を菅原に見せる。
「前も似たようなの読んでなかった?」
「え、そうだっけ?」
「読んでた読んでた」
「まー、そういう冒険系のほうが楽しいじゃん。なんかこう、あっちこっち行ってて、自由でさ」
本の中は自由だ。
色々なことを制限されている自分には、自由を覗き見ることができる本くらいしか、正直楽しみがない。
「現実世界であっちこっち行けないんだから、本の中くらい自由に飛びまわりたいよ」
ため息をつきながらパンを齧る。中学校で特に対人関係に起因する問題を起こしすぎたため、和都は部活や塾などの習い事の一切を両親から禁止されていた。だからと言って両親は厳しく行動を監視するわけではなく、仕事が忙しいことを理由に、自分と接触することすら避けている。
──もういっそ、施設にでも預けてくれたらいいのにね。
世間体を気にする彼らには、きっとない選択肢なのだろう。
「高校も二年生になったのに、まだ厳しいの?」
「まぁね。外でどんな問題起こすか分かんないからって、一人じゃ行けてコンビニかスーパーくらいだよ」
「普通はそんなに問題なんて起きそうもないけど」
「それが起きちゃうんだよねぇ。……本当、嫌になる」
和都はそう言いながらため息をつく。だからこそ、親に言われずとも自ら家に引き篭もるようになった。中学の頃は反抗心もあって家を飛び出していたが、自分が悪いのだと理解してからはそれも辞めている。
そして四月の頭、元狛犬だというお化けに、自分が狛犬の生まれ変わりだから、という明確な理由を聞いてしまったので、罪悪感は増すばかりだ。
「だからどうしても出掛けたいなら、ユースケと一緒ならいいよって」
「なるほどねー」
「大したことはしてないがな」
「よく言うよ。なんか起きても全部解決してきたくせに」
本人は謙遜するが、実際、春日は大したことをしている。
中学生の時から発作で倒れる度に介抱し、他人に絡まれやすい自分を常に守ってくれていた。そればかりか、自分から死に歩み寄ろうとするのを散々引き留め、何度も危ない状況から救い出してくれている。
自分が今生きているのは、誇張でもなんでもなく、春日のおかげだと言ってもいいくらいだ。
「まぁ、発作も少しずつだけど減ってるし、大人になればなんとかなるでしょ」
突然倒れる発作の原因も、他人を惹き寄せるチカラも、解決の糸口を見つけた。
だからと言って、この話を両親が信じるとも言い難い。所詮彼らは世間体を気にして自分の保護者でいるだけで、周りに迷惑をかける自分がいなくなるのをずっと待っているだけだ。
「さっさと卒業して、あの家を出ていきたいよね」
大人になりさえすれば、きっと自由になれる。
金網の向こうに広がる街を眺めると、天気がいいせいか近くの小山も青々として見えた。
「しっかし、そんなに本好きなら、図書委員やったらよかったのに」
菅原にそう言われ、視線をそちらに向けつつ和都は口を尖らせる。
「……今年は寝てる間に決まってたもん」
「そういや、そうだった」
始業式で倒れ、保健室で寝ている間に今年の委員会決めは終わっており、和都は幸か不幸か一番不人気の『保健委員』になった。ただ今回は、これがある意味良い方向に転がったので、不幸とも言い切れない。
「ま、委員会決めに出れても、図書委員はやってないかな」
「なんで?」
「……だって、ここの司書さん、女の人だし」
「そこかぁ」
「うん」
小学生の頃から少し苦手だったのが、共学だった中学でより酷くなり、男子校を選ぶくらいには、女の人と接することがダメになってしまった。特に同い年くらいの制服を着た女性がダメで、ある程度年配になってくれば、まだなんとかなる。
ここは男子校なのもあって男の先生が基本多いのだが、女性の先生がいないわけではない。
図書委員の話をしていたら、和都はやらなければいけないことを思い出した。隣を見ると、春日はすでに昼食のパンを食べ終えて本を読んでいる。
「あ、ユースケ。昼休み、なんかやることある?」
「特にない」
「じゃあコレ食べ終わったら、一緒に図書室行ってくれない? ちょっと調べたいことあってさ」
「……わかった」
買ってきてもらったパンを平らげると、和都は春日と二人で図書室へと向かった。
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