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カフェ 後編
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店内は老若男女問わず、また一人客も多くて一、二階の席がだいぶ埋まっていた。その中で唯一空いていた席が私を嘲笑ったカップルの隣と真ん中の席、あとはテラス席だ。もちろん私は一番マシな真ん中の席を選んだ。カップルの隣なんて論外、またテラス席は通行人の注目を浴びて嫌だ。それに今日は春にしては珍しく暖かい陽気。店内も少しだけ暑いけども……まぁ薄着になれば丁度良いくらいかな。
私は真ん中の席に座り一息つく。とりあえず、冷めてしまう前に珈琲を頂きますか。花が描かれたお洒落な白いカップを手に取り、まずは珈琲の匂いを楽しむ。スゥっと鼻の奥に入り込むアーシーな香り。うん、良い匂いだ。私はそのままカップを唇に触れさせて、温かい珈琲を口の中に流し込んだ。その瞬間、イタリアのお洒落な町並みにあるカフェで、カラフルなレンガで作られた建物に囲まれながら珈琲を片手に、パソコンで小説を執筆する小説家になった気分に浸れ―――苦っ!!
え、これ……えっ、にっっが!!
大人の女性はブラックって聞いたけど、これ泥水みたいじゃん。世の中に存在するブラック派の人達は泥水飲んでるわけ?(失礼極まりない cv井上喜久子風)。
というか砂糖とミルクも付けてくれてないし、くそっ全てあの店員の仕業か。それに何だか身体が熱い……まさか媚薬を盛られた!?(カフェインです
cv井上喜久子風)やばい汗ばんできた……このままじゃ化粧が崩れてなまはげの誕生だよ。カフェになまはげなんて、モンセターボールに妖怪モォッチのキャラクターが入り込むくらいの異質なコラボだよ。
「ふぅ……暑っ」
こんな日にコートなんて着てくるべきじゃなかったな。お洒落は我慢って言うけど、そのお洒落をする本体が我慢によるストレスでブサイクになってしまえば元も子もない。お洒落もその日の体調や気分によって似合う服も変わってくる。朝は似合ってた服装も、ストレスによって夕方頃には似合わなくなってるかもしれない。やはり一番良いのはストレスないお洒落だと私は思う。私は気温と珈琲のコラボレーションによる暑さに耐えきれず、妹から借りた白いコートを脱ぐ――あれ?
首元にチラッと見えたのは灰色をシャツ。
はてさて、祈から灰色のシャツなんて借りたっけ。そもそも祈からシャツなんて借りたっけ?
ジジッ…カラカラカラ。
◇しのちゃんの回想◇
――数時間前。
『ねぇ祈、お願い! 一生のお願い。服を貸してくれないかな、それもお洒落なやつ。今日用事があって出掛けるの』
『な、なんだって!! お姉ちゃんがお洒落な服を着てお出かけ……こりゃあ嵐が来るぞ』
『もう大袈裟だよ、お願い貸して!!』
『それはいいけど……シャツは洗濯してて無いから自分の使ってね。あ、私が選んであげ――』
『いいっていいって、シャツなら沢山持ってるから』
◇しのちゃん回想終◇
「………」
ジジッ…カラカラカラ。
◇しのちゃんの回想◇
『ちょっとお姉ちゃん。試着するのはいいけど、パジャマ脱いでからにしなよ。そのまま出掛けちゃっても知らないよ?』
『馬鹿にしないでよ、私はそんな阿呆じゃないもん……って見てみて、私これ凄く似合わない!?』
『はいはい、ほら化粧するんでしょ。早くして』
『はーい』
◇しのちゃん回想終◇
あれ、この灰色のシャツってまさか。
私は辺りを見渡して、誰もこちらを見ていないことを確認するとコートの前をパカッと開いた。
私の瞳に映し出されたのは『ったく、今晩のお前も弾力が桁違いだ』という吹き出しの下に、人面こんにゃくが煙草を吸っているキャラクター。そのキャラクターの名前はダンディこんにゃ君。突如ネットに現れて、その時に披露したこんにゃくダンスが流行り、その人気は海外にまで進出――なんて今はどうでもいい。
これ、昨夜のパジャマじゃん!
私、シャツ着替えてないじゃん!
コートを着直してもう一度珈琲を飲む。そして私は目頭を押さえて天井を見上げた。
――やっちまったぁ……。
そして鼻の奥に珈琲の苦味が襲う。
――うぇぇ、苦ぇ……。
うぅ、なんでこんな目に合わなきゃいけないの。
数日前にネットサーフィンをしてたら『カフェテリア女子』という広告を目にして、その広告写真に使われていた珈琲片手に読書する女性に私は憧れた。これぞ大人女子……私もなりたい。そんな安直な考えがこうした悲劇を生んだのだ。
人生はやはり甘くない。
この珈琲のように苦いのだ。
あぁせっかく勇気を振り絞ってここまで来たのに……お洒落をしたのに。もういいや、帰ろう。珈琲も残しちゃって悪いけどしょうがないもんね。
そう思って席を立とうとした瞬間、テーブルに何やら白い液体が落ちていた。
「?」
それに疑問に持った私が首を横に傾げると、再びポタポタっと落ちていく。まさかと思い、携帯を鏡にして自身の顔を覗き込むと。
「――!?!!?」
そこに映るのはテレビの心霊映像でよく見るお化けがそこにいた。そう、汗で化粧が崩れていたのだ。発狂しような声を必死に抑えて席に座り直す。やばいやばいやばいって、なまはげ登場しちゃったよ。異質のコラボレーション発生中だよ。どうするどうするどうする。席を立ってトイレに……いやっ待て糸乃、それでは周囲の注目を浴びてしまう。静かな図書館で席を立っただけなのに皆が見てくるのと同じ現象が発生する。くそっ、そんな人間の習性が憎いぜ。
もはや残された方法は一つしかない、それは周りにバレないように足早に帰る。トイレに行って化粧を落とすのも考えたけど『え、あの人来た時と顔違くない?』なんてバレたら最後、ネット上で『怪人二面相がカフェでお茶してたw』って投稿されてしまう。
「よし……」
私の席から返却場まで四十歩、そして返却場から出口まで十五歩。持参していたハンカチで顔を隠しながら進めば何とかなる。厄介なのはカウンターの前に座るカップル共とリア充店員だ。あいつらにバレてしまえば、私は社会的にエンドロールを迎える事になる。ほんとに外は恐ろしい。
「三、二、一で行こう、頑張るんだ私っ」
片手にトレイ、そしてもう片手にはハンカチ。
注目を浴びない最適なコースを目視で確認し、私は席を立――ピーピーピー。
『危険です。危険です。前方から人影を確認』
『何だって!?』
突如私のコミ症センサーが警報を鳴らす。
カウンターにお客さんはいなかった、それにトイレはこちら側にない。誰が何の為にこっちへ!?
徐々に近付いてくる気配に私は俯いて身体を縮こませる。カッ、カッ、カッ、と一定に聞こえる足音によって、私の鼓動は破裂する勢いまで早くなる。
『危険です…ジジッ……危……けん……』
『しっかりしろ、コミ症センサー!!』
コミ症センサーが殺られた……やはりその人は私に用があるのか。案の定、近付いていた足音は私の隣でピタリと止まる。やばい、私も殺られ――。
「……ねぇお客さん、メイクが崩れてるよ。ほらこれ使って落としてきな」
ボソッと耳元で囁かれた優しい声。そして私の目の前に置かれたのはメイク落としのシートだった。思ってもなかった出来事に私は混乱の渦に巻き込まれる。
「へ?」
私は口から素っ頓狂な声を出してしまう。ふと顔を上げると唇に人差し指を当てて「使って」と小声で言う女性が立っていた。それはあのリア充店員だった。まるで西洋ガンマンが『俺はただ通りすがっただけさ』と言ってピンチを救い、見返りも求めずに立ち去る映画のワンシーンのよう。数秒してから私はカァァァァ、と顔が熱くなり沢山の汗を吹き出す。
惚れてまろうやろぉぉぉぉぉぉ。
(⚠百合展開はありません cv井上喜久子風)
◆
その後、トイレでリア充店い……優しい店員さんに貸してもらったメイクを落としのお陰で、私は社会的に終わることなく事が済んだ。さらにトイレから戻るとミルクと砂糖がテーブルに置いてあり、遠くで優しい店員さんがウインクをしていた。それを見た私は再び顔を紅潮させ、珈琲を飲み干した。
そしてトレイを返した後、勇気を振り絞って店員さんに話し掛けた。
「あっ……これ……ありが、と」
「そんないいですよ、お姉さんにプレゼントします。だから、またのご来店お待ちしておりますね」
ま、眩っ……眩しい笑顔を私に向けないで! 店員さんの事を悪く言った私の馬鹿、いつから私は外見だけで人を判断する人間となってしまったんだ。私はコクっと小さく頷いて、足早に店の出口を目指した。
「ねぇ聡美、今の女さ来店した時と顔違くね?」
◆あとがき◆
今日、私は忘れかけていた人の優しさを思い出しました。人は助け合い、また支え合って生きていく。そんな小学生で学ぶ基本且つ大切な事をcafeのお姉さんから学びました。赤の他人だろうとも、困っていたら助ける。それは大人になるにつれて難しいと感じるようになります。本当に困っているのか、と人を疑うようになります。
だけど、時たま恥じらいとプライドを捨てて、騙されたと思って誰かを助けてあげたいと思いました。
「あ、おかえりお姉ちゃ――って何なに、どうしたの! 苦しっ……抱き締めないで!」
「うえーん、いのりぃ世の中の男は皆くそったれだぁぁぁ」
「……よしよーし、分かるぞぉその気持ち」
p.s.ただし女に限る。
私は真ん中の席に座り一息つく。とりあえず、冷めてしまう前に珈琲を頂きますか。花が描かれたお洒落な白いカップを手に取り、まずは珈琲の匂いを楽しむ。スゥっと鼻の奥に入り込むアーシーな香り。うん、良い匂いだ。私はそのままカップを唇に触れさせて、温かい珈琲を口の中に流し込んだ。その瞬間、イタリアのお洒落な町並みにあるカフェで、カラフルなレンガで作られた建物に囲まれながら珈琲を片手に、パソコンで小説を執筆する小説家になった気分に浸れ―――苦っ!!
え、これ……えっ、にっっが!!
大人の女性はブラックって聞いたけど、これ泥水みたいじゃん。世の中に存在するブラック派の人達は泥水飲んでるわけ?(失礼極まりない cv井上喜久子風)。
というか砂糖とミルクも付けてくれてないし、くそっ全てあの店員の仕業か。それに何だか身体が熱い……まさか媚薬を盛られた!?(カフェインです
cv井上喜久子風)やばい汗ばんできた……このままじゃ化粧が崩れてなまはげの誕生だよ。カフェになまはげなんて、モンセターボールに妖怪モォッチのキャラクターが入り込むくらいの異質なコラボだよ。
「ふぅ……暑っ」
こんな日にコートなんて着てくるべきじゃなかったな。お洒落は我慢って言うけど、そのお洒落をする本体が我慢によるストレスでブサイクになってしまえば元も子もない。お洒落もその日の体調や気分によって似合う服も変わってくる。朝は似合ってた服装も、ストレスによって夕方頃には似合わなくなってるかもしれない。やはり一番良いのはストレスないお洒落だと私は思う。私は気温と珈琲のコラボレーションによる暑さに耐えきれず、妹から借りた白いコートを脱ぐ――あれ?
首元にチラッと見えたのは灰色をシャツ。
はてさて、祈から灰色のシャツなんて借りたっけ。そもそも祈からシャツなんて借りたっけ?
ジジッ…カラカラカラ。
◇しのちゃんの回想◇
――数時間前。
『ねぇ祈、お願い! 一生のお願い。服を貸してくれないかな、それもお洒落なやつ。今日用事があって出掛けるの』
『な、なんだって!! お姉ちゃんがお洒落な服を着てお出かけ……こりゃあ嵐が来るぞ』
『もう大袈裟だよ、お願い貸して!!』
『それはいいけど……シャツは洗濯してて無いから自分の使ってね。あ、私が選んであげ――』
『いいっていいって、シャツなら沢山持ってるから』
◇しのちゃん回想終◇
「………」
ジジッ…カラカラカラ。
◇しのちゃんの回想◇
『ちょっとお姉ちゃん。試着するのはいいけど、パジャマ脱いでからにしなよ。そのまま出掛けちゃっても知らないよ?』
『馬鹿にしないでよ、私はそんな阿呆じゃないもん……って見てみて、私これ凄く似合わない!?』
『はいはい、ほら化粧するんでしょ。早くして』
『はーい』
◇しのちゃん回想終◇
あれ、この灰色のシャツってまさか。
私は辺りを見渡して、誰もこちらを見ていないことを確認するとコートの前をパカッと開いた。
私の瞳に映し出されたのは『ったく、今晩のお前も弾力が桁違いだ』という吹き出しの下に、人面こんにゃくが煙草を吸っているキャラクター。そのキャラクターの名前はダンディこんにゃ君。突如ネットに現れて、その時に披露したこんにゃくダンスが流行り、その人気は海外にまで進出――なんて今はどうでもいい。
これ、昨夜のパジャマじゃん!
私、シャツ着替えてないじゃん!
コートを着直してもう一度珈琲を飲む。そして私は目頭を押さえて天井を見上げた。
――やっちまったぁ……。
そして鼻の奥に珈琲の苦味が襲う。
――うぇぇ、苦ぇ……。
うぅ、なんでこんな目に合わなきゃいけないの。
数日前にネットサーフィンをしてたら『カフェテリア女子』という広告を目にして、その広告写真に使われていた珈琲片手に読書する女性に私は憧れた。これぞ大人女子……私もなりたい。そんな安直な考えがこうした悲劇を生んだのだ。
人生はやはり甘くない。
この珈琲のように苦いのだ。
あぁせっかく勇気を振り絞ってここまで来たのに……お洒落をしたのに。もういいや、帰ろう。珈琲も残しちゃって悪いけどしょうがないもんね。
そう思って席を立とうとした瞬間、テーブルに何やら白い液体が落ちていた。
「?」
それに疑問に持った私が首を横に傾げると、再びポタポタっと落ちていく。まさかと思い、携帯を鏡にして自身の顔を覗き込むと。
「――!?!!?」
そこに映るのはテレビの心霊映像でよく見るお化けがそこにいた。そう、汗で化粧が崩れていたのだ。発狂しような声を必死に抑えて席に座り直す。やばいやばいやばいって、なまはげ登場しちゃったよ。異質のコラボレーション発生中だよ。どうするどうするどうする。席を立ってトイレに……いやっ待て糸乃、それでは周囲の注目を浴びてしまう。静かな図書館で席を立っただけなのに皆が見てくるのと同じ現象が発生する。くそっ、そんな人間の習性が憎いぜ。
もはや残された方法は一つしかない、それは周りにバレないように足早に帰る。トイレに行って化粧を落とすのも考えたけど『え、あの人来た時と顔違くない?』なんてバレたら最後、ネット上で『怪人二面相がカフェでお茶してたw』って投稿されてしまう。
「よし……」
私の席から返却場まで四十歩、そして返却場から出口まで十五歩。持参していたハンカチで顔を隠しながら進めば何とかなる。厄介なのはカウンターの前に座るカップル共とリア充店員だ。あいつらにバレてしまえば、私は社会的にエンドロールを迎える事になる。ほんとに外は恐ろしい。
「三、二、一で行こう、頑張るんだ私っ」
片手にトレイ、そしてもう片手にはハンカチ。
注目を浴びない最適なコースを目視で確認し、私は席を立――ピーピーピー。
『危険です。危険です。前方から人影を確認』
『何だって!?』
突如私のコミ症センサーが警報を鳴らす。
カウンターにお客さんはいなかった、それにトイレはこちら側にない。誰が何の為にこっちへ!?
徐々に近付いてくる気配に私は俯いて身体を縮こませる。カッ、カッ、カッ、と一定に聞こえる足音によって、私の鼓動は破裂する勢いまで早くなる。
『危険です…ジジッ……危……けん……』
『しっかりしろ、コミ症センサー!!』
コミ症センサーが殺られた……やはりその人は私に用があるのか。案の定、近付いていた足音は私の隣でピタリと止まる。やばい、私も殺られ――。
「……ねぇお客さん、メイクが崩れてるよ。ほらこれ使って落としてきな」
ボソッと耳元で囁かれた優しい声。そして私の目の前に置かれたのはメイク落としのシートだった。思ってもなかった出来事に私は混乱の渦に巻き込まれる。
「へ?」
私は口から素っ頓狂な声を出してしまう。ふと顔を上げると唇に人差し指を当てて「使って」と小声で言う女性が立っていた。それはあのリア充店員だった。まるで西洋ガンマンが『俺はただ通りすがっただけさ』と言ってピンチを救い、見返りも求めずに立ち去る映画のワンシーンのよう。数秒してから私はカァァァァ、と顔が熱くなり沢山の汗を吹き出す。
惚れてまろうやろぉぉぉぉぉぉ。
(⚠百合展開はありません cv井上喜久子風)
◆
その後、トイレでリア充店い……優しい店員さんに貸してもらったメイクを落としのお陰で、私は社会的に終わることなく事が済んだ。さらにトイレから戻るとミルクと砂糖がテーブルに置いてあり、遠くで優しい店員さんがウインクをしていた。それを見た私は再び顔を紅潮させ、珈琲を飲み干した。
そしてトレイを返した後、勇気を振り絞って店員さんに話し掛けた。
「あっ……これ……ありが、と」
「そんないいですよ、お姉さんにプレゼントします。だから、またのご来店お待ちしておりますね」
ま、眩っ……眩しい笑顔を私に向けないで! 店員さんの事を悪く言った私の馬鹿、いつから私は外見だけで人を判断する人間となってしまったんだ。私はコクっと小さく頷いて、足早に店の出口を目指した。
「ねぇ聡美、今の女さ来店した時と顔違くね?」
◆あとがき◆
今日、私は忘れかけていた人の優しさを思い出しました。人は助け合い、また支え合って生きていく。そんな小学生で学ぶ基本且つ大切な事をcafeのお姉さんから学びました。赤の他人だろうとも、困っていたら助ける。それは大人になるにつれて難しいと感じるようになります。本当に困っているのか、と人を疑うようになります。
だけど、時たま恥じらいとプライドを捨てて、騙されたと思って誰かを助けてあげたいと思いました。
「あ、おかえりお姉ちゃ――って何なに、どうしたの! 苦しっ……抱き締めないで!」
「うえーん、いのりぃ世の中の男は皆くそったれだぁぁぁ」
「……よしよーし、分かるぞぉその気持ち」
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