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魔眼覚醒編

灼熱森脱出

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 そして、「邪の魔眼」に「灼熱龍」をしまってもらい出発する。「灼熱の森」は危険な所だ。一瞬でも気を抜くと死ぬと言われているのは伊達じゃない。運が「S」なのに既に8体もの「魔物」に出会っている。幸い、かなり身体能力が強化された僕の敵ではなかったが。

 ちなみに出た来た「魔物」の名前は「ファイヤーウルフ」と「ファイヤーグリズリー」危険度ランクはそれぞれ「C」と「B」だ。「B」と「C」は「冒険者」の中でもかなり上位の人ではないとなれないので高く売れるであろう。「灼熱龍」は売るわけにはいかないからな。持っていると知られただけで命を狙わるだろう。確実に。この世で最も怖いのは「知能」ある生物だ。多くの「人間」を敵に回すのは悪手だ。

 まあ信用する事の出来る「腕の良い鍛冶屋の大将」にでも頼んで剣にでもしてもらおう。素材は天下の「灼熱龍」かなり良い剣が打てるであろう。

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 8時間後。

 おなかが空いてきたのでご飯をとる事にした。今の時刻は・・・・・・太陽が真上にある事から12時前後か?ここまで「魔物」に8体しか会っていないのは運が良いのか悪いんだか。悪かったら一生「邪の魔眼」を呪い事にしよう。自業自得だ。

「ちょっと待て!!理不尽じゃろう!!」

 知らんな。嘘を言った者が悪いのは当たり前だろう。

「うっ。それはそうじゃが」

 それなら黙っておけ。「喋る」という労力を無駄を違う事に向けろ。

「だんだん儂の扱いが酷くなっている気が~~なんて」

 ・・・・・・

「無視は辛いから止めてくれ」

「・・・・・・ふっ」

「せせら笑うの止めてくれ!!」

 知らん

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 そして、更に何時間かが経ちもうすぐで日が暮れるという時であった。「灼熱の森」から脱出できたのは。ずっと太陽の沈む方に向かって歩いてきたので、僕がいた村に戻る事はなかった。このまま真っ直ぐに進めば冒険者の墓場。「迷宮国」に着くのか。
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