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第3章

Episode 33  〈R-18〉

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 俺は一城を家に招き入れると、とりあえずベッドに腰掛け、いつも通り他愛ない話を始めた。

「悪いな。お前の家に押しかけちゃって」
 一城が少し申し訳なさそうに笑う。

「お、おう、別にいいよ。家族は温泉に行ってるし」
 なんとか平静を装いながら返事をする俺。

「お前は行かなくてよかったのか?」
 一城が首をかしげて聞いてくる。

「俺は……お前がいる方が楽しいって思ったから、なんとなく……」

 最後の方は声が小さくなって、自分でも何を言ってるんだか分からなくなる。
 恥ずかしくなって顔を手で覆った瞬間、一城がそっと頭を俺の肩にちょこんと乗せてきた。

「本当にお前は可愛いな」
 低い声で囁かれ、顔が一気に熱くなる。

「あ!! うるせぇ! 早くしねぇのかよ! セックス!」
 勢いに任せて叫んでしまい、すぐに「あっ」と声を漏らして口を手で押さえる。

 一城は目を細めて微笑みながら俺をベッドに押し倒した。
 その瞬間、胸の高鳴りが抑えきれなくなる。

「なに? そんなに期待してたの?」
 一城の顔が近づき、からかうような声で言われる。

「ち、ちげぇ……し」

 震える声で否定するが、嘘だ。

 本当はめちゃくちゃ期待してた。
 早く抱かれたいって、この人がどんな顔をして俺を抱いてくれるのか、そればっかり気になって昨日は一睡もできなかったのだから。

「じゃあご希望通りに。」
「……うん。」

 彼の言葉に小さい声で返事をするといきなり一城はスボンに手をかけた。

「ま、待ってって脱げるから、ズボンもパンツも脱げるから一人でさせてくれ」

 その場で立ち上がり俺は一城に見られながらスボンとパンツをゆっくりと下ろす。恥ずかしい気持ちでいっぱいなはずなのに、下半身に熱がじんわりと集中していくのがわかる。俺は下半身丸出しのままベットに腰を掛けた。

「どうすればいいんだ?」
「じゃあ、ベットに上がってうつ伏せになってお尻突き出してくれるか?」
「………おう。」


 言われたとおり俺はベットに上がりうつ伏せになった。顔をクッションに埋めながら恥ずかしさを紛らわせようとする。

「俺も準備するから」

(一城の声が聞こえる。) 

 俺はぎこちなくお尻を突き出す。

(この格好…………死ぬほど恥ずかしいんだけど。) 

 心の中でそう叫びながら胸の高鳴りを抑えられていない自分がいる。
 頭の中でこれからどうなってしまうんだろうと考えている間も後ろで一城はゴソゴソと何かを物を取り出してるような音を立てていた。
 ピタリと物音が静かになると今度は一城の声が聞こえた。

「痛かったらちゃんと言えよ?」
(痛い?…何するんだ?)
「おい痛いって………なに……冷たっ!!」


 肛門付近に何か冷たいたくぬるぬるした液体をかけられ俺は腰をピクッとさせてしまう。 

「ローションつけないと痛いから。」

次の瞬間俺の中に異物が入ってきたのが分かり大きく上半身を反らせる。

「んっっ!!!!……あんっ!!!!……ばか!!何入れたっ………」 
「ごめん。指入れた」

 中でゴツゴツしたものが腸を撫でるように動く。
(これ指かよ。……太いし……きちい。)

 人差し指だろうか?さっきから出たり入ったりを繰り返し何度も直腸を撫でる。


「あんっ………あんっ………あんっ」 

 静かな空間に俺の喘ぎ声とローションの水音だけが響き渡る。あまりの恥ずかしさにクッションに顔を埋め一城に見られないようにしていた。

「痛くないか?……気持ちいい?」
「っん分かんねぇ……頭変になる。……って…指抜いてっ」

 俺はなんとか絞り出すように言葉で訴えるが彼は動きを止めてくれない。

「駄目だ。ここしっかり解さないと。血が出たりするらしい」

「あんっ………あんっ!!!」


 さっきまで浅く入っていた人差し指が今度は根元まで入り指先が今までにないくらい気持ちいいところに触れる。俺はあまりの気持ちよさに腰がビクッ!ビクッと上下に動かしてしまう。

「はぁはぁ……んだよこれ。頭まじで変になりそう」
「………………エロっすぎたろお前っ」

 一城は何かを呟いていたが俺にはその声は届いていたなかった。早くこの何とも言えない感覚から抜け出したい。その気持ちで頭がいっぱいだった。この行為を二十分感続けていると一城がまた
 口を開いた。

「そろそろいいかな?」
「……終わったのか?」
「二本目行くぞ?」
「は?は?二本めとか無理。絶対に無理だって」

『二本め』の意味がわかりさっきまで微睡みの中にいた俺は現実に引き戻され一城のそれを拒否しようとしたがもうすでに遅かった。

「んっ!!!!!あんっ!!!」

アナルの中にすでに1本入ってる指の隣にもう一本指かいる。その瞬間さっきよりも圧迫感に襲われ俺はまた声を上げてしまう。

「大丈夫。ゆっくりやるから」

一城が俺の耳元で囁く。それだけでも敏感になった俺の体は反応してしまう。 

「んっ……あんっ……あっ……」

もう一本の指が腸壁を擦るたびに体がビクビクと痙攣し腰が勝手に動いてしまう。

「体勢少し変えるか」

そう一城がつぶやくとアナルから指をずぷりと音を立てて引き抜かれる肩を捕まれ仰向けにさせられると両足を開脚されると俺のアナルにまた指が入ってくる。今度は二本同時に……。

「ああっ!……んっっ!!」


もう一本入ったことでさっきよりも圧迫感が強くなり俺はまた声を上げてしまう。しかし痛みは全くなくむしろ気持ちよさの方が勝っていた。二本の指で腸壁を擦られると快感で腰が勝手に浮き上がってしまう。

「あんっ!!頼むっ…抜いてっ……一城…壊れぢゃうぅ…俺壊れぢゃうぅ」

そう頼んでも彼は指を抜こうとしない。二本の指から逃れようとするも彼は腰を掴んで逃さないようにしてくる。

「春野……三本目入れるからな」
「え? 三本目って……んあっっ!!」

一城の声が聞こえた瞬間だった。彼の指は腸壁を撫でながらゆっくりと奥に入ってくる。今までにない圧迫感が俺を襲う。

「ああっ!!あんっ……やだぁ」

俺は必死に抵抗しようとするが、彼は俺の腰を掴んで離そうとしない。それどころかさらに奥へと指を入れようとする。
「春野……力抜いて……」
「無理っ…体ごわれてるっっ……言う事聞かないっ」

俺泣きながら腰を引くつかせるその姿を見て一城が口を開いた。
「ごめん。やめられない。」一城の声のトーンが低くなる。それと同時に三本の指が腸壁を擦るように奥に入ってきた。俺はあまりの気持ちよさに腰を浮かせて背中を反らせる。

「ああんっ!!あんっっ!!」
「春野……気持ちいいか?」と

耳元で囁かれるが、もう俺の耳には届いていなかった。

(もう何も考えられない)

俺は必死に腰を動かすことしか考えられなくなっていたのだ。そんな時だ。突然肛門から指が抜かれる感覚に襲われたのだ。その快感でまた体がビクッと跳ね上がる。俺は彼の首に手を回し懇願した。

「指だけじゃ…いや……一城のちんぽ欲しい。お腹掻き回してよ」


俺はもう理性なんてものはなかった。ただこの快感をもっと味わいたかったのだ。
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