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満たされる欲望
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『最中の邪魔をしてしまって、申し訳なかったね。でも、あまりにも君の声が艶めかしいから我慢が出来なかったんだ』
僕の瞳を見つめてそう言ったロイヤルの瞳に熱い欲情が見える。
僕は燻り続ける肉欲を、なんとかして欲しかった。
『そうだよ。あともうちょっとでイキそうだったのに、ビックリして萎えちゃった。
ねぇ、どうしてくれるの?』
少しいじけたように口を尖らせた僕の頭を、ロイヤルが優しく撫でる。
『責任、とらせてくれる?』
ロイヤルは布団をそっと捲り、萎えてしまった僕の男塊を大きな手で柔らかく包み込んだ。
『男性同士の経験がないから、上手くしてあげられるか分からないけど……』
初めて他人の手でそこを触れられ、恥ずかしさと興奮で血液が沸き立った。握られているだけなのに、ロイヤルの手の中でどんどん僕のものは大きさを増し、主張していく。
『可愛い……もう、こんなに大きくなってる』
クスッと笑みを溢され、僕の心臓が跳ねる。
『可愛い』という言葉は、僕にとって地雷だった。幼い頃から女みたいな顔をした僕は、いつも『女の子みたい』とか『可愛い』と言われ続け、コンプレックスに思っていたからだ。それなのに今僕は、彼に言われた『可愛い』という言葉に、こんなにもときめいてしまっている。
『ハァッ……ロイヤル……気持ち良く、して?』
直貴には絶対に言えない台詞を吐いた僕は、自分の言葉に酔いしれた。
ロイヤルが優美に微笑む。
『気持ち良くなって……ユーキ』
ロイヤルの大きな手が、僕の欲望で膨らんだ猛りを上下に艶かしく扱いていく。さっき自分で触っていたのとは全然違う感触に、僕の腰がビクビクと震え、快感の渦に呑み込まれる。
「ハァッ!ハァッ!ぁあ、な、にコレ……あぁ!気持ちいい!!」
日本語で叫んでいても、僕の興奮はロイヤルに伝わっていた。彼もまた興奮し、僕の男塊を握る手の熱が湯気をあげるほどに上昇するのを感じる。
グチュグチュと厭らしい水音をわざと大きくたてながら、ロイヤルが激しく上下に僕の欲望を抜き差しする。
「あぁ!ロイヤルぅ!!ハァッ、ハァッ……気持ちいいよぉっっ!!」
『あぁ、ユーキ。なんてセクシーな声なんだ……堪らないよ』
ロイヤルの唇が僕のそれと重なる。ファーストキスだった。
唇を舐め回され、擽ったさに口を開けると唇を割ってロイヤルの舌が入ってきた。口内を弄《まさぐ》られ、掻き回され、吸われ、その度に僕の背中が跳ね上がる。
初めてのキスなのに、与えられる大人の本気のキスに、僕は翻弄された。
「ハァッ、ハァッ……ンンッ……」
唇から与えられる快感と男塊に与えられる快感に蕩けさせられ、快楽の虜になる。
『もっと、セクシーな君を見せて?』
キスとキスの合間に囁かれ、ロイヤルの手に力が込められる。激しく情熱的な愛撫に、快感の波が一気に押し寄せる。
ロイヤルが唇を離し、僕を見つめる。僕は彼の瞳を見つめたまま、絶叫した。
「ハァン、も……イクぅぅっっ!!」
その言葉と共に、熱い白濁が細い管を通って先端から勢い良く発射された。
疲労困憊、だ。僕はベッドで荒く息を吐き、気怠さに身を沈めた。
ロイヤルが僕の頭に口づけを落とす。
『綺麗にしてあげるから、待ってて?』
それから熱いタオルを持ってきて、丁寧に僕の躰を拭いてくれた。すごく心地よくて、うっとりする。
僕は微睡んだ瞳でロイヤルを見上げた。
『ありがとう、ロイヤル』
『どういたしまして。ゆっくり寝て、ユーキ』
『おやすみ』と言おうとしたけれど、もう瞼も口も重くなって無理だった。
僕は、幸せな夢の中に溶けていった。
僕の瞳を見つめてそう言ったロイヤルの瞳に熱い欲情が見える。
僕は燻り続ける肉欲を、なんとかして欲しかった。
『そうだよ。あともうちょっとでイキそうだったのに、ビックリして萎えちゃった。
ねぇ、どうしてくれるの?』
少しいじけたように口を尖らせた僕の頭を、ロイヤルが優しく撫でる。
『責任、とらせてくれる?』
ロイヤルは布団をそっと捲り、萎えてしまった僕の男塊を大きな手で柔らかく包み込んだ。
『男性同士の経験がないから、上手くしてあげられるか分からないけど……』
初めて他人の手でそこを触れられ、恥ずかしさと興奮で血液が沸き立った。握られているだけなのに、ロイヤルの手の中でどんどん僕のものは大きさを増し、主張していく。
『可愛い……もう、こんなに大きくなってる』
クスッと笑みを溢され、僕の心臓が跳ねる。
『可愛い』という言葉は、僕にとって地雷だった。幼い頃から女みたいな顔をした僕は、いつも『女の子みたい』とか『可愛い』と言われ続け、コンプレックスに思っていたからだ。それなのに今僕は、彼に言われた『可愛い』という言葉に、こんなにもときめいてしまっている。
『ハァッ……ロイヤル……気持ち良く、して?』
直貴には絶対に言えない台詞を吐いた僕は、自分の言葉に酔いしれた。
ロイヤルが優美に微笑む。
『気持ち良くなって……ユーキ』
ロイヤルの大きな手が、僕の欲望で膨らんだ猛りを上下に艶かしく扱いていく。さっき自分で触っていたのとは全然違う感触に、僕の腰がビクビクと震え、快感の渦に呑み込まれる。
「ハァッ!ハァッ!ぁあ、な、にコレ……あぁ!気持ちいい!!」
日本語で叫んでいても、僕の興奮はロイヤルに伝わっていた。彼もまた興奮し、僕の男塊を握る手の熱が湯気をあげるほどに上昇するのを感じる。
グチュグチュと厭らしい水音をわざと大きくたてながら、ロイヤルが激しく上下に僕の欲望を抜き差しする。
「あぁ!ロイヤルぅ!!ハァッ、ハァッ……気持ちいいよぉっっ!!」
『あぁ、ユーキ。なんてセクシーな声なんだ……堪らないよ』
ロイヤルの唇が僕のそれと重なる。ファーストキスだった。
唇を舐め回され、擽ったさに口を開けると唇を割ってロイヤルの舌が入ってきた。口内を弄《まさぐ》られ、掻き回され、吸われ、その度に僕の背中が跳ね上がる。
初めてのキスなのに、与えられる大人の本気のキスに、僕は翻弄された。
「ハァッ、ハァッ……ンンッ……」
唇から与えられる快感と男塊に与えられる快感に蕩けさせられ、快楽の虜になる。
『もっと、セクシーな君を見せて?』
キスとキスの合間に囁かれ、ロイヤルの手に力が込められる。激しく情熱的な愛撫に、快感の波が一気に押し寄せる。
ロイヤルが唇を離し、僕を見つめる。僕は彼の瞳を見つめたまま、絶叫した。
「ハァン、も……イクぅぅっっ!!」
その言葉と共に、熱い白濁が細い管を通って先端から勢い良く発射された。
疲労困憊、だ。僕はベッドで荒く息を吐き、気怠さに身を沈めた。
ロイヤルが僕の頭に口づけを落とす。
『綺麗にしてあげるから、待ってて?』
それから熱いタオルを持ってきて、丁寧に僕の躰を拭いてくれた。すごく心地よくて、うっとりする。
僕は微睡んだ瞳でロイヤルを見上げた。
『ありがとう、ロイヤル』
『どういたしまして。ゆっくり寝て、ユーキ』
『おやすみ』と言おうとしたけれど、もう瞼も口も重くなって無理だった。
僕は、幸せな夢の中に溶けていった。
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