【BLーR１８】５人との、甘美で危険な戯れ

僕の愛すべき道化師

６

　ラストスパート。ゴールが目の前に見えてきた。

「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ……イくよ……」
「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ、ﾊｧｧｧｧ……ゆ、ちゃ……ぁ、出して……中にっ！！」

　膝立ちが辛くなってきた……

「じゃ、ベッドの縁に向かって突き出して」

　僕の命令にダリアは喜んで従った。

　僕はベッドから下り、立った状態でダリアの窄まりに爆発寸前の男塊を挿入した。

　もう、何も考えられない。あるのはただ、『イキタイ』という肉欲だけ。その為だけに、猛烈に腰を振り続ける。

「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ！！夕ちゃん！！あぁ、気持ちいい……あぁ」
「ダリア、出るっっ……」

　ダリアの中に熱い欲を放つ。昨日はあんなに搾り取られてもう出ないと思ってたのに、今日になればまた出てるなんて不思議だ。

「夕ちゃん、ありがとう」

　ダリアからキスの嵐を受けながら、僕は首を傾げた。

「なんで？」
「だって、今日は夕ちゃん動く気なかったのに、頑張ってくれたでしょ？」

　それは、自分の欲望を吐き出すためだったのに……

　僕は小さな罪悪感に責め立てられる。

「うん。ダリアが可愛くて我慢出来なかった」

　僕の言葉に、ダリアは嬉しそうに笑った。

「ねぇ、ダリア」
「ん？」
「大好きだよ」

　微笑んだ僕に、ダリアは真っ赤にすると、今度はガハハと笑った。

「うふふ、知ってるー！」

　それから僕の首にしがみつき、甘えた声で強請る。

「ねぇ……夕ちゃんの、もっと欲しくなっちゃった……」
「いくらでも、あげるよ」

　ねぇダリア。
　いつもこの世界の太陽でいて。ずっと明るく照らしていて欲しい。

　たとえ、その奥に暗い夜を抱えていても、強く笑っていられるダリアが好きなんだ。

　僕の愛すべき、道化師ダリア。